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バイクトーク  作者: 秋山如雪
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第18話 バイクに乗った、本当の理由

 またまた久しぶりですが。


 実は、当初「バイクに乗る」なんて考えてもいませんでした。何しろ地元が北海道の日本海側ですからね。


 一年の半分は、雪に埋もれるから、車ならともかくバイクはないな、と思ってました。


 じゃあ、なんで乗ったのか、というと。


 元々、私は「旅好き」で、学生時代から道内はもちろん、道外、さらに海外まで旅行に行ってました。(1990年代後半から2000年代初頭くらいの頃)。


 ですが、北海道に限らないですが、田舎は、交通手段が貧弱!

 電車は来ない、バスも来ない。


 つまり、「効率的に観光地を回れない」ということに気づきました。


 で、仕事の関係で(というより、北海道は仕事がない)上京してから、「やっぱ旅行に行くならバイクだな」と思って、普通二輪免許を取り、バイクに乗りました。


 そのうち、「250ccじゃ物足りない」となって、大型二輪免許取得に至ります。


 つまり、私にとって「効率的に旅ができる」一番の手段がバイクだったわけです。

 車なら、すぐに渋滞に引っ掛かるし、都内は維持費が高い(ウチの近くの駐車場代は、月3万円!)ので、バイクを選んだ、というのが本当の理由です。


 なので、バイクに乗ってからは、ひたすら旅に出ました。


 元々、旅好きだから、気軽にどこにでも行けるし、渋滞はすり抜けができるバイクが一番効率が良かったのです。相性がいいんですね。


 その分、危険なのはわかっているので、あまり無茶な運転はしません。


 バイクに乗ってると、よく「こいつ、大丈夫か?」ってくらい、スピードに魅せられた奴らがいますが、私はその辺、結構マイペースなので、別に「速さ」はそんなに求めてなかったりします。


 なので、最初に買った250ccバイクも、「とにかく頑丈な奴がいい」と思い、「250ccのスーパーカブ」と言われ、バイク便でも使われる、ホンダ VTR250(以下VTR)を選んだわけです。


 実際、VTRは非常に丈夫でした。オイルや消耗品さえ替えれば、いくらでも走ってくれます。


 昔、北海道ツーリングで出会った、同じくVTR乗りのおじさんが、「10万キロくらい余裕で行ける」と言ってて、実際、その人のVTRはもうすぐ10万キロって言ってました。


 確かに、400ccや大型に比べると、遅いし、パワーはないけど、250ccとしては標準的な力があるし、取り回しが非常に楽なバイクなので、初心者向きですが。


 そして、そのVTRに5年以上、6万キロ近く乗って、ついにもうすぐ大型デビューです。


 バイク友達からは「もったいないから売らない方がいい」と言われたのですが、維持費の観点と、置き場所がないという理由で、残念ながらVTRは売ることになります。


 ただ、このバイクには、色々と教えられたし、北海道にも九州にも、北陸にも近畿にも東北にも行きました。感謝の気持ちでいっぱいです。


 ホンダのバイクは、「優等生」というか、優秀なバイクが多い、というのは本当ですね。


 次はスズキに乗り換えますが、将来的には、またホンダに戻ってくるかもしれません。


 旅好きな人間にとっては、バイクは一番機動性が高く、気軽に行けるという意味ではいいですね。


 でも、別に大型ばかり好きなわけではなく、むしろ下道だけで走るのも好きなので、いずれ125ccのスクーターでも手に入れて、下道をのんびり走るのもいいかな、と思っています。


 VTRを買った時は、色々と抱え込んでいて、お金がなく、よく高速は使わず、下道だけで遠くまで行きました。


 一番遠いところだと、東京~大阪まで。2番目だと東京~長野県の木崎湖まで下道で行きました。


 大阪は16時間以上、長野県も確か8時間くらいかかったような。


 まあ、VTRはクラッチを頻繁に使うと、すぐに左腕が痛くなるのが難点だったので、そういう意味ではスクーターが欲しいですね。


 もうすぐ別れるVTR。このバイクが、ある意味、自分の「原点」になったのかもしれません。


 目立たないバイクだから、あまりツーリング先で、同じバイクに出逢うことは少なかったですが、よく走るし、燃費もいいし、いいバイクでした。

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