表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

シェイクダウン

 翌日の川口警察署

爆発が起きたトイレの現場検証は終わった。

幸いトイレの中だけの被害に留まった。

犯行に使われた清掃会社の車は盗難車で、近くの空き地に乗り捨てられていた。中には作業服と台車が残されていた。指紋は検出されなかった。

そして、破片手榴弾のM67を買い込んだのは、青井に成りすました犯人の仕業だと言う事がわかった。

今は、ラッキーデカ長の葬儀の準備でてんてこ舞い‥‥

にはならなかった。

ラッキーデカ長が、トイレから出た直後に爆発して、トイレのドアが吹き飛んだ。

文字通り、ラッキーなデカ長である。


 捜査1課の部屋

「まったく、ナメられたもんだな。これで2回目だぞ!」

ボッサンはイライラしながら言った。

「警察の面目丸つぶれ」

ホヘトは腕組みをしながら言った。

「だけど、ラッキーデカ長が無事でよかったっスね」

モリモリはニコニコしながら言った。

「日頃の行いがいいと、神様に助けてもらえるんさ」

ラッキーデカ長は都合が良いように言った。

「ラッキーデカ長。爆弾魔見たんすか?」

ボッサンはラッキーデカ長に聞いた。

「帽子を深くかぶってたから、顔は分からんかったけど、髪は長かったな。後ろで束ねてたから」

「この一連の事件、青井に成りすました犯人の仕業っていう事は、警察の情報が洩れてると言う事だ」

「警察が一番最初に疑いそうな奴に成りすましたって事ッスよね」

「まさか!警察のコンピューターがハッキングされた?」

そこへ鑑識班のバンが入って来た。

「うぃ~っす。1階のトイレで爆発したのは、ご存知M67破片手榴弾。キッチンタイマーに連動させて安全ピンを抜いて、M67を3個爆発させやがった」

「3個もかい!あぶねーあぶねー。」

「犯人の手掛かりは、ボッサンに恨みのある奴を片っ端から当たるしかないね。」



「せいぜい頑張りな。クックックッ」

ノートパソコンを閉じながら笑う犯人。


 翌朝10:00 川口警察署の捜査1課

ラッキーデカ長のデスクの電話が鳴る。

「はい、こちら捜査1課」

「一度しか言わないから良く聞け。

東京交通の池袋9:00発仙台行きの高速バスにM67を4つ仕掛けた。

11:00に爆発する。乗客が死んだら、荻野目、お前のせいだ。助けたかったら急いだ方がいいぜ。クックックッ」

「おい!おまえ‥」

電話は切れた。ボイスチェンジャーで声を変えていた。

ボッサンは時計を見ながら言った。

「池袋から1時間!もう高速に乗ってるな!」

「あと1時間か!」

「モリモリ、バス会社に連絡して、バス止めてもらえ!」

「了解ッス!」

「仙台だと、東北自動車道か!浦和から乗って追っかけるぞ!そういえば、岩槻の高速隊にR34のGTRがあったな!それを借りるか!」

部屋から飛び出そうとするボッサンにラッキーデカ長は声をかけた。

「うちにもGTRがあるよ、ボッサン!」

以前からコツコツとチューニングを進めていた、このR32のGTR、もちろんパトカーである。

前回、みんなが香港に行ってる間、暇つぶしで仕上げていたのだ!

「バスの特徴は、無線で知らせるから、シェイクダウンも兼ねてこれで行ってくれ!」

ラッキーデカ長はGTRのキーをボッサンに渡した。

「わかった!ユオ、いくぞ!」

「はいは~い。」

2人がGTRに乗り込みエンジンをかけると、120パイのマフラーから野太い排気音が唸りを上げる!

そして、タイヤのスキール音と爆音を残して、フル加速で署を出て行った‥


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ