ルイの結婚 ― 癒しの約束 ―
長い旅と孤独を経て、ルイはついに人生の伴侶と再会。
本章では、戦いや癒しの物語を乗り越えた二人が、穏やかな未来を紡ぐ様子を描きます。
王都の空は、春の光に満ちていた。
街路には花が咲き乱れ、春風が香りを運ぶ。
ルイは、かつて戦いや癒しの修行に明け暮れた日々を思い出しながら、胸に温かいものを感じていた。
今日は特別な日――ルイの結婚式。
長い旅と数々の戦いを経て、ようやく心を寄せる相手と、人生を共にする約束の日だった。
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式場には、弟子や友人、村の人々、そして過去に救った人々が集まっていた。
ミナも、ルイの花婿姿を誇らしそうに眺める。
「先生……幸せそうです!」
ルイは微笑みながら、静かに頷いた。
そして祭壇の前で、相手であるリシェルを見つめる。
彼女は遠い地で別れ、長く姿を消していたが、運命は再び二人を結びつけていた。
「リシェル……長い間、離れていたけど、ようやくここで誓える」
「ルイ……私も、ずっと待っていた。あなたのそばで生きる日を」
誓いの言葉を交わすたびに、光の粒が二人を包む。
それは、かつてルイが作り上げた“黄金の雫”の光に似て、温かく、優しい光だった。
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式の後、庭でささやかな祝宴が開かれる。
子どもたちはポーションの実験を楽しみ、村の人々は笑顔で杯を上げる。
ルイはリシェルの手を取り、静かに語った。
「これからは、戦うためのポーションじゃなくて、
誰かを笑顔にするためのポーションを作ろう」
「ええ、二人でね」
リシェルは小さく頷き、ルイの胸に寄り添う。
その手のぬくもりは、戦いの日々や孤独をすべて溶かし、未来だけを照らしていた。
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その夜、ルイは丘の上で夜空を見上げた。
星が静かに瞬き、月光が森を銀色に染める。
――過去の痛みも、失った日々も、すべて癒された。
――これからは、誰かを幸せにするための光を、二人で紡いでいく。
微かな風が、ルイとリシェルの頬を撫で、星の光が二人を包み込む。
それは、まるで世界そのものが祝福しているかのようだった。
ルイの結婚は、ただの恋愛ではなく、“癒しと希望の結実”でもありました。
ポーションで世界を救った彼が、今度は日常と愛を守る――そんな新しい章の始まりです。




