第120話 バイクに乗ってはいけない人
今回のSSTRによって、改めて「バイクに乗ってはいけない人」というのを痛感しました。
実は今回、一緒に行った人は、リターンライダーではなく、50代後半になってから二輪免許を取った人。
そして、その人は免許を取った後、ひたすらトラブルに遭ってます。
九州ツーリングでは立ちゴケして避けきれず、足を複雑骨折したり、買ったばかりの新車バイクで事故って廃車にしたり、転倒してミラーを折ってマスツーリングですぐ帰ったり。正直、バイクに乗るべき人ではないと思います。
そのことをやんわり言って、バイクを降りることを提案したこともありますが。残念なことに、そういう人に限って、「バイクから降りない」んですが。
ただ、一緒にツーリングに行くと、高確率でトラブルに遭う、トラブルメーカーですね。
では、バイク暦が長い私が考える「バイクに乗ってはいけない人」を例に挙げます。
①学習しない人
彼がこれに当てはまりますが、同じ失敗を何度も繰り返す。そういう人は、普段から注意力が足りないのです。私は、バイクに乗り始めた頃は、確かに何度も立ちゴケしましたし、怪我(軽傷ですが)もしました。
ただ、同じ失敗は繰り返したくないので、必ず「立ちゴケ後に反省」として、メモを残し、二度と同じ失敗を繰り返さないようにしてきました。
それが出来ない人は、乗るべきではないのです。というか、そういう人はいつか事故ります。
②調子に乗ってる人
これは色々な意味でそうなんですが、やたらスピード出す人はもちろん、最近だとYou Tubeで再生数を稼ぐために乗ってるような、一部の「バイク女子」もこれに当たります。本当にバイクが好きな女子なら別にいいんですが、明らかにそうではないと思われる、再生数目当ての人がいたりしますが、そういう人は、いずれ事故ります。
③失敗を極度に恐れる人
実はこれも危ないと思います。「砂利道は絶対走りたくない」、「ダートは絶対嫌だ」、「細い道は走りたくない」という気持ちはわかります。ただ、「嫌だから、危ないから」と避け続けていると、技術は上達しません。
私も何回も砂利道や坂道でコケてますが、さすがに学習しました。
その意味では、これも①に共通しますが。
④極度の肥満
これは、身体的特徴なので、反対する人もいるかもしれませんが。ただ、肥満体だと動きは確実に鈍り、咄嗟の判断が遅れます。
なので、ある程度、体を絞る必要があると認識しており、特に大型バイクに乗る場合は、腕の筋肉をある程度つけた方が絶対にいいです。
取り回しはもちろん、転倒時にも力を使うので。倒れそうな時など、咄嗟の筋力のお陰で助かることもあります。
⑤取り回しを嫌がる人
これは、ある意味、昔の私がそうでした。
軽いバイクであっても、降りて取り回しをせず、バイクに乗ったまま動かす人。ただ、それだと取り回しの技術は身に付きません。
要は「楽な方に」逃げていると、いざという時、困るのです。
私の場合、中型から大型に乗り替えた時、嫌でも絶対に取り回しが必要になったので、そこでいかに取り回しで失敗して、コケないか、を研究しました。
その結果、今では大体どのバイクでも取り回しができるようになりました。
所詮、逃げてばかりいると人間は成長しないのです。
⑥運転技術の向上を怠る人
①とほぼ同じなんですが、自らの運転技術の向上を考えずに、漫然と運転してる人。コーナーの旋回一つ取っても、バイクは常に学ばないと、技術は落ちます。「ゆっくり走ればいい」という物でもなく、交通の流れに合わせないといけないので。技術的な不足が原因で、繰り返し事故を起こすことがあります。
ということで、他にもありそうですが。
まあ、バイクというのは、二輪の特性上、どうしても特別な配慮と技術が必要になるのです。
それを理解した上で、無理のない走りをしていれば、そうそう事故には遭わないはずです。
もちろん運が悪ければ、「もらい事故」という可能性はありますが。
ということで、バイクに乗る人は、気をつけましょう。
今回、反面教師的に学びました。
あと、究極的には、「自分と本当に気が合う人としかツーリングに行きたくない」と強く思いました。
その意味では、ソロの方が楽です。




