表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

おじいちゃん『が』妊娠!?

作者: ヒロモト


人は思い込みで進化してきた。

そうなりたいと願うことで叶えてきた。

信じることで救われてきた。


「……先生」


ふんどし1枚でで府座禅する私を弟子のマサヒロがふんどし1枚で正座して見ていた。


「……まだじゃ」


思い込む事で強くなった。

そして人間は想像妊娠するまでに至った。

謎のウイルスによって女性が全滅したこの時代。

人類の未来を守るためには想像妊娠の向こう側にたどり着かなくてはならない。

70年。強くなるために自分を信じ続けた格闘家のワシなら出来る!


『男同士でも子供は作れる!』


イメージが湧いてきた。


ワシには産道がある。子宮がある。卵子がある。

ワシは……女じゃ!女よ!女!女なのよ!


「先生!お乳が!」


「うむ!」


乳房が膨らんできた。


「今がチャンスよ!マサヒロ!私を妊娠させなさい!」


「失礼します!!」




私は座禅を組んでいた。


……チュプン!!


「……んあああ!」


間違いないわ。受精した!着床した!


「人類は救われたわ!弟子たちよ!酸っぱいものを持って参れ!」


十月十日かけて私のお腹はドンドン大きくなっていった。



子供は産まれた。

人類は人口卵子の発明に成功。

培養液カプセルの中で少しずつ人間の形になっていく。

誕生したのは2869グラムの立派な女の子だ。

人類はとうとう神の域に足を踏み入れたのだ。

何年かかるか分からないが、人類はまた普通だった世界を取り戻すだろう。



「マサアキ!」


結局。私は想像妊娠の向こう側に行けなかった。

私のケツから産まれてきたのは15899グラムの立派なう○こ。

でもマサアキは私とマサヒロの愛の結晶に変わりはない。

私はマサアキを荷車に乗せて公園デビューもさせたし保育園にも通わせている。

休みの日は家族でおでかけ。

……私幸せよ。


次の日曜はパパが海に連れて行ってくれるって!良かったわね。マサアキ!

私と夫に挟まれて眠るマサアキは笑っているように思えた。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ……ええんや、しあわせならええんや (´;ω;`)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ