表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おもいでにかわるまで  作者: 名波美奈
第一章
1/263

1

主人公の水樹が高等専門学校に入学する前の1年間です。

主人公は中学3年生であり、そしてその頃高等専門学校の1年生では宇野勇利という男の子が登場します。

水樹中3、勇利高1、という事です。


「水樹ー、やっと同じクラスになったね。一年間よろしく!」

   

「うんよろしくね。それに部活の引退まであと少し。夏の大会、絶対頑張ろうね。」


中学生活最後の春を迎えた水樹は、夢と希望と、漠然とした不安をほんの少しだけ胸に充てんさせながら、部活の仲間でもある友人と教室に向かっていた。


「ほんと受験嫌だよねー。でも水樹は、頭いいからどこでも受けられていいじゃん。」


うーん・・・と心の中でうなったまま水樹は黙り込んだ。


とうとう中学最後の年になってしまった。そう、受験だ。でもまだ何も決まっていないんだ。もちろん将来の方向性も決まっていない。私は高校で何がしたい?何ができる?何にも思う事がないんだよね。今の時点で将来の夢を確定させている人もいるのにな。はあ・・・。


「どした?」

「なんでもない。」

「あ、前田君も同じクラスだ。ラッキー。」

「好きだっけ?」

「全然。」

「あは、何それ。」


友人の明るさに救われつつ、とりあえず目の前にある事を頑張ろうと水樹は緩く決心した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ