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スペースコロニーのぼくら(仮)  作者: たいじゅ@音森の館
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煙たいのはダメ

僕らの住んでいるスペースコロニーはSCCT-097-75という番号が割り振られている。

でも面倒なので最後の番号の75をとってナゴと呼んでいる。

そういえば昔、地球にあった日本という国に、同じ読みかたで「名護」という街があったらしい。


コロニーは最外縁部が宇宙に面していて強化コーティングを施した透明な素材を組み合わせた採光窓が設けられている。

僕らが見上げる「そら」といえば、そこから見える宇宙だ。

遠心力を重力がわりにするため、足元がコロニーの円周方向、頭上が中心部になる。

中心部には太陽の光を内部に届けるための鏡が設置されていて、時間の経過とともに反射具合を変えることで昼と夜を表現している。


最外縁部の層はそのほとんどが自然公園になっていて、許可の無い施設は建てることが許されていない。

工場や一般的な商業施設の建設は禁止で、あるのは学校や病院など公共性の高いものばかりだ。


例外的にところどころに移動売店があってハンバーガーなどの簡単な食事を売ってたりするんだけど、もちろん許可制で取得するのはすごく大変だってきいたことがある。


仲良しのリズと一緒にベンチでおはなししてたら、すごい勢いでパトローラーが飛んで行った。

その後をホバーに乗った警備官が追いかけていく。

なんだろうと見ていたら、僕らが食べ物を買った移動売店の店員さんが逮捕されていた。


なんでも無許可で薪みたいなものでお肉を焼いた際に、大量に煙が出てのをセンサーが感知したらしい。

それで無許可で大量に煙を出した罪で逮捕されたって話だ。


そう、スペースコロニーでは基本煙を出すことは禁止されている。

タバコなんかもっての他だ。

焚き火なんて、許可制のキャンプエリア以外じゃまず許可されないし、煙が出る様な調理などは完全に分煙処理ができる調理施設以外ではできない。


これは密閉された空間であるスペースコロニーだからのルールだ。

火災による煙が蔓延したらあっというまに大勢が犠牲になりかねない。

だからいたるところに煙を感知する仕組みが設けられている。

些細な煙でも反応するのと、いろいろ問題もあるため禁止になっていると学校では習ってる。


もし、意図的に大量の煙を発生させたりなんかしたら即刑務所行きになってしまうそうだ。

昔の愛煙家と呼ばれる人たちが今生きていたら、きっとすごい文句ばかり言ってるんだろうな。


そう思いながら、僕は残ったハンバーガーを一気に口に放り込んだ。


隣を見ると、心配そうに騒ぎの中で手錠をかけられている店員さんをみているリズがいる。

優しい子だから心配なんだろうな。

ぼくはそっとリズの手を握りしめ、一緒にその場を後にした。




妄想ベースなので物理原則やその道の詳しい人たちから見ると、んなわけねーじゃん!ってツッコみたくなる部分がメチャクチャ多いと思います。

楽しけりゃいいってノリなのであまり考証せず書いてますけど、そーじゃなくてこーだ!って指摘は歓迎です。

ストーリーや世界観さえ破綻しなければ、さりげなく取り入れてしれっと書き直してるかもしれませんw

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