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迷える仔羊座
空を見上げて星をなぞる
君の人差し指を追った
弓なりに明るい星を辿り
「あれがペルセウスだよ」と笑う
「神話の勇者だよね」と答える私に
頷いてから「でも」と続けた
ねえ聞いて
私はあれから君と同じく
弓なりに星を辿るんだけど
全然見えない 分からないの
どこに行ってしまったの
どうして教えてくれないの
ペルセウスは私のための目印だって
君は私の手を握った
「勇者の傍にハマルがあってさ」
それは私の星だと言った
もう見えないよ 分からない
笑顔で指差す君がいなくちゃ
隣に君の笑顔がなくちゃ
ハマルに辿り着けないよ
泣き虫な私はいつまで経っても
夜空の闇を迷える仔羊
(牡羊座って見つけるの難しいです…)




