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Dead or Alive

作者: 名岡聖

夏の日差しが遠ざかり、秋の虫たちが音曲を奏でる頃

僕は君と出会った

少しずつ僕も君も変わったけれど

それでも、ただひたすらに君を追いかけていた


それから一年が経ち、無残に砕け散ったプライドとともに

僕は君を遠くに連れ出した


そして

僕の手が、身体が、君を離れ

君は斃れ、傷つき、燃え上がる

僕は転がり、叩き付けられ、打ちのめされる


何がいけなかったのか

(プライドなんてちっぽけな物にしがみついていたから?)

何が悪かったのか

(何も言わなかった君を無理やり連れ出したから?)

でも、そんなこと、今の僕には何も考えられない

ただ君が、ただ燃えゆくのを感じるだけ


ごめんよ、大事にしてあげられなくて

ごめんよ、無茶ばかり押しつけて

ありがとう、いつもつきあってくれて

ありがとう、僕と共にいてくれて


もし今日が君との別れの日だと知っていたら

きっと僕は、いつも以上に君を見つめていただろう

些細な変化にも、いつもと違う所にも、すぐ気づいただろう


でも、それも今日で終わり

終わってしまった

悲しさとも驚きともやるせなさとも違う

切なさとも憤怒とも口惜しさとも違う

ただ失ってしまった、という虚ろな気持ちをかかえ

もうどうしようもない気持ちとともに

燃えゆく君を見つめていた


本当にごめん、大事にしてあげられなくて

本当にごめん、無茶ばかり押しつけて

最期にありがとう、いつもつきあってくれて

最期までありがとう、僕と共にいてくれて


新緑が紅葉に変わる、君とのデートにとっておきの日に

こんなことになってしまって本当にごめんね

ほんのわずかなつきあいだったけれど

君との出会いから僕は変わることができたよ


今ここに、最高の感謝をこめて


「いままでつきあってくれてありがとう」

ありがたいことに今の所こんな状況になったことはありません

あくまで今の所、ですが・・・(笑)


もしこんなことになったら、泣いちゃうかもしれないですね。

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