~番外編~ ある者の過去
リルンです。ネガティブ思考症シリーズ番外編です。キラルの次?に謎だった、能力者の過去を書いていきたいと思います。能力者って誰? っと思った方は、能力者が登場した「第一章」と「第二章 ネガティブ思考と新たな世界」を読んで下さると分かると思います。それではどうぞです!
僕はある王家の次男だった。兄は後に王となる存在。僕はそれが嫌で仕方がなかった――――……
ある日、僕は一人の能力者と出会う。
「お前、能力者にならないか。そして、兄を超えてみたくはないか」
そう言われた。
「……能力者とは?」
「超能力……みたいな物かな。どんな能力の使える者だよ」
「……僕がなれるのか?」
「なれるさ。特訓さえすれば。まぁ、なるかならないかは。お前次第だが」
僕は兄を超えたかった。そのことばかり考え――――
「……なる」
僕は兄を殺し、王になった。だが、反乱が絶えなかった。そして、あえなく、国は没落した。
「……どうして……。僕はただ、兄を超えたかっただけなのに……。王になりたかったのに……。何故!?」
僕はただ、世界に絶望した――……
僕はあの時以来、幸せな時を過ごす世界が許せなくなった。そして、ある時ついに使った。
「さよなら。トキ――――」
「やめて――――」
「この世界は――残酷だっ!!」
幸せな世界を崩した。幸せに過ごす時を壊した。僕はこれからも世界を――――――……。
―終―
いかがだったでしょうか。これを読んだことで、能力者への思いが変わった方もいれば、変わっていない方もいると思います。ちなみに私は変わりました。何か可哀想で……過去話を変えたくなるぐらいでした……。
これにて今度こそ、ネガティブ思考症シリーズは完結となります。ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました。良かったら、評価・感想お願いします。今後の執筆活動にて参考にします。感想欄にて、この小説に関しての質問もして下さって大丈夫です。頑張って説明します。
最後になりますが、この小説に関わった全ての方に感謝しつつ、後書きとさせて頂きます。本当にありがとうございました! また違う小説でも御会い出来たら嬉しいです! ではでは。