表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

言葉のあとで

掲載日:2025/07/09

はじめに、部屋があった。

そして、声が二つ。

一つは、星の数をかぞえる声。

もう一つは、切れた弦の、震える声。

我々は、それを、始まりと呼んだ。

君は、問いという、乾いた砂を運び、

私は、答えという、都市を築いた。

だが、その砂の都市は、

風が吹くたびに、その形を変え、

我々は、自らの作った道で、迷子になった。

そして、君の叫びが響いた。

それは、身体という、否定できない事実だった。

賢者のすべての書物は、紙のように燃え、

すべての慰めは、口の中で、灰になった。

夜が、ただ、そこにあった。

その灰の中、君は静かに座り、

自らの、嵐の中心になった。

君は、もう天気を変えようとはしない。

ただ、雲の動きを、見つめている。

君は、君の観察者となった。

だから、今。

窓の外の夜と、部屋の中の静けさが、

ただ、等しい重さで、在る。

君と私が、同じ呼吸をしている。

これ以上の言葉は、もうない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
好きです!!!自分との対話というか、内奥との共鳴という感じがして、私と君が最後に、もう言葉は必要ないというのは自己の完結を表しているように読めました!!素敵な詩をありがとうございます!!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ