慟哭
いつかなくなるのに
いつも居るわけじゃないのに
いつだって不確かなのに
とても優しくて
どこまでも綺麗で
やっぱり温かくて
どこか寂しいのに
どこも悪くないのに
どうしたって消えないのに
とても恋しくて
どこまでも痛んで
やっぱり掴めないの
人間は可笑しな生き物ね
昔と今の幸せは違う
昨日と今日の充実感も
今日と明日の目標も
ころころ移って不安定で
分かっていても求めてる
出来ないことを悔やんでる
まだ立ち上がらないの
まだ動くのが怖いの
まだあの幸せ引きずって
まだこれからを描けない
人間は不思議な生き物ね
昔と今の感覚が違う
今日と明日に課した使命も
明日とその先の理想さえ
くるくる回って曖昧で
分からないのに進んでく
捨てられないまましょい込むの
もう歩き出しちゃった
もう言い訳してらんない
もう苦しみは伴にして
もうこれからは泣かないよ
振り返ったその瞬間
置いてきた人の顔が見えるの
微笑んでるの
何でだろうね
こちらを見て
それでいいんだって
言ってるみたい
本当にいいのかな
まだ痛いよ
慣れないよ
まだ重いよ
弱いままだよ
それでもやっぱり微笑んでるの
強くなったねって
言ってるみたい
泣きたくなっちゃうから
また前を見て歩くしかない
(亡き、二人のお祖父ちゃんへ)




