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真向かいに立つ
澄んだ空の青を見ると
何故か泣きたくなるのです
ぼんやり滲んでくるのです
青がいけないのか、それとも
心が雨模様だからとか
洒落た理由でもなくて
ただ、きれいだなと思うだけで
泣き崩れそうになるのです
一体どこが壊れているんでしょう
一体どこを直せばいいのでしょう
あるいは治せないのでしょうか
とっくの昔に細かくなりすぎて
何がいけないのでしょう
こうして立っているのに
臆病さばかり根をはって
ああやっぱりきれいだな
ねえねえあなたはどこまで行くの
私はいつごろ追い付くかしら
ぼろきれを捨てきれないまま
(大学時代に書いたモノにかなり加筆。空を見ては泣きそうになる時期がありました。自分の非力さ、低能を、ひしひしと感じてならない日々がありました。)