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機獣世界グランマキナ  作者: 音髄
第一章 機獣世界へ
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第6節 特別捜査官ヴィンセル

 中間状況報告、銀河連盟歴2010周期アマタチの季ツノグイ節三ノ星。ヴィンセル・オショーミム・パライソ5251が記録。

 そう、私はヴィンセル。プラトー星系第2惑星パライソ出身の機械生命体だ。製造されてからは500周期ほどになるだろうか。

 一口に機械生命体と言ってもその種類は様々、分類法もいくつもある。現在、連盟内で確認されている機械生命体が元々生息していた惑星は四つだけだが、連盟内で活動している機械知性体は数十種類は存在する。大別すると、他の種族ともコミュニケーション可能なレベルの知性レベルに達している個体を機械知性体、それ以外を機獣と称するのが連盟内では一般的だろうか。もちろん機獣の中にも機械生命体間ではコミュニケーション可能な者も存在するのだが、現状では一纏めにされている。

 他に発生からみた分類、人類との関係性から見た分類など、色々な分類法があるが、私は機械知性の共生型という分類になるだろうか。

 機械知性というのはAIから発展して自意識を獲得したタイプで、他の発生分類としては憑依型、乗っ取り型、機械化という種類がある。共生型は人の魂と深層域でリンクする事でより大きな力を発揮できるようになるタイプだ。


 銀河連盟警察機構の広域武装犯罪組織対策二課所属で、現在は大宙賊団グナ・ソーンの特別専任捜査官として、南西部外縁宙域ソル星系第三惑星のアースへと私を隊長として他五名の仲間と共に派遣され、潜入捜査を行っている。

 仲間は皆、私と同じ星の出身で、特に内四人は同じ工場で生産された、有機生命体で言う兄弟と言ってもいい気心の知れた間柄だ。


 グナ・ソーン担当となってからもうどれだけ経っただろうか。確かまだ100周期(地球時間で195年ほど)には満たなかったと思うが、奴らとはもう何度もやり合ってきた。

 特に奴らの間ではチェフ・イーサー(チェフとはボスを示す語らしい)と呼ばれる、首領のイーサーと私の因縁は深い。直接ぶつかった事も幾度もあるが、全て取り逃がしている。

 イーサーは宙賊団のボスとしては珍しく、自分で動くことに躊躇がない。特に【遺産】が係る案件には率先して出て来る事が多かった。そのため、こちらも動きが掴みやすい。

 今回も奴本人が幹部二名を引き連れてソル星系へ向かったようだと情報部から報告が入り、後を追うことになったのだ。

 奴らは幹部三名の他に子分が多数いると思われるが、我々は六名のみである。これまで何度も取り逃がしている事を考えても戦力増強が必要なはずだが、その上申は受け入れられなかった。

 曰く「現有戦力で任務を全うすることを期待する」とのことで、要するに、他課から応援を断られたのだろう。機械生命体は強力な希少種族なので相手をできるだけの戦力がなかなか捻出できないというのは理解はできる。

 噂では軍にも声をかけたようだが取り付く島もなかったようだ。それだけ北方戦域の状況が悪いという事だろうか。


 結局、今回もいつものメンバーと共に、母船【ガラエシア号】に乗り込み、ゲートを経由してミラージュ・ドライブで南西外縁宙域へと向かった。



 アース到着後、基礎的な情報を収集した後に、仲間一人を衛星軌道上の母船に残し、他五名はアース各地へと降下した。

 私は日本という地域を担当し、この星に降り立った。


 アースは人類惑星ではあるが、まだFTL文明に到達していないため、我々の存在を明かすことは銀河法で禁止されている。

 聞いた話では外交省が極秘裏に一部の国家と接触を持っているらしいが、我々には関係のない事だろう。

 そのため私とサポートビークルのベイクル・セルトーはこの星の廃棄車輌に偽装し、調査は基本的にステルスドローンと通信の傍受で行っていた。

 調査内容は主にグナ・ソーン一味の動向調査だ。

 アースにはインターネットと呼ばれる電子的ネットワークが存在していたが、能動的にサイトにアクセスするとアクセスログが残る可能性があるため、回線上を流れるデータを傍受するだけに留めていた。

 我々がソル星系へとドライブアウトした後、奴らのものと思われるドライブアウトの痕跡を発見した事、アースへ降下した直後の奴らのドロップシップの映像が現地のニュース映像にあった事から、奴らがこの星に来ているのは間違いない。

 事前情報では、奴らはアースへ【遺産】の発掘で向かったと思われるという話だった。どの種の【遺産】かは判明していないが、【遺産】が発する特有の信号を奴らの情報網がキャッチしたのではないかという予想だった。

 現地では奴らは犯罪組織のため当然銀河法なんて知ったことかと、現地人に目撃されたり、何らかの痕跡を残す可能性は高いと思われた。

 当初はすぐに足取りが掴めるだろうと思っていたが、現地時間で十年近くもの間、全く足取りが掴めなかった。

 我々機械生命体にとっては何ということもない程度の時間ではあるが、こうも痕跡が見つからないと現在のままの調査方法で良いのかという話が出るのは当然の流れだった。私は調査範囲の拡大を決めた。


 キャンピングトレーラーへと偽装したベイクル・セルトーには、いつしか現地の子供達が訪れるようになっていた。

 その三人の子供はベイクル・セルトーを『秘密基地』にしようと語り、私物を運び込み頻繁にやって来た。

 こうなるとしばらくベイクル・セルトーは動かせそうにない。廃車を偽装したのは失敗だったかと私は反省した。だが、いざとなったら夜の間に居なくなってしまえば、多少騒ぎになったとしても大した影響はないだろうと、楽観視もしていた。


 そんな折、仲間の一人、ウルソーから奴らの痕跡を発見したと連絡が来た。どうも奴らはずっと人類の少ない地域で活動していたらしく、そのため人類の情報網にはほとんど引っ掛からなかったという訳だったようだ。

 『シベリアに謎のクレーターを発見』という現地のニュース記事を見つけたウルソーはすぐさま現地にドローンを飛ばし、アースのものではないエネルギーの残滓を発見した。それは奴らが使う武器の一つが発するエネルギーと一致していた。

 今までにも類似の記事は見つけていたが、発見までに時間がかかっていたためか、その際はエネルギーの残滓は発見できていなかったのだ。

 現地調査のため私はすぐに他四名の仲間をシベリアに向かわせた。私自身はすぐには動けない状況だった。その日は子供ら三人がお泊り会と称してベイクル・セルトーに宿泊していたのだ。仲間たちには陰から動向を見張るだけにして戦闘はなるべく避けろと伝えた。


 ところが、夜、子供らがベッドに入ってしばらく後に異変は起こった。

 シベリアにいるかと思われたイーサーが突然、私の前に現れたのだ。


『ハッ、こんな所に居たんだな、ヴィンセル。貴様らはずっと俺らの居場所を探ってたようだが、実は俺らの方もコッソリお前を探してたんだぜ』


 私はやむなく偽装を解いて、バイペダルフォームへと変形した。これで子供たちには正体がバレてしまっただろうが、仕方ない。


(こちらヴィンセル。私の所にイーサーが現れた)

(了解、全員すぐにそちらに向かう)


 仲間に通信を送るとすぐに返事があった。まだシベリアまでは行ってなかっただろうが、それでもここへ来るまではかなり時間がかかるはずだ。間に合うかは微妙なところだろう。


『こんな所まで来て、私に何の用だ、イーサー』

『なぁに、そろそろここでの仕事が片付きそうなんでなぁ。帰る前に旧交を温めてからにしようかと思ってよ』


 つまり奴らは既に【遺産】の位置を特定し、回収作業に入っているというわけか。


『ふっ、そういうのをここでは飛んで火に入る夏の虫と言うらしいぞ』

『減らず口を!!』


 イーサーが剣を取り出した。あの武器は初めて見る。以前戦った際はもっと幅広の剣を使っていたはずだが。

 戦うにしても、最低でも子供たちは守らねばならないな。私はキャンピングトレーラーの前に立ち塞がるように位置取り、シールドと銃を取り出した。


 ガキィィィン!


 シールドでイーサーの打ち込みを受け止め、押し返したが、反撃を躊躇する。ここで撃つにはこの銃は威力が高すぎる。最低出力でも周囲の車輌に当たれば爆発するかもしれない。

 この廃車置場全体は遮蔽シールドで覆ってあるため、我々の姿や戦闘音、振動は外には伝わらないはずだが、爆発などで煙が立ち上ったり、流れ弾が外に出るのは遮蔽できない。隠蔽できないレベルで騒ぎになってしまう。

 となると、撃てるのは確実に奴に当てられるタイミングだけだ。

 そうして何合か攻撃を受け続けながらスキを探っていると、受け流した奴の剣が反動でトレーラーの方に流れそうになり、私は自分の身体を割り込ませてそれを防いだ。


『……何だか知らんが、貴様、そのトレーラーを守っているな?』


 そこからは時々トレーラーを攻撃しようとするイーサーを、体を張って防ぎ続けたため、一方的に私のダメージが次第に増えて行った。

 そのまま数分は戦っていたか、一度距離を取って互いに態勢を取り直す。


『チェフ!』


 声が聞こえた直後、イーサーの手下のエーターとオーターが現れた。こいつらまで来るとは思わなかった。これはかなりまずい。


『ヴィンセル!』


 何かと思ったら、上空から仲間たちが降りて来た。おかしい、戻って来るのが早すぎる。

 手短に聞くと、仲間たちは日本海上空で待ち合わせをしていたらしいのだが、その時海面スレスレを日本に向かっているエーターとオーターを発見して追跡していたため、私の通信を受けた際にはもう既に日本上空だったらしい。


『もう少しいたぶってやりたかったが、ここらで許してやるとするぜ。あばよ! フハハハ!』


 そう言った奴ら三体の足元が光る。転送光だ。


『逃がすか!』


 仲間たちが奴らに飛び掛かる。私はダメージの影響で反応が一歩遅れた。

 と、イーサーの持つ剣がバラリと断片に崩れ、紐状になり、奴がそれをムチのように振り回すと、我々は強い衝撃を受け、弾き飛ばされた。


『こ、これは確か蛇腹剣とか言う……!』


 驚く間もなく、エーターの持っていたケースが転送光に連動するように光りだした。


『おい、何だその光は!?』

『わ、わかりません! 遺産が勝手に……』


 あのケースに遺産が入っていたのか。なぜわざわざここまで持って来たのか。遺産としてはかなり小型なタイプだ。等と考える余裕も無く、奴らの足元の光が我々の足元まで広がり、更に強くなっていく。

 私が振り返ってすぐ近くにトレーラーがあるのを確認した直後、視界が光に覆われた。



 意識が復帰するとそこは見覚えのない森の中だった。我々機械生命体において普段意識が途切れることは滅多に無い。よほど強いダメージを受けたり、あとはメンテナンスなどの理由でシャットダウンしたりする時ぐらいだ。

 周囲を見渡すと、すぐそばにトレーラーがあるのは分かったが、他の仲間や、廃車、宙賊連中の姿は無かった。トレーラーの中に子供らの姿も確認できた。

 どうやら奴らの転送に巻き込まれたというのはすぐ理解できたが、場所が判然としない。

 常に繋がっているはずの母船とのリンクも切断されている。通信で仲間をコールするが誰からも返事はなかった。そもそも周辺には一切の通信波が捕捉できない。ここが地球上であれば例えアマゾンの奥地であっても衛星からの通信波くらいは捕捉できるはずだ。よってここは地球ではないという結論に至るわけだが、それもおかしい。

 単体で別の星系の星へと転送できるような転送装置は銀河連盟内ではまだ聞いたことがない。宇宙艦搭載設備でも転送可能距離はせいぜい頑張って百万キロ程度に過ぎない。そんな事ができるとしたらあの【遺産】のせいだろうか。未知の【遺産】という事になるが……。

 奴らの慌てた様子からこれは奴らにとっても不測の事態だろう。奴らも一緒にこの地に飛ばされていればまだ帰還の望みもあるか。

 私は星の位置から現在位置が分からないだろうかと空を見上げた。現在時刻はおそらく朝といったところだろうか。晴れているので昼間でも私には一応明るい星は見える。だが、私一人のセンサーだけでは精度が足りないし、パルサー等の捕捉も出来ない。夜間にドローンを併用して精度を最大限に上げて観測を行った方が良さそうだ。

 それより全身のダメージが厳しい。このままバイペダルフォームで活動を続けると機体維持ができそうにない。ビークルフォームで子供らが目を覚ますのを待つとしよう。

 その間にドローンで周辺調査を行いながら今後の事も考えておかなければ。

 こうなった以上彼らには色々と説明しなければならない。



 彼らは意外とすんなり私の言うことを受け入れてくれた。

 今回ヒューマンの子供とは初めて関わったが、聞いていた話より随分理性的だった。銀河連盟内のヒューマン惑星では、近年、大人の幼児化問題が叫ばれていると噂に聞いていた。文化レベルが上昇するにつれ精神が成熟する年齢が上昇傾向にあるなどという研究もあるとも聞く。この子らの年齢や状況を考えればもっと感情的になったり反抗したりするものと心配していたが……。

 そして地球人の少年、タケルとソウルリンクした。

 これは実利的な理由で必要な行為だったが、それだけではなく、これまで見てきて彼らに興味が湧いていたからでもあった。

 タケルからはツグミとクマリを守りたい一心で頑張っているのがしきりに伝わって来る。

 リンクしているわけではないので内心までは分からないが、ツグミはタケルとクマリを引っ張って頑張ろうという意識が見える。クマリにしても口数が少ないので考えはわかりにくいが、二人に頼り切りにならずに自分にできることをしようとしているのは見て取れた。

 どうにかして三人とも生まれ故郷に帰してやるのは、こんな事に巻き込んでしまった私の責任だろう。

 例えそれが何年後になろうとも。



 回収した機獣の残骸は子供らには修理に使うとしか言わなかったが、実際はちょっと異なる。ざっと全体構造をスキャンした所、この機獣にも我々で言う所のソウルコアに該当する部分が見つかった。ソウルコアとは人で言う魂のような物で、その者の強い記憶や固執、気性等が刻まれ、それが生存本能、闘争心等を喚起するエネルギー源となるのだ。

 私はこの者のソウルコアを吸収する事で、生前の想いを引き継ごうと考えていた。


 強い怒りと焦り、そして恐怖。強い感情が一気に流れ込んでくる。

 この者、いや我は群れのリーダーだった。狼型機獣の群れは百体近い数にもなり、この森一帯を縄張りとし一大勢力を築いていた。

 だがある時、そこに前触れ無く何者かが襲撃して来た。そいつは森を押しつぶすほどの巨体で我らの巣を襲い、何本もある頭が次々と仲間たちを貪り食った。我はすぐさま指揮を取り反撃に出たが、僅かなダメージを与えることしか出来ず、仕方なく仲間たちに逃走を指示した。

 しかし奴は巨体に似合わぬ素早さで仲間たちを一体、また一体と捕らえ、丸呑みにしていった。我は傷つき息も絶え絶えになりながらも逃げ延び、一息ついた時には一体きりとなっていた。

 あれだけいた仲間たちが全滅したのだというその事実に気がついた時、我の身体からは力が抜け地面に倒れ込んでしまった。

 もはや自己修復が不可能なほどのダメージが全身に及んでおり、そして再び立ち上がる気力も無かった。

 そのまま数夜が経ち、奴への強い怒りだけを抱いたまま、我は機能停止した。


 ……どうやらこのソウルコアには最後の戦いの記憶だけが強く残っており、他の記憶はおぼろげなようだ。

 あの巨大な竜?のような機獣は一体……。全高は数十メートル、全長は……百メートルは超えていたか。数ははっきりと分からなかったが単体なのに首が何本もあるのが見えた。少なくとも六本以上はあったようだが……。今の所、ドローンでそれらしき存在も、その痕跡も見つけられては居ない。巣の襲撃がいつ起こったことかも分からないが、もうこの辺りには居ないという事だろうか。

 狼型機獣はどれも概ね体高は二~三メートル程度と小型だった。あのような巨大な相手では一網打尽にされてしまうのも仕方なかったのだろう。それまでこの辺りには彼らより大型の機獣もいたが、せいぜい全高十メートル程度で、数も少なく、群れでかかれば敵は居なかった。

 それからソウルコアの記憶の断片から他にも幾つか判明した事がある。

 この星の機獣は他の機獣を捕食する。生産施設については記憶が無かったので不明だが、どうやら機獣のみでも増殖が可能らしい。

 それから狼型機獣達は理由は不明だが人類には近づかないようにしていた。「仲間が連れて行かれた」というような会話の断片もあったので、もしかすると人類側には機獣を強制的に従属させるような手段が存在するのかもしれない。



 機獣のコアを吸収し、修理を終えた私は今後の予定を彼らに伝えた。彼らは非常に協力的で、また意欲もあった。

 訓練を兼ねた素材収集を行わせながら、私は周辺調査と街の調査を進めていた。

 私は人類の歴史に詳しいわけではないが、街の様子から受ける印象的には地球より百年ほどは前の文明レベルに見える。だが、機獣の存在があるためか、金属関連技術や機械工学に関しては比較的進んでいるようだ。

 だが、乗り物に関しては家畜化された機獣に頼り切りになっているのか、自走するような乗り物は今の所見当たらない。牽引型で金属製の荷車や馬車が主要な交通機関らしい。都市の外を徒歩で移動する者は居ない様子だ。

 機獣は農耕馬としても利用されているようで、それに合わせた大規模な農場があるようだ。


 夜、天体観測を行った。三体のドローンを三角に配置し、その中心に私が立つことで観測精度の向上を図った。

 リアルタイムで観測データを解析し、星図を作成、既存の星図データと一致する位置を探す。どうやら地球より天の川銀河中心にほど近く、中心からは1万3千光年というところだろうか。位置が特定できたことで、地球への距離も約1万2千光年と判明した。

 ひょっとしたら転移時に時間軸もずれた可能性も考慮していたが、憂慮すべきほどのズレは観測できていない。こんな短時間の観測では正確なところまでは分からないが……。

 ……これは微妙な距離だな。艦を使っても最短で片道四ヶ月はかかる距離だ。一応銀河連盟の支配宙域内ではあるが、辺境な上、最寄りの銀河連盟の艦を呼ぼうにもエンプティオン通信機がない。あれをここで作ろうとするとかなり巨大な施設が必要になりそうだが……。

 一応関連する図面一式はあるが、この星で入手できる素材で再現するとなるとかなり研究が必要だな。マイクロブラックホール炉が必要となるエンプティオン発生器がネックとなりそうだ。下手すると建設に年単位で時間がかかるかもしれない。

 これは子供らに伝える情報は取捨選択しなければならないな。


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