敵討ち
下北沢救急病院
ホヘトは6時間に及ぶ手術の末、命をつないだ。
今は集中治療室で絶対安静中。
待合室にいるボッサンとユオ。
「犯人のヤロウ!ぶっ殺してやる!!」
そこへモリモリがやって来る。
「ホヘトさんどうッスか。」
「今、絶対安静だ。」
「ホヘトさんの車に仕掛けられていたのは、M67が2つでセルモーターに連動して、爆発するように仕掛けられていたらしいッス。
エンジンルームに仕掛けてあったんで、即死はまぬがれたって言ってましたよ。」
「ホヘト。仇は取ってやるからな!」
「ホヘトさん!ガンバって!」
捜査1課の部屋
ボッサン、ユオ、モリモリは、部屋に戻った。
「ホヘトがやられた。ユオ、もりもり、各自気をつけるように。ラッキーデカ長も気をつけて下さい。
絶対犯人を捕まえてやる!!」
ボッサンが、自分のデスクのタバコを取って行こうとした時、手がが湯呑みに当たってお茶をこぼしてしまった。
「あー!」
「やらかしたー。」
「ヘマポイント100追加だな。」
「神をこえたッスね。」
「全然こえてないから。おまえらさー。どんだけ俺をヘマにしたいの!」
ボッサンが雑巾でデスクの上を拭く。床にこぼれているお茶も拭きながら頭を上げると、
自分のデスクの裏に、小さな四角い物があるのに気づく。
覗きこんで見て、ハッとした。
「あ~あ、お茶なくなっちゃったよ~。」
と言いながら、口に人差し指を当ててみんなを手招きする。
みんなが不思議そうに集まる。
ボッサンがしゃがんでデスクの裏を指差す。
みんなが覗き込むと、そこには盗聴器があった!
もりもりが
「あー」
みんながモリモリの口を押さえる。
「モリモリ~。お前もお茶こぼしたんか。ヘマポイント200追加。」
みんなで廊下に出る。
ボッサンはみんなを集めて言った。
「盗聴器だ!手榴弾野郎が仕掛けたに違いない!
奴はこの署の近くで聞いてるはずだ!犯人に気付かれない様に探すんだ!」
みんなで手分けして捜索開始!
しばらくしてユオからの無線。
「裏の道で怪しい黒いバンを発見!」
「よし!パトカーで囲んで確保だ!」
ユオとモリモリが各自パトカーに乗って角で待機。
ボッサンとレミのミニパトもその後ろで待機。
ボッサンが無線を取った!
「ユオ、モリモリ、行け!レミ、行くぞ!」
ユオとモリモリ運転のパトカーが角から出て、黒いバンの前後に止まる。
そこでボッサンとレミのミニパトが黒いバンの横につける。
ボッサンがドアを開けて外に出る。
「ちょっと聞きたい事がある!署まで御同行願おうか!」
運転席の窓はスモークが貼ってあって、中が見えない。
急にエンジンが掛かる黒いバン!
「てめ!逃げる気か!」
ドアノブに手を掛けるが、ロックされていて開かない!
激しいスキール音とともにバックする!
モリモリの乗っているパトカーに激突!
「うわっ!」
なおも黒いバンは、タイヤから白い煙を上げながらバックして、パトカーを押して行く!
ボッサンが銃を抜いて黒いバンの前に立つ!
「てめ~!公務執行妨害で、ぶっ殺すぞ!」
すると黒いバンは、ボッサンめがけて突っ込んで来た!
ボッサンは、紙一重でかわす!
黒いバンは、ユオのパトカーとレミのミニパトの間を押しのけて走って行った!
「クソ~!逃がすか~!」
黒いバンを3台のパトカーが追いかけていった‥