~2~
これは短いです。
でも、読みにくかったらごめんなさい。
「霧島様はこちらへ観光でいらしたんですか?」
「まぁ……そんなところです。ここは良い所ですね。とても静かで。初めて来ましたが気に入りました」
「そうですか?それは良かったです。この町は都会と違って何もありませんから不便なところもありますが、新鮮で美味しい野菜や魚等が食べられますし、私もい……良い所だと思いますよ」
田口の最後の言葉が霧島には気になった。
『良い所』
と言う事に少しの躊躇いを感じたからだ。
しかし、それも仕方の無い事なのだろう。
奥山旅館での相次ぐ宿泊客の失踪事件に、オーナーである奥山大吾氏の突然の失踪。
それにより、あまり良くない噂が流れ、元々少なかった観光客の数も減り、町民も次々と他へ移住していきはじめているのだという。
そんな事があるのに何故旅館は営業を辞めずに続けているのか。
そんな事を考えながら窓の外を見ると、周りに霧が薄く立ち込み始め、それは徐々に濃さを増していた。
はじめましての方もそうでない方も読んで下さりありがとうございます。
田舎町育ちの私には都会の喧騒は毒なので、ここは良い所と認識しております(笑)
では、次の作品でお会い?しましょう。
ここまで読んで下さりありがとうございました。