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韻踏みエッセイ詩集

『フリースタイル/Farewell』

作者: wky

「生死即涅槃、涅槃即生死」という知識

を新しく手に入れた日曜日 仏具の音は響き

俺の親父が涙するのをはじめて見たが

俺の心はその景色だけを胸に収めた


田舎の葬式は ぼんやりと のどかで

オトナでもコドモでもある大人たちが寄り合う

「よしなよ」ってな具合にしゃべりも軽妙で

しきたりと 見栄っぱりと 内なる敵と 閉塞的


婆さんが死んだことに涙は出ない

「この遺伝子が俺に混ざっていなければ…」

狭い視界の中で"もしも"ばかりが広くなって

物悲しさも男らしさを出すことにも


心の余裕を割り当てる気持ちも湧かなかった

だから最後まで俺は泣かなかった

戒名は 「とにかく詩や書くことが好きだった」

事に因むと教えられ 俺はまたラッパーになった


文の彩り 常に香る

枯れないインクが血のように筆に通う

国で きっと表現活動を続ける祖母へ

I pray, pray for your eternal happiness.

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