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新しいお話です。昔想像したエグい話より、現実の方がグロいよね、と。
星に願いを。
あなたに救いと希望を。
その扉の向こうには、どこからでも行けるが、どこからでも行けはしない。
同じ扉を開けても、そこにつながるかはわからない。
違う扉を開けても、何度開けてもつながる時もあるし、また何度開けてもつながらない時もある。
その扉の向こうには、神の遣いがいると、ある人は言う。
その扉の向こうには、悪魔の手先が待っていると、ある人は言う。
その言葉は正しくて、そして正しくはない。
誰もが同じ印象を抱くわけではない。
同じ想いでその扉を開けるわけではないから。
ただ、扉の向こうに彼らはいる。
その想いの強さを試すかのように。
踏みにじられて、涙すら汚されて、それでも前を向こうと立ち上がる足さえ粉々に砕かれたその心を救うかのように。
ただ、願いを叶えるために。
神でもない。
悪魔でもない。
その存在自体が不可思議でも。
あなたはその手をとりますかーー?
書き方堅苦しいので、その内桜月節になるかもです。