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おもいでにかわるまで  作者: 名波美奈
第一章
3/263

3

「長谷川明人です・・・。バレー部に入る予定です、よろしく。」


「堀田誠です。」


そして・・・。目も耳も、全身の毛穴も最大限に開ききって来たるべき瞬間を静聴した。


「間宮 仁美です。中学の時は陸上部で、短距離走ってました。誰にも負けない自信あります!」


「元気いっぱいだねー。男子生徒の方が、パワー負けてるんじゃない?お前らしっかりしろよー。」


「先生にも負けないと思いますよ。」


「んーー?今度競争するか?」


「無理すると、腰にきますよ、先生!」


クラス中に笑いが起こると勇利は今得たばかりの情報を再確認した。


まみやひとみさん。すごくはきはきしていて、感じがいいな。短めの髪も、まみやさんの爽やかなキャラクターをより際立たせてるよね。このこがいればクラスもまとまって仲良くなれそうで、これからの毎日が楽しみになってきたよ。


それにしてもクラブかあ・・・。俺はどうしようかな。運動部に入部しようとは思うけど、勉強もあるし、スポ根は無理。陸上も嫌いじゃないけど、中学の時俺卓球部。だからやっぱ球技にしたいな。


そしてそれから、そんな勇利の思考を(さえぎ)るように先生は話を締めくくった。


「この学校は、皆も知っての通り、5年生まであり、とても自由です。そのかわり、自分自身で責任を背負うことになりますので手を抜けば自分に必ず還ってきます。後から後悔しないようにしっかりついてきて下さい。それから、先輩方によるクラブの勧誘が始まるので、気になるクラブがあれば見学に行って、入部手続きをして下さい。」


オッケー、さ、今日は帰るか。と誰に告げるでもなく勇利は教室を後にしようとした。

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