第55話 ソフィアの想い
普段の倍近い文字数で、長めです。
アルフォンスたち一行がベンガルに到着した二日前。
森を抜けた場所で、ソフィアとシルヴィアは待機していたゴドウィンを筆頭とした数名の調査隊と合流した。
正直な所、ゴドウィンたちはソフィアの生存が絶望的だと考えていたようだ。普通の人間であれば、あの場所から落ちればただでは済まない。例え、川に落ちたとしても生存確率はゼロだろう。
まるで幽霊でも見たかのような顔をするゴドウィンたちに苦笑しつつも、事前に渡されていた連絡用の魔道具を借り、最寄りの町へ向かって歩きながらもアルフォンスたちに無事を伝えた。
「……いくら何でもしつこかったぞ」
魔道具を仕舞うと、シルヴィアは辟易とした様子でため息を吐く。
それもそのはずだろう。離れていた場所で会話をしていたソフィアたちにまで、魔道具越しにフェルの話し声が聞こえて来た。
かれこれ一時間近くも……。
ソフィアは苦笑を浮かべて、労うようにシルヴィアに紅茶を渡す。
「それだけ、フェルちゃんに愛されている証拠ですよ。やはり、心配だったのでしょう」
図星を突かれ、シルヴィアは嫌そうな表情を浮かべたのかと思いきや……
「あいつに好かれても嬉しくないな」
ばっさりと切り捨てた。
「あ、あれ……」
流石のソフィアもこの反応には意外感が強かった。
何だかんだと言っても、シルヴィアはフェルを妹のように思っているのは間違いない。厳しい言葉を掛けるが、シルヴィアの愛情の証だろう。
尤も、近しい関係にある者以外には迷惑をかけていないものの、世間一般の観点からしても叱られても可笑しくないことをフェルは常日頃から行っているのだが。
がくりと崩した体勢を戻すと、頬をポリポリと掻いて尋ね返す。
「少しも、ですか?」
「少しもだ」
「これっぽっちも?」
「欠片もないな。それにそもそも、あいつに好かれてメリットがあるようには思えない。かれこれ七年近い付き合いになるが、最初こそ……まぁそれは置いておくとして。基本的に意思のある災害だ。なまじ個の力を越えているからこそ、周囲へ与える影響が大きい」
と言って、「好かれれば好かれるほど、被害は大きくなるぞ」と真剣な表情で忠告して来た。
「今さらなのですが、やはりフェルちゃんの固有スキルが関係しているのですか?」
思い当たる点は幾つもある。
その中でも、初めて出会った時の光景。無数に咲き誇るエーデルワイスの花畑が、ソフィアの脳裏によぎった。
エーデルワイスは、標高の高い山脈などに咲く高山植物だ。
まれに低い場所でも条件次第では咲くことがあるそうだが、無数に咲くことはあり得ない。幻覚の一種とも思ったが、あの場所はエーデルワイスが咲く条件が整った環境へと変化していたのだ。
シルヴィアは、一瞬考え込むような表情をした後、おもむろに口を開いた。
「スキルに関する詮索はご法度だが、一般で知られていることなら教えても構わないだろう。フェルの固有スキルは「編纂」であり、ありとあらゆるものを自分の好きなように書き換えることが出来るのだ。だからこそ、「世界に愛されし者」や「傲慢な天使」とも呼ばれて、陛下以上に恐れられている」
「世界を、書き換える……」
途方もない話だ。
固有スキルは強力だと聞いている。実際、ソフィアの固有スキルも料理人にとっては比類なき強き力だろう。
だが、フェルのものと比べれば、文字通り規模が違う。
「大きすぎる力は本人の意図とは関係なく、周囲に影響を与える。幼い頃の話を少しは聞いているだろうが、あいつはまるで血の宿らない人形のようだった。自分という個人を殺してな」
「あっ……」
ソフィアも、以前フェルから話を聞いたことがある。
同じような過去を持っているからこそ、互いに通じ合うものがあると仲良くなれた。だが、フェルの抱える闇はソフィアよりも途方もなく巨大なもののようだ。
ソフィアが言葉を失っていると、シルヴィアの表情は愁いを帯びていた。
――ああ、だからシルヴィアは……
その表情を見て、ソフィアは納得する。
そして、同時にシルヴィアの態度が可愛らしくて自然と笑みがこぼれる。
「シルヴィアは、フェルちゃんのことが大好きなんですね」
「は?」
何故その結論になるのか分からず、呆けた声を上げるシルヴィア。
そんな姿も愛らしくて、ソフィアはほっこりとした気分になってしまう。
「いやぁ、シルヴィアは口では否定していますけど、フェルちゃんのお姉ちゃんなんだと思いまして」
「っ、そんな訳ないだろう!」
顔を真っ赤にするシルヴィア。
今度こそ図星を突かれたのだろう。「お姉ちゃん」と呼ばれることを嫌っていたが、実は誰よりもお姉ちゃんだったのだと思うと、ニヤニヤとしてしまう。
「ええい、その表情を止めろ! 普段よりも倍以上、間抜けに見えるぞ!」
「えっ、それって私が普段から間抜けな表情を浮かべているみたいじゃないですか!?」
「なんだ、自覚がなかったのか? だいたい、お前は……」
互いに一進一退の攻防。
ロレッタの翻訳魔法も解けているため、二人は魔国語で会話をしている。
だが、先頭を歩くゴドウィンたちも二人が楽しそうに?会話をしているからだろう。ほっこりとした表情をして生暖かい視線を時折向けて来るのだった。
空が茜色に染まる時刻。
ソフィアたちは、ようやくベンガルから最寄りの町であるテアンに到着した。ダージリンの中心であるベンガルに最も近い町であるため、フラボノの町以上に栄えていた。
ゴドウィンに案内されたのは、貴族御用達と言う訳ではないが、大商人レベルの富豪が利用する高級宿だ。
部屋に案内されると、流石は貴族ではないが平民の中でも最上級のヒエラルキーに位置する者たちが利用する宿だ。非常に豪華な作りとなっている。
決して安くはない美術品の数々。
職人の手で丁寧に作られた家具は、質素でありながらもデザイン一つとってもおしゃれだった。
テーブルに置かれたのは、ウエルカムクッキー。
そして、テアン・ダージリンと呼ばれるダージリン領において、貴族でも一部の者しか飲むことが出来ないロイヤル・ダージリンを除けば最高級に位置する茶葉が備え付けられている。
まさに至れり尽くせり。
ただ、シルヴィアとソフィアが一番に目をつけたのが、人を堕落させてしまいそうなふかふかなベッド。
朝、人に惰眠を貪らせる魔が住む場所だ。
たった数日。
マジックテントがなく、この夏空のもと野宿を繰り返して来たソフィアやシルヴィアにとって何よりも欲した物だった。
悪魔のような何かが、「こっちへおいで」と誘ってくるが、自制心をもってその誘惑を振り払い、二人はソファへと腰かけた。
「それにしても、良かったのか? 一応、ここは高級宿なのだろう。予算を考えると……」
「先日のお詫びだそうです。それに、マジックテントのおかげで予定よりも予算が余ったようですので、二人部屋のひとつくらいどうってこともないようです」
ソフィアからしてみれば、変な話であり思わず苦笑してしまう。
それも仕方がない話で、この高級宿よりもゴドウィンたちが使っていた研修所の一部屋の方がよっぽど快適だからだ。
美術品はなく、家具も機械による量産品のみ。
だが、魔道具によって快適な気温で暮らすことができ、過ごしやすさと言う点ではこちらよりも何段も優れている。
ただ、シルヴィアからすればこの部屋の方が高価に感じてしまうのだろう。国が違えば……というよりも、時代の方が適切だろうが、改めて価値観が違うところを見ると面白くなってしまう。
慣れた手つきで紅茶を淹れると、シルヴィアの前にティーカップを置く。
「それで、先ほどの話ですけど……」
「精神操作系の話か」
先ほどの攻防の後、シルヴィアが気になる話をしていた。
例の精神操作の話だ。フェルの話で気になることがあったようで、聞きそびれてしまいいい機会だと話を聞く。
「いや、あの魔法の正体が分かったわけではない。ただ、何となくフェルのスキルに似ているような気がしただけだ」
「フェルちゃんの、ですか?」
フェルの性格上、人を操るようなことをしないはず。
だが、昼間に聞いた固有スキルであれば、確かに人を操ることくらい簡単そうだ。そんな風に考えていたソフィアの思考を読んだのか、シルヴィアは緩く首を振った。
「初めに言っておくが、フェルは人に干渉できないぞ。あくまで自然や因果と言った世界そのものに対してのみ発揮する」
「それでも凄い力ですよね」
「ああ、それは否定しない。あんな性格でなければな……」
過去を振り返ってか、疲れたようにため息を吐く。
「それで、だ。もしかしたら、似たような力なのかもしれない。いうなれば、フェルの力が世界に対してなら、黒幕の力は人に対してだと」
「それは……」
「あとは、フェルの態度だ。あいつも確信を持っているわけではないが、普段では考えられないくらいに毛嫌いしていたからな。とはいえ、これはあくまでも推論だ。思い過ごしの可能性が高い」
人の心を編纂する能力。
世界を編纂する能力。
以前、シルヴィアがソフィアの固有スキルは確立していないと語った。今ならば、その理由がよく分かる。
その時、シルヴィアは同じ固有スキルでも発現する能力は変わってくると言っていた。
もし、シルヴィアの仮説が正しければ?
二つのスキルはまさに姉妹のような関係にあるだろう。元は同じ力であっても、宿主によってその能力は変革した。
「スキルについて詳しくないのですが、同時期に同じような固有スキルを持つ例はあるのですか?」
「一度だけある。ただ、その人物は双子だったそうだ。フェルが双子と言う話は聞いたことがないが、固有スキルは近親であれば発現しやすいそうだ。ただ、王族にはフェル以外に固有スキルを持つ者はいなかったはずだ」
確率で言えば、天文学的な数字になるのは間違いない。
だが、同じ固有スキルを得る可能性はゼロではないといったところだ。現状では確証を得られるはずもなく、ただ悩み続けることしかできないだろう。
「それよりも、お前の方はどうなんだ?」
「私ですか?」
「……まさか、忘れているのか? 元従者の事だ」
「あっ!?」
完全に忘れていたようだ。
シルヴィアは、そんなソフィアを見て頭を抱えている。
「あっ、ではない。お前が一番気にしなければならないことだろうが……」
「そ、そうなんですけど……。こちらに比べると、それほど大ごとのように思えなくて。それに、ディックは無計画で行動することが多いですから。根回しもしたことがないでしょうし、それに感情で動くことが多いですから」
「散々な評価だな。まぁ、護衛として……」
シルヴィアは言葉を言いかけて詰まる。
「どうかしましたか?」
「いや、私の言えた義理ではないなと思っただけだ。結局、護衛としてついて来たと言うのに、格下だと慢心してお前を橋から落としてしまったからな」
――それについて、気にしなくても良いですよ
そう伝えようとしたが、シルヴィアはきっと喜ばないはずだ。
確かに、シルヴィアは襲撃者よりも強い。まとめて相手しても、危なげなく勝利を掴むことができるだろう。
その思い込みが慢心に繋がった。
心技体。今年十六になったばかりのシルヴィアは「銀狼姫」と呼ばれるほど技と体は持っているはずだ。
だが、心はどうだろうか。
今になって、それを痛感している様子だ。
「ですが、シルヴィアは助けてくれましたよ」
「え?」
「良いじゃないですか、これから学んで行けば。それに、ディックが私を助けてくれたことはありませんから。あれ、そもそも護衛として一緒についてきてくれた記憶が……」
ソフィアは首を傾げる。
記憶を遡っても、外交に際しついてきてくれた記憶がなかなか思い出せないのだ。「そんなはずは……」と首を振って、さらに古い記憶を探る。
だが……
「ないのだな」
「……はい」
今さらながら知った驚愕の事実。知りたくもなかった。
護衛って何だろうと考えても、答えが出ることはなかった。すると、シルヴィアが元気を取り戻したのだろう。紅茶を一口啜ると笑みを浮かべて言った。
「自分の事を棚に上げてと思うかもしれないが、そいつは護衛失格だな。というよりも、そもそも護衛ですらない」
「……ですよねぇ」
否定できるはずがなかった。
「それに、何故今頃気づくのだ? それ以前は、お前は誰に守ってもらっていたのだ?」
「それは、ギルドの草原の狼と呼ばれるパーティーや先ほど襲撃して来たレイブンとかですね。どちらも、マルクスさんの紹介で格安で引き受けてくれるんですよ。後は、時折クルーズさんたちです。言われてみれば、アールグレイから護衛が付いてきたことがありません」
ソフィアは自分で言って不思議に思ったのだろう。
「不思議ですね」と呟いて首を傾げる。だが、聞いているシルヴィアの方が不思議で仕方がない。
「……何て言えばいいのか、分からないな」
どっと疲れたようにため息を吐く。
何となく内心が見えてしまったソフィアは、ぎこちなく笑みを浮かべるしかできなかった。
「まぁ、魔道具の件もある。もし、あれがソフィアの前に再び現れたら再起不能になるまで徹底的に痛めつけておくから安心しておくと良い」
「えっと、よろしくお願いします?」
「ああ、任せておけ。私は拷問について詳しくないが、奇天烈教授のもとへ連れて行けば、良いモルモ……ゴホン、助手になると喜んで引き受けてくれるだろう」
「今、モルモットって言いませんでしたか!? というより、最初に拷問と言っている時点でどうなるか分かっているんですけど!?」
「気のせいだ」
シルヴィアは、ソフィアの追求に素知らぬ顔で返答する。
個人的には、そこまでやらなくてもと思うソフィア。当事者であるとは言え、どうしてもそこまで残酷になれない自分がいる。
――もしかしたら、憐れんでいるのかもしれませんね。
久しぶりに見たディックの表情。
一瞬、同一人物か疑うほどの豹変ぶりだ。アールグレイ公爵家の使用人としてしっかりとした衣装を着ていたが、今では農民が着るような古着。それを継ぎ接ぎしたようなものだった。
それでも元は貴族が着るような服だった。
自分では届かない誰かを想って着ているのだろうか。
ディックの内心を窺うことはできないが、あそこまで憎悪や絶望に染まった目を見れば薄汚れた姿などどうだってよくなってしまう。
「まさか、手を差し出そうなどと考えているのではないな?」
まるで、ソフィアの内心を読んだかのようなシルヴィアの一言に心臓が高鳴る。
驚きはしたが、それも一瞬。ソフィアは、儚げな笑みを浮かべて首を振った。
「それはありません」
「……」
「ただ……。引き返せる位置にいるのであれば、もう一度やり直してほしい。そう思っています」
「そうか」
「まぁ、一発くらいは殴っておきますけどね」
儚げでありながらも凛とした声に、シルヴィアは小さく頷く。
そして、ふっと笑うと言った。
「ふふっ、お前だと頼りないな。殴るのであれば、私が代わろう。最低でも顔の原形を留めない程度に、な」
「それが、最低ですか。実際はどれくらいなのか恐ろしいですね」
シルヴィアの言葉に、ソフィアも笑みを見せる。
実際、ソフィアとしてもそのくらいはしておきたい。尤も、魔道具で強化しても所詮はソフィアだ。あまり威力はなさそうだが。
「それと、ついでに元婚約者の王太子とやらも」
「それは良いですね。ただ、殿下に対してだと不敬罪で捕まってしまいますよ」
「とは言っても、お前はその殿下とやらのことが好きだったんだろう? なら、一発くらい殴っておいた方が良いのかと思ってな」
「へ?」
思いがけない一言に、ソフィアは首を傾げる。
シルヴィアもまた首を傾げる。お互い、頭上にクエスチョンマークを浮かべて疑問を解消するためシルヴィアが腕を組んで尋ねた。
「ちょっと待て。お前は、その王太子に懸想をしていたのではないのか?」
「えっ、殿下にですか? 殿下はただの婚約者であって、懸想をしていた訳ではありません。正直、仕事が遅い方はちょっと……」
「そうだったのか……。って、さらりと恋愛に仕事を絡めるんじゃない!」
恋愛相手に仕事の効率を求めて悪いのか。
心底不思議そうにするソフィアにシルヴィアは頭を抱えた。そして、このままでは本当に仕事と結婚して独身を貫くのではないか。そう思って、シルヴィアは尋ねた。
「お前は仕事を抜きで気になる人物はいないのか?」
ソフィアは尋ねられて一人の人物が脳裏によぎった。
流石にそれはないと首を振ったが、シルヴィアが手ごたえありと更に尋ねて来たため、その人物に対して語り始めた。
「えっと、仕事が出来るのは当然ですが、その人は年上なのです。頼りがいがあって、とても包容力のある人です。それにとても恰好が良くて……」
(ほう。もしかして……)
シルヴィアの中で一人の人物がよぎった。
ここ最近では身近な人物だ。互いに男女の関係とは思っていなさそうだったが、意外と良い関係になるのではと思った矢先……
「ただ、妻帯者なんですよね」
「は?」
シルヴィアの人物像は一瞬で崩れた。そして、慌てた様子でソフィアに尋ねる。
「ちょ、ちょっと待て! お前は一体だれの話をしているのだ!?」
「それは……宰相様です」
恥ずかしそうに頬を紅潮させ、ソフィアは言った。
シルヴィアはあまりの返答に耳を疑い、一拍……
「は、はぁあああああああ!!?」
あまりにも予想外な答えにシルヴィアは絶叫した。
そして、自身が想像した人物像の人物について尋ねた。
「お前、アルフォンス殿のことではないのか!?」
「えっと、何故そこでアルフォンス様の名前が出るのでしょうか? 兄のように思ってはいますが、恋愛対象にはちょっと……」
それに「そもそも忘れていた」と言いかけるが、言葉を飲み込む。
「まぁ、流石にそれは憧れなのだと思います。それよりも、シルヴィアの方こそ気になる相手がいないのですか?」
「むぅ、私か……いない、な」
少し間が空いての返答だ。
だが、どうにも様子がおかしい。これは気になっている人物がいるのではないかと思って、ソフィアは更に尋ねる。
「そんなこと言って、シルヴィアの方こそいるのではないのですか?」
しつこく尋ねると、シルヴィアも嫌々ながらその人物の名前をあげる。
「……い……だ」
「え?」
「だから、陛下だと言っている! と、当然、懸想ではないぞ。敬愛していると言う意味でだ! 年上だが包容力があって、何よりも強い。父上よりも強い男など、魔王様くらいしかいないだろう」
顔を真っ赤にして言い放つ。
ソフィアの返答並みに可笑しな返答に、ソフィアも呆然としてしまうが、すぐに同類を見つけたように笑みを浮かべて根掘り葉掘り尋ね始める。
そして、シルヴィアとソフィアの初めてのガールズトークは、仕事力と戦闘力のどちらが魅力的なのかという討論へと変わり、互いに疲れ果ててベッドで眠るのだった。
【お知らせ】
作者の都合で土曜日の夜から執筆をするので、二話更新は難しそうです。
代わりに、一話当たりの文量を増やしていこうと思います。
年内には四章終了を目指したいと思います!




