宇宙遊泳なんかしない
リズのつくってくれたアップルパイを食べながら、見たいムービーをさがす僕たち。
なぜか知らないけど、リズは怖がりのくせにホラーとかスプラッタ系を選ぼうとする。
見たら見たでいつもキャーキャーうるさいので、それを却下する僕。
ふくれっつらでぶーぶ文句をいうところは小さい頃から変わってなくてちょっと笑ってしまう。
あーだこーだ言いながら、今回は宇宙モノの古い映画を選んだ。
女性の宇宙飛行士がトラブルで宇宙に投げ出されてしまうというやつだ。
こういう設定を見ると昔は大変だったんだなぁとつくづく思ってしまう。
宇宙で人間が直接外に出て作業してさらに漂流するなんて考えるだけだけでも怖いけど、普通に生きてたらまずそんな目に遭うことなんかない。
なぜって、人間が宇宙で直接作業なんてシチュエーション自体皆無だから。
宇宙での作業といえばロボットを使って行うものだ。
ロボット達は基本自立思考制御で指示された作業を行う様になっている。
だからあらかじめ必要な作業を指示しておけば後は黙々とその作業を繰り返してくれる。
人間が行う様な臨機応変な作業が必要な場合は、人間が遠隔操作に切り替えて操作する。
これらの操作は全て、安全なオペレーションルームから行う。
だから映画見たいなことなんて起こりえないんだ。
なんでこんなスタイルになったのかはいろいろ理由あるみたいだけど、要は人間が直接宇宙で作業をするというのは危険だからってことに尽きるらしい。
宇宙線やなんやかんやあるけど、特に危険なのはスペースデブリ。
昔は衛星軌道上に多かったけどスペースコロニーがこれだけ増えて、小惑星群での資源発掘なども活発で、昔よりスペースデブリの数は比べ物にならないくらい増大している。
ほんの数ミリのちっこいのですら音速の10倍以上の速度で飛んでいて、ぶつかろうものなら銃で撃たれるのとほとんど変わらないっていうから危険極まりないので、人間が宇宙遊泳しながら直接作業するするなんて自殺行為に等しい。
だから人間ではなくロボットに作業をさせるっていうやり方に変わらざるを得なかったらしい。
というわけで、宇宙遊泳するなんかしないのである。
妄想ベースなので物理原則やその道の詳しい人たちから見ると、んなわけねーじゃん!ってツッコみたくなる部分がメチャクチャ多いと思います。
楽しけりゃいいってノリなのであまり考証せず書いてますけど、そーじゃなくてこーだ!って指摘は歓迎です。
ストーリーや世界観さえ破綻しなければ、さりげなく取り入れてしれっと書き直してるかもしれませんw