ローゼスの詩篇

眠り姫

ねえ君の見てる夢　どんな世界なのかな？

随分と長い間　ベットに横たわり続けてる

君が夢を見て　もう数年が経つよ

体は見えるけど　意識は見えてこない

医者も首を振る　理由はわからない

愛らしい寝顔のまま　眠り姫(ローゼス)は目覚めない

賢者の秘薬　魔法も使ったけど　眠り姫(ローゼス)は夢から帰ってこないよ

どうして？　なぜ？　考えてみたけど分からないよ　君が微笑んでる理由(ワケ)を

ある日　君を見て　不意にとった　君の首飾り(ペンダント)

触れた瞬間に　君の幻影を見たんだ

青空の広がる草原で　君が笑顔ではしゃいでいる

あれ　でも君はいまも　眠っているままじゃ？　これは夢？

現実に帰ってきても　ローゼスは眠ったまま

安らかな顔をして　寝息を立てている…いままでも　そしてこれからも

生命って不思議な言葉だよね　『生』きてる『命』だってことだよね？

でもローゼス　いまの君は　『命』はあっても『生』きてるようには見えないよ

世界の真理に当てはめると　君は『死』ぬべき『命』になってしまうよ

「早く目を覚まして」　だれかがそういっても　君の寝息は　変わらないまま

どれほど経っただろうか　眠り姫(ローゼス)は眠ったまま

君だけ時が止まったまま　世界は進んでいく

もし世界が滅ぶとしても　最後のときまで

君を守り続けるよ　詩を謳って聴かせるよ

だからどうかどうか　最後まで生きて欲しい

例え世界の真理から　外れることになったとしても…構わない

最後まで眠り続けてもいい　君の寝顔を愛しさを　今だけでもいい　覗かせてほしい

世界の崩壊が　すぐそこまで来てる　ローゼス　心配しなくていい　まだ守る人はいるよ

愛くるしい寝顔のまま　変わる世界が君を待っている