警察とバカ探偵
凛花「な!?まさかこのタイトルのバカ探偵って凛花じゃないよね?さすがにそれはないない!だって凜は正真正銘の探偵!天才で何度も事件を解決したんだから!ね?」
私・上原真莉紗が桃の木小学校につくと、
学校は大騒ぎだった。
校門の前に警察。
パトカーが6台。
でも私は別に何とも思わなかった。
だって、この騒ぎは私が起こしたものだから。
小学生は普通になかで授業を受けてるってのに、うるさくてたまんないね。これじゃ。
いつもなら、私は運動神経がいいから3階まで登って休憩してから行くんだけど、
今はそんなことできなさそう。
そもそもここは、死にたい人ーつまり自殺希望者が多い。
今まで、6年生を5人、5年生を2人、4年生を1人殺している。
もちろん私の意図でじゃない。本人の、だ。
今回の依頼人は、6年生。だから私と同い年・6年生6人目となる。
ここは正面突破と行こう。私はそう決めて、変身した。
小学生の姿に。
「チェンジ!」
ぼわっと煙が上がった・・・わけでもなく、普通に変身した。
私は小学六年生の姿で、昇降口と呼ばれる、桃の木小学校の入り口に向かった。
昇降口の前まで来ると、そこで女の警察官に声をかけられた。
「あなた、この学校の子?昇降口は開かないわよ。」
「あ、はい。ここの学校です。開かないのは知っていますよ。職員室まで行って開けてもらうので大丈夫です。」
すると、私たちの会話に私と同じくらいの女の子が割り込んできた。
「瑠香さん瑠香さん!あれ、その子誰?私と歳近そうだね~もしかして小6?」
小6?って聞くあたりからこの子は小6なんだろうな。そしたらこの子も学校があるはずじゃん?何でここに警察の人といて仲良しなの?論理おかしくない?
すると、瑠香さんと呼ばれた警察官は言った。
「彼女はああ見えて探偵なの。私たち警察の手伝いをよくしてくれてて助かっているわ。」
あ~なるほど・・・
「ちょっと瑠香さん!?ああ見えてってのは余計じゃない!?」
「凛花、残念ながらほんとのことじゃない。」
「ほんとのことじゃないよ。結菜のバカ!」
「バカは凛花でしょ。知らない人にてけてけついていきそうで怖いんだから。」
「私はそんなお子様じゃありませんよ~だ!」
「凛花はホントに自分のこと理解してないんだから。」
「分かってないのは結菜でしょう?私の可愛さ!」
「凛花にかわいさなんてない!」
「あるもーん!結菜でしょ!可愛さがないのは!」
うるっさい!なんでこの子たち私と同い年なのにこんなにうるさいの!?
私はそーっとここから離れて二階に上がった。
真莉紗「あのバカ探偵ホントうるさかったわ。もう会いたくないな。」
ルフル「そうなの?なら俺が何とかしてやるよ。」
真莉紗「ルフルは何もしなくていいから!」