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ブルー・フル・ブラッド  作者: 坂本名月
プロローグ
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プロローグ

 2030年4月22日月曜日、朝7時のニュースです。


 先週火曜日ごろから全国各地で、血液が青色に変化した子どもが確認されています。昨日4月21日、検査ではどの子ども達も血液の色以外は異常がなく、健康であると代表の日本中央総合病院から発表されました。現在、各機関によって原因を究明する動きが急ピッチで進められています。


 繰り返します。先週火曜日ごろから——。


 食パンをかじりながらテレビでニュースを見ていた青年は、リモコンに手を伸ばしチャンネルを変えた。次に映し出された番組は、タレントが司会を務める報道番組だった。


 「本日は血液専門の田中医師をゲストに及びしております。どうですか、田中さん。血液が青色になるなんて聞いたこともないんですけど」

「えぇ、そうですね。歴史をさかのぼっても人類が青い血であったことは一度もありません。鎮痛剤の処方で青色に変化した事例はあるのですが、もちろん今回の事例には当てはまりません。それからカブトガニの血は酸素に触れると青色になりますが、当然ながら人間は成分も違いますし、今回変化した子どもは体内に流れる血液が青いのです」


 青年は再びチャンネルを変えたが、そこでも同じ話題が展開されていた。


 たかだか血の色が青いだけでなぜこんなに騒いでいるのか。健康に被害はない、神話や創作のように突然人類を脅かすような特殊能力に目覚めたわけでもない。

 青年は朝のニュースに辟易しながらパンの最後のひとかけと、水を飲み込んでテレビを切った。 そして、朝の支度を済ませると高校に向かった。


 血液が青いくらいで騒いで、一体何になるんだ。

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