表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/146

陽菜×異病棟交流会④

「陽菜ちゃんは、入職式の時に新入職者を代表して挨拶をしたんですけど」


 妙ちゃん! 私以外の人は興味津々でなんなら前のめりになってる桐島先生と真悠子先輩。やっぱり私には要注意の泌尿器科が決定した。


「陽菜ちゃん、カンニングペーパーを見ながら喋ってたんですけど、途中で2枚目の紙がひらひら〜っと下に落ちちゃって、そしたら横に座っていた偉い人が陽菜ちゃんのおっことしちゃった紙を拾ってくれたんです。陽菜ちゃんは何事もなかったかのように、澄ました顔して最後まで読みきったんだけど、絶対に焦って違うこと話してると思うじゃないですか。後から聞いたら間違えてないって断言されたんです」


 妙ちゃん、何を今頃そんな昔のことを。それに偉いさんって妙ちゃん。その人が病院長って知らないの? ってか、私より妙ちゃんの方が問題じゃないの?


「初耳だわ、陽菜、私聞いてないんだけど」


 ってか、そんな事をわざわざ言わないよね?


「陽菜ちゃん、お手手震えちゃったの? 緊張してたのかなぁ。頑張ったんだね。見たかったなぁ、原稿おっことしてお目目うるうるしちゃってる陽菜ちゃんを」


「桐島先生、私、泣いてませんよ。それに震えて紙落とした訳じゃありませんから」


 とりあえず否定しておく。


「はいはい」


 真悠子先輩が、すごく適当に返事をしてくれて、話題を変える。


「それより陽菜、NICUはどう?」


「はじめは先輩達に教えてもらって実施するけど、上手くいかなかったり大変でしたよ。今では立派に成長しましたけどね私」


 何? まだ私、解放されないの?

 私のターン多くない?


 なんだかんだ言いながら、異病棟交流会は、こんな感じで、暴露や近況報告、そのうち愚痴にまで発展していたが、わちゃわちゃして賑やかに進んでいった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ