プロローグ&伊能 敬司
伊能家の子には他の子には持たざる異能を持っているみたいですよ。
〜〜〜〜〜〜伊能 敬司〜〜〜〜〜〜
「オギャー、オギャー」
『頑張りましたね!男の子ですよ!』
「これが俺たちの子か!頑張ったな!」
父はそう言い僕を抱きかかえました。
僕は父の髪に触れました。
父の毛根が死滅しました。
時が経ちました。
「誰か、僕の異能貰ってください」
そう呟いた矢先、髪に僕の手形が、くっきり残った父が部屋に入ってきて言いました。
『でもいいこともあったんじゃないか?』
「ノックくらいしろ!」
『ひゃー、怖い、反抗期だね〜』
「うっさい、身体中の毛、永久脱毛してやろうか」
『下の毛以外はおおいに構わんぞ』
「それじゃ早速」
『ごめんなさい、やめてください、手を下ろしてください、お願いします」
「大丈夫、下の方は触りたくないから」
『上もダメだぞ!俺ド○えもん似だからあだ名ついちゃう!絶対ド○ちゃんって言われる!」
「いいじゃんド○ちゃん、人気者じゃん」
『よし、話を戻そうか!異能が役に立ったこと!思い出して!」」
「まあ確かにあるっちゃあるけど………」
確かにありました。
それは中学生の時のお話です。クラスには酷いいじめっ子がおりました。
「おい伊能!」
『何?」
「放課後、家から金持って神社の裏来い!」
という感じで、ベタな会話をしました。
彼は何度か同じようにクラスメイトを呼び出し、金を要求したようです。行かないとクラスメイトにしばらくの間無視されるようです。
僕は、ガ○使を録画したはずなのに紅白歌合戦が録画されていた時のようなイライラを感じたので、覆面をつけて行きました。
そして彼の背後に近づき、髪をわしゃわしゃして、ダッシュで逃げました。
次の日から、彼は裏で『青森県産高級豆』と呼ばれるようになりました。
おしまい
『お前、鬼かよ』
「は?禿げたいの?」
『まず、手を下ろそうか!でもなんで青森県産で高級なの?』
「青森から引っ越してきたから、青森県産で、金をクラスメイトに要求してたから高級」
『ド○ちゃんの方がまだマシじゃん』
「てか、親父仕事は?」
『…………………』
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感想の欄に、面白い異能を書いてくだされば、そのお話も作ります。
ちなみに2話からもっと長くなります。963字はちょっと短いですね