表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/50

万能辞典を探しています

逃げたくなった。

面倒になった。

悲しくなった。

どうでもよくなった。


私は万能じゃないから

貴方の気持ちなんて知らないし、


貴方は天才じゃないから、

私の気持ちなんて分からない。


私たちは同じ人間なのに、おかしいな。


伝えたつもりが伝わんない。

言葉ってこんな不便なの。

同じ言葉を喋ってるのに、

今日も今日とてすれ違い、

過去も未来も勘違い。


だからもう逃げる。

だからもう面倒だ。

だから私は悲しい。

それでも何故か、どうでもよくない。


ねえ教えてよ、知りたいんだよ。

ねえ聞いててよ、伝えたいんだ。


「貴方に私の辞書を見せるから、

 私に貴方の辞書を貸して。」


最初にそれが言えればいいのに、

後悔は先に立つわけもなく、

だからペタリと貼り紙一枚。


『万能辞典を探しています』


(意思疎通の歯痒さったらない)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ