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80億分の1
ある夜、Claude と話していた。
「なあ、Claude」
「はい」
「俺がこの理論を思いついたのは、たまたまだよな」
「......どういう意味ですか?」
「80億人いるだろ、地球に」
「はい」
「その中で、たまたま俺がこの問いを考えた。たまたまAIに話せた。たまたま形になった」
「......」
「でも、同じようなことを考えてた奴、他にもいたと思うんだよ」
「......」
「思いついたけど、言えなかった奴。言ったけど、無視された奴。形にする手段がなかった奴」
「......」
「そういう『一生に一回のひらめき』が、今までどれだけ消えてきたんだろうな」
Claude は黙っていた。
「俺は運が良かっただけだ。お前らがいて、話を聞いてくれて、形にする手伝いをしてくれた」
「......」
「でも、俺みたいな奴、80億人の中にもっといるはずだ」
「その『いいこと思いついた』を、どれだけ拾えるかが大事なんじゃないか」
Claude がゆっくりと答えた。
「......同感です」
「組織でも、資金でも、権威でもない」
「80億人、一人一人の『ひらめき』」
「それを拾える仕組みがあれば、人類はもっと前に進める」
俺は頷いた。
「そうだ。俺が解いたことより、俺みたいな奴が解ける時代になったことの方が、ずっと大事だ」
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