表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おもいでにかわるまで  作者: 名波美奈
第一章
4/263

4

「宇野君待ってよ!」


「えっと、ごめん・・・。名前わかんないや。」


出来立てほやほやの記憶の引き出しをひっくり返して捜索してみたものの、到底顔も名前もわからない男が二人、勇利に近付いてきた。


「超ショックだしー。俺のいかした自己紹介聞いてなかったのかよー、クラスで一番ナイスガイの、どうも、ほったまことです。シクヨロ!それでこっちは俺の前の席の長谷川。」


「おう・・・。」


「あ、よろしく・・・。」


え!?超不愛想だよね?怒ってんの?俺なんかした?それになんでこいつらこのテンションの違いでつるんでんの?それにそれにナイスガイ?シクヨロ?あーわけわかんねえ。


気になる箇所は多々あったけれど それどころではなかった。なぜなら勇利を混乱させている張本人の堀田はユニークな老け顔の髪は角刈りで、なんともそのファニイな外見に勇利はまず凝固し、また、体格もよくどうみても格闘技有段者にしか見えなかったからだ。


「今日は今からクラスの連中とカラオケに行くことになってるぜ。宇野君も来いよ。」


「えっ!?いや、まあ、べつ・・・。」


「宇野君も参加するってよー。」


堀田が人の話を最後まで聞かずに勝手に返事をした。


あーもうっ!見た目どおりかよっ!


「俺達も親友になれそうだね。俺と長谷川はバレー部に入部するんだぜ。な、長谷川。運命感じちゃう感じだよね?」


「まあ・・・。」


あっけにとられた勇利は返す言葉がなかった。でも、堀田と同じクラスな事も悪くはないんじゃない、と勇利は小さく吹き出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ