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Dual Moon  作者: ヴィセ
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終章~スピネル&アウイン



 城の最下層への階段を降りると、そこは地下とは思えないほど天井が高く広い空間だった。


 この奥、今は固く閉じられている扉の向う。 その先が旅の終着点だ。




「ねえ。“大魔法”の内容ってどんななの?なんだかワクワクしちゃうなー」


「もうすぐ判るよ」


 そんな会話を交しながらヴィーザ達は奥へと進む。


 しかし奥に進むにつれ、扉の前で待ち構えている何者かがはっきりと姿を形作ってくる。


 


 ディアボロスとリッチ。


 歩みを進める全員に緊張が走った。




「待ったわよ~。遅かったじゃないの」


 そう言ってヴィーザ達の緊張とは裏腹にのんびりとした様子で、退屈そうに話しかけるリッチ。


 まるで待ち合わせに遅れて来たと言わんばかりだ。


「ふん。表に配置したバンディウムに殺られたかと思ったぜ」


 ゆらりと立ち上がるディアボロス。 ようやく来たかと、こちらは大きく伸びをする。




「ほう、ムーンライトを手に入れたな」


 ディアボロスはヴィーザがムーンライトを持っているのを目ざとく見つけた。


 しかし自分たちには関係ないとばかりに、あくびをしている。


「あらホント。いい物手に入れたわね~」


 リッチもこれから戦うかもしれない相手の武器に関心がないようだ。


 それどころか、ヴィーザが至宝の剣を入手したことを喜んでいるかのようにも見えた。




「そうそうヴィーザ。私たちが何でこんな処まで出張してきたか、理由は解っているでしょ?」


 リッチは「ん?」と言うとヴィーザに人差し指を立て、左右に軽く振った。


「解っていますよ。アウイン」


 そうリッチを呼ぶとヴィーザは笑ってみせた。


「お久しぶりです、我マスター」




 ヴィーザがアウインと呼んだリッチは、かつてヴィーザが学んだ師の内の一人だった。


 追う者と追われる者。 この様な形での師弟対決になろうとは……。




「何かしら、最近ではヴィーザは剣を持つようになったんですって?」


 アウインは魔法の腕が落ちてないと良いけど~?と、渋い顔をしていた。


「それにしても剣を振り回すなんて野蛮ねぇ」


 魔法を操る者の美学に反すると、揶揄する。


 


「ふふふ。貴方も女性のような話し方は、相変わらずのご様子で」


 苦笑いでヴィーザは応える。


 しかし腕の方は魔界でもトップクラスだ。それは嫌というほど判っている。


「いいじゃない。私のスタイルよ」


 アウインは指摘されると膨れて(ぷい)と横を向いた。 まるで拗ねた子供だった。




「それはそうとお前たち、“魔王サービス隊”の俺たちが来たからには、もうこれ以上の好き勝手はさせないぜ」


 ディアボロスはヴィーザ達に、終点はここだと宣言する。




 “魔王サービス隊”。


 本人たちはふざけてそうは言っているが、近衛の中でもエリート中のエリートで構成されている「親衛隊」だ。


 思っていたより簡単にヴィーザ達を仕留められないと知ると、現王は「親衛隊」の二人に“大魔法”発動の阻止を命じたと言う訳だ。


  


「だがスピネル。月が私たちに味方をしている限り大丈夫だとは思うが」


 大先輩に当たるこのディアボロスを目の前にして、ラドゥは一歩も退かない。


「そう言えば、そうだったわね」


 アウインも気を取り直し、会話に加わった。


「この時期を選んで来るなんて、やるじゃない」


 ふふん、と弟子と仲間達を見て嘲笑う。


「ええ。万全を期したかったもので」


 ヴィーザも負けずにアウインをじっと見ている。


「でもそんな事、私たちには関係ないわよ、ねー」


 最後の「ねー」の部分でアウインはスピネルに向かって頷き、笑った。




「な、なーに!あのリッチ、憎たらしい~。どう思う、マージュ?」


 テュリはアウインの態度に腹を立ている。


 ヴィーザが師匠である自分に勝てるわけがない。 そう宣言されていると取っていた。


 しかし「どう思う?」と聞かれてもマージュはそれどころではなかった。


 目の前にいる二人の魔族の発する存在感、威圧感に圧倒されて言葉も出せないでいた。




「一つお聞きしたいのですがどうしてここを?」


 ヴィーザはこの二人を見た時、城の入り口にバンディウムが何故いたのか解った。


 だが、誰にこの場所を聞いた?




「ああ、サヴァンとか言う超命族のガキに、この場所を聞いた」


 スピネルは事も無げに答える。


 確かにこの二人にならサヴァンの居所を知り、あの塔の結界も造作なく破ってしまえるだろう。


「そうなのよ。ちょっと『いい子だから教えて』って頭を撫でて教えてもらったの」


 その時の状況を思い出し、アウインはクスクスと笑った。


「でもスピネルったら、随分乱暴に撫でてたけどね」 


 困った人、という顔で横にいるスピネルを見やる。


「あー?だってあのガキ。強情でなかなか言わなかったからだぜ?」


 仕方ないと言う風にスピネルは両手を挙げた。


「まあ、確かにやり過ぎたかな。ははは」


 


「サヴァンに何をした!?」


 悪びれた様子もなく笑う二人に、ヴィーザは声高に叫ぶ。


 先ほどまでの穏やかさはすっかりと消えてしまっている。


 その勢いと激しさににテュリとマージュは驚いた。


 そしてラドゥは?とテュリが見ると、何も言わず無言で「親衛隊」の二人を見つめている。


 身体から静かに怒りのオーラを立ち昇らせて……。


 


「い、いやーね。そんなに怒んないでよ」


 アウインはかつての弟子の怒りにたじろぎ、笑みを凍りつかせた。


 ヴィーザを真剣に怒らせるとどうなるかは、経験済みだ。


 まずい事を言ってしまったか?アウインは内心、冷汗を掻く。


「仕方ないでしょ?魔王様のご命令なんだから~」


 そう言う声に先ほどの余裕は無くなり、僅かな焦りが見えていた。




「まさかサヴァンを?」


 ラドゥに不吉な予感がよぎる。 眉を寄せ、鋭い眼でスピネル達を見ていた。


「ん?まさか殺っちゃいないぜ。いくら俺たちでも超命族を殺ると魔王様にお叱りを受けるからな」


 スピネルはヴィーザとラドゥの怒りをさほど、気には掛けていなかった。


 相変わらず格下相手に余裕綽々の顔をしている。




「でも彼方たちは、言う事聞かなければ別に殺ってもいいって魔王様言ってたわ」


 アウインはヴィーザに向かって「これも仕事よ。悪く思わないでね」と笑う。


「俺たちをガッカリさせないでくれよ!?」


 スピネルのその言葉を合図に戦いが始まった。




 アウインはヴィーザの倍はあるスピードで魔法を詠唱してくる。 伊達に経験を重ねてはいない。


 それに対し、ヴィーザは防ぐ魔法を唱えるのがやっとで、剣を抜く暇も与えられなかった。


 スピネルの動きをテュリは弓で気を反らすが、すばやい動きで避けられてばかりいた。


「もう!あたってよ~」


 テュリは思わず泣き言を言ってしまう。

 

 しかし、それでも弓を射ることはやめなかった。




「うわ!」


 テュリの援護射撃を掻い潜ったスピネルの攻撃を受け、マージュは思いっきり後ろに跳ね飛ばされてしまった。


 そのまま止めを刺そうとするが、ラドゥに追撃され一旦引き下がっていった。



 「大丈夫か?」


 ラドゥが駆け寄り、助け起こすが衝撃で気を失っている。


 とっさに剣で攻撃を受けたのとサヴァンの呪守のお陰で、大した怪我はしていない。


「ヴィーザ!テュリ!暫く援護を頼む!」


 そう言うとラドゥはマージュに“気”を送り始めた。




「あ……。すみません。ラドゥさん」


 すぐに気が付いたマージュはそう言って立ち上がる。


「マージュ、あの二人は今までの相手で中でも段違いに強い。無理はするな」


 同じ魔族である自分達でさえ苦戦している相手に、人間のマージュが太刀打ちできる訳がない。

 

 それにマージュが殺されてしまうと、その時点で戦う意味がなくなってしまう。


「後の方がまだ安全だから、そこで…」


 そこまで言うとテュリの鋭い声が聞こえてきた。


 


「ラドゥ!危ない!」


 テュリの足止めを抜け、スピネルがラドゥたちを襲う。


「人間から殺ってやる!」


 そう叫びながら鋭い爪を振り下ろしてきた。


 マージュを庇い、ラドゥは胸でその爪を受け止める。


 そしてラドゥはその腕を掴むと大きく、スピネルを投げ飛ばした。




「っち。さすがに満月期の人狼は侮れないぜ」


 綺麗に着地を決め、スピネルは「こうでなくては」と楽しそうだ。






「ほらヴィーザ。剣か魔法がどっちかにしないと中途半端は怪我の元よ?」


 からかうようにアウインはヴィーザの攻撃をかわしていく。


 同時にスピネルの戦況を見て、回復魔法をかける余裕さえある。


 やはり魔族きっての使い手と言うだけはあった。


 対するヴィーザはと言うと、逆に怒りによって攻撃に隙が出来、アウインに一方的にやられていた。


「でも昔の癖は治っていないのね?」


 ヴィーザの使う得意な魔法、悪い癖まで判りきっているアウイン。


 さすがに長年ヴィーザを教えていただけはある。  


 どう足掻いても勝てないのか? ヴィーザは月の加護があるにも係わらず悪戦苦闘していた。




「昔と言えばあの“事件”のように私を攻撃してみる?」


 クスクスと笑いながら、アウインはヴィーザの一番思い出したくない過去を持ち出す。


 それを聞き、一瞬、ヴィーザの動きが止まった。




「そうですね。アウイン……」


 そう言ったヴィーザの青紫色の瞳に、更に青味がまさってくる。


 それは魔力の増加と集中を意味していた。




「え?マジなの?」


 冗談だったのにと、アウインは慌てた。


 うっかり、ヴィーザを本気で怒らせてしまった!?


 ヴィーザの手にしたムーンライトも能力ちからを受け、僅かに蒼く光りだした。


 唱えている呪文も最強のもので、しかもヴィーザの得意とする炎のものだった。




「ちょっと待ってー!」


 アウインはそう制止するが遅かった。 反射魔法どころか水系魔法での防御さえ間に合わない。 


「キャ――――ッ!」


 最大火力に加え、ヴィーザの魔力が高まったことにより、流石のアウインも自身が持つ対魔力耐性だけは防ぎきれなかった。


 ヴィーザが与えた一撃は、アウインを床へ横たわらせるのに十分だった。




「アウイン。過ぎた口は災いの元ですよ」


 床に倒れ、動かない師にそう言うとヴィーザは残る一人、スピネルに向かって走っていった。







 魔法による回復が無くなったスピネルは、たちまち形勢逆転の憂き目に在った。


 そして後はすぐに勝負が着いた。 二人とも暫くは気が付く事はないだろう。




「そういえばサヴァン、大丈夫かな?」


 戦いも終って落ち着くと、テュリは先ほど聞いた親衛隊の話に心配そうにしていた。


「そうだね。死んではいないみたいだけど」


 ヴィーザも気にはなるが全てが終わってからでないとと、テュリに言った。


「うん。ここまで来てダメなんて嫌だもの」


 テュリも頷く。


「次の追っ手が着く前に、テュリではないがサササーと終わらせてしまおう」


 ラドゥがテュリに向かって笑っている。


 先ほどの死闘がウソのようだ。




「さあ、マージュ。その本を持ってあの扉に触れてごらん」


 ヴィーザが封印の解除法をマージュに教えた。




「はい……」


 ようやくここまで来たんだ……。


 マージュは万感の想いを込め、扉に触れた。




 左右に流れるように巨大な扉はその隙間を広げていく。






 そして開かれた扉の奥を覗くと薄暗く、テュリの目でも良く中が判らなかった。


 マージュは躊躇い、後ろで見守っているヴィーザ達に振り向く。


「その先が君の旅の最終目的地だよ」


 そんな不安を消すようにヴィーザが微笑んでいた。 ラドゥも黙って笑みを湛えている。


「やーん。どんな魔法なのか楽しみ~」


 だがテュリはワクワクしてジッとしていない。 今にもマージュを中に蹴り込みそうだ。




 そしてマージュを先頭に全員が扉をくぐると、再び扉は音もなく閉じた。 これで誰もここへ入ることは出来ない。




…… 人の子がここに現れた ……



 一歩、一歩、進むたびに明りが灯り、足下に非常に大きな魔方陣が描かれているのが判った。 


 ヴィーザには息苦しいほどの魔の力が押し寄せてくるのが感じられる。


 桁外れの魔力。 それが複雑に描かれている魔法陣から発せられいた。






<我は愛しい子を救う為にのみ存在する者>






 どこからともなく声が聞こえる。


 辺りを見回すと正面に一体の石像が柔らかな光とともに現れた。




 マージュが恐る恐る近付くとまた声がする。






<汝は我を求めんと欲する者か?>






「は、はい!」


 マージュは思わず大きな声で返事をした






<ならば我に証を……>






「……これで、これで本当に人間は救われるんですよね?」


 ただそれだけの為にここまで無我夢中でやってきた。


 助けてくれた3人には感謝してもしきれない。




「ここまで僕来れたんですよね」


「そうだよ、マージュ」


 ヴィーザは頷く。




 マージュは石像の前まで来ると、ちょうど何かを乗せるような格好に差し出されている手の上に“本”を乗せた。




「……!!」


 途端に眼を開けてられないような眩い光が“本”から溢れ出す。 光の洪水だ。


 そこに居る全員が眼を閉じ、腕で光を遮った。


 それは収まるどころかどんどん広がっている。


 そしてその光は古城を超え、全世界を包み込んでいった。






 やがて光が収まり、マージュが目を開けると先ほどとは違う空間にいるのに気付いた。




「な、なに?」


 突然の出来事にマージュは訳が判らなかった。 他の皆は? 慌てて姿を探す。




「マージュ、良かったね。大魔法は無事に発動されたらしい」


 そう話すヴィーザの声に振り向くと、少し離れた空間にヴィーザ達がいた。


「これで人間は救われるよ」


 ヴィーザはようやく旅も終わるねと、付け加える。


「ええ、ヴィーザさん。でもなんかヘンじゃありませんか?」 


 何かおかしい。 でもそれが何かマージュには解らなかった。


 


「今、サヴァンの魔法が世界を分けつつあるからね」


 ヴィーザが状況が飲み込めず、うろたえるマージュにサヴァンから聞いていた内容を説明する。

 



「え?今なんて?」


 ヴィーザの言葉にマージュは耳を疑った。 世界が分かれる?


「つまり、私たち魔族と人間との住む次元が分かれてしまうらしいんだ」


 そう言われ、おかしいと感じた原因がマージュにようやく判った。


 ヴィーザ達の身体がだんだんと透けてきていたのだ。




「ま、まさかそんな事が……!」


 マージュは人間が救われる為に、具体的にどうなるかは知らなかった。


 ただ、魔法を使えば救われる。 そういった漠然とした思いしか無かった。




 人間を救うには人間と魔族が住む世界を分けてしまうしかない。


 前王はそう考え、サヴァンにその魔法を創らせたのだった。


 そして前王の思った通りの魔法が出来、今ようやくその時が来たのだ




「ウソでしょ?」


 マージュはどうしても信じられない。 そんな事、出来るのか?


「本当だよ。サヴァンがそう言っていたんだ」




 あの悠久の塔で二人は事の詳細をサヴァンから聞いていた。


 ヴィーザとラドゥはその魔法の内容を聞いてマージュに協力するか否か、正直躊躇った。


 だがそれが前王の望みなら、自分たちは魔族を裏切る事になっても叶えたい……。


 前王は人間を慈しみ、そしてその前王を敬愛してやまなかった二人が出した結論だった。




「じゃあ、僕はもう二度とみなさんに会えないって事ですか?」


「うーん。どうも聞いているとそうみたいね」


 テュリは動き出したものは仕方ないと諦めているようだ。


「せっかく仲良くなったのにお別れね。残念だけど……」




「そんなの嫌だ!!」


 下を俯いたマージュは拳を握り、大きな声でテュリの言葉を打ち消した。




「君にそう言ってもらえるのはありがたい。でも人間の前から魔族は消える事にする」 


 ラドゥはこれでお別れだと少し寂しそうだった。


「けど、これでもう魔族に怯えて暮らさなくても済むわね」


 テュリは本当に良かったと、自分のことのように喜んでいる。




 確かにそれは望んでいた。 だが……。




「人間も魔族もお互いがいきなり消えて、慌てているだろうね」


 ヴィーザは外の出来事を想像して呑気にクスクス笑っていた。




「マージュ。人間側には君から説明して欲しい。“大魔法”を発動した者として」


 ラドゥの姿が薄くなってきた。


「は、はい……」 


 マージュは何時の間にか泣き出している。




(もう、泣き虫は治さなきゃだめよ?)


 そう言ったテュリの姿が完全に消えた。




「テュリ?」




(元気でな、マージュ)




「ラドゥさん?」


 慌てて姿を探すが何処にもいない。




 そして消え行く魔族と反対に、辺りの景色がハッキリしてきた。


 マージュは先ほどの部屋の中から一歩も動いてはいない。




「人間からすれば魔族の事は忘れてしまいたい事だと思う。……でもマージュ」


 ハッとして振り向いたマージュが見ている前でヴィーザの姿が更に薄くなっていく。




「でも、でも何ですか?」


 まだ助けてもらったお礼もちゃんと言ってない。


 消えないで!行かないで!お願いだから!!


 マージュは手を伸ばし、ヴィーザの手を掴もうとするが何もない空間を握るだけだった。




「ヴィーザさん!行かないで!」


 マージュは必死で呼び止めようとした。






(君だけでもいいから、時々思い出してくれると……嬉しいな……)








「ヴィーザさーーーーーーんっ!!」





*☆*――…――*☆*――…――*☆*――…――*☆*――…――*☆*




人間が魔族によって永きに渡り虐げられた時代ときは終止符を打った


人々はそれを知り 恐怖から開放された喜びに沸いた


自分たちを苦しめた魔族は世界から消え もう恐れる者はいない




だが 少年は知っていた




魔族という魔族が皆 憎むべき者ではないと言う事を






そして 優しく微笑みかけてくれた魔族もいたと言う事を……










その後 何人もの超命族がこの“大魔法”を解こうとした


しかし 誰もこれを解く事が出来なかったと言う







Dual Moon




― FIN ―

本編はこれで終わりです。

後、サイドストーリーや、ヴィーザの思い出したくない過去の話など、もう少しこの世界のお話は続きます。

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