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その名は寝待月
ふと目が覚めて 窓の外
昇り始めた 淡い月
雲が流れて 見え隠れ
瞬きさえも のろくなる
目を覚まさなきゃ 良かったな
何もないのに 離れない
逸らしているのに 隠れない
背中を照らす 寝待月
わからないんだ 見たくない
拒否反応を 許してよ
皮肉を込めて そのあだ名
「下弦デブ月」と 呟いて
それでいいのと 聞かれてる
いつまで眠って いるのかと
道は待っては くれないと
月の光が 手を握る
わかっているよ 見えている
臆病なんだ 許してよ
君が照らして いるのなら
道がきちんと あるのだと
君が照らして くれるなら
歩かなければと また覚悟
(小学生の時にきいた「上弦デブ」「下弦デブ」という呼称が妙に耳に残ってます)




