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罪状:探求心

鱗雲の

白い一枚一枚を

ぺりぺりぺりっと剥がしていったら

また青空に会える気がした


椿の蕾の

細かい一片一片を

ぽろぽろぽろっと落としていったら

可愛い雌蕊に会える気がした


ゆで卵の

白い一欠片一欠片を

ぱきぱきぱきっとむいていったら

大好きなキミに会える気がした


タンポポの綿毛の

軽い一つ一つを

ふうふうふうっと吹き飛ばしたら

二度とかき集められないほど

遠くにばらけて散っていき

僕の手元には細い茎だけが


中身が知りたかっただけ

本当が知りたかっただけ

深く知りたかっただけ

それほど好きになっただけ


爪を立ててしまったその日

外側を取ってしまったあの日に

内側に消えない傷をつけてた


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