表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おもいでにかわるまで  作者: 名波美奈
第四章
263/263

263(最終話)

そうして堀田の結婚式での報告通り、勇利と妻の瞳がシンガポールに渡ってから1年以上が過ぎた。マンションのバルコニーから瞳の声がする。


「勇利君、流星群見えそうにないみたい。」


「まじで?日本では今頃がピークなのにね。」


勇利はそのまま瞳の横に向かった。


「なにまた今日届いた招待状見てるの?」


「だって俺ほんと嬉しくてさあ、ヤバいよ。だから今回日本に帰るタイミングこれに合わせるから。」


「いいよ。特別に大事な友達なんだよね。」


「知り合いの結婚でここまで嬉しいのはないね。周りの全員に心から良かったな、って思われるこじらせカップル。」


「良かったね。」


「二人共超好きなんだよね。それに先輩や後輩にも会いたいし、あー、まじ楽しみ死にそう。」


「良い友達沢山だね。勇利君らしい。」


「まあね。あ、見えた!夜景が瞳の瞳に流星群みたいに流れてる。」


「特にうまく言えてはないよ。」


あはは。と笑いながら軽くキスをした。


もしも、もしもを繰り返しながら誰もが大人になっていく。そして過去の鮮やかな記憶はゆっくりとぼやけていき、濃くて太かった線もやがては点になりその数は減っていく。


でも忘れない。


昨日今日明日。


それを繋いできたのは誰にでも起こり得る、星屑の様な無数の奇跡の集まりなんだと言う事を。


ご覧いただきありがとうございました(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ