幕間 覚悟
一条視点
まだ夢を見ているようだと、眠る美咲の長い髪に触れながら思う。
変わらない、艶のある綺麗な黒髪を手に取り、そっと口づけた。
張り詰めていた気が緩んだのだろう、美咲は少し熱を出しているようだ。
食事の後、しばらくは起きていられたが、眠そうにしていたので無理矢理ベッドに寝かせた。
まるで、眠ったら俺がいなくなってしまうかのように不安がって、ベッドに入るのを嫌がっていた美咲を思い出して、口元が緩む。
やっと逢えた、そう思うと、どれだけ見つめていても、どれだけ傍にいても足りない。
侍女を呼んで氷水を用意してもらい、看病がてら、しばらく付き添う事にした。
心配だからというのもあるが、それ以上に離れがたいのだ。
まだ、ずっと見ていたい。
再会まで、本当に長かった。
あの馬鹿貴族のせいで、馬を飛ばしてランスまで向かったのが、完全に無駄になってしまった。
美咲のところへ辿り着くまでに、死にかけたこともあるし、命を狙われた事もあるし、騙された事もある。
この世界の人の、いい部分も嫌な部分もたくさん見てきた。
いい出会いもたくさんあり、思いがけない巡りあわせで、草原の国の王と養子縁組することになった。
従者としてフレイとカイもつけてくれ、美咲を探す旅の安全も確保してくれた。
いつか、恩を返さないといけない。
王子としての地位を利用するからには、責任も果たさなければいけない。
今は代理の人間が治めているが、王子として既に領地も賜っている。
いつかは草原の国に帰り、領地を治めなければならないのだが、ランスに大切な人がたくさんいる美咲に、それをどう伝えたらいいのかわからない。
すぐに草原の国に帰らないといけないわけではないが、どんなに遅くても数年後には帰ることになるだろう。
美咲に、辛い選択を強いる事になるかもしれない。
もうこれ以上、ほんの一欠けらの苦痛も与えたくないのに。
カロンからの手紙を見せてもらったが、あれでは俺が結婚して、子供までいるのだと誤解されても仕方がないと思った。
月野は俺が王子だということは知らなかったが、金銭的にまったく苦労していないのは知っていた。
だから、俺といられれば、子供を産んだ後も、楽に生活できると思ったのだろう。
俺が美咲を探している事を知っていたから、ああいう伝言を頼んだのだと思う。
あの伝言を見て、美咲が俺を諦めればとでも考えたのだろうか。
俺が月野を教会に預けて、王都を去るときも、随分しつこく引き止められた。
あの時、店を出てから、忘れ物をしたからと月野は一人で店に入っていった。
月野に何の興味もなかったから、気にかけなかったが、それで結果的に美咲が傷ついたのだと思うと、自分の甘さに腹が立つ。
色々と経験を積んだつもりではいるが、まだまだ未熟だ。
漸く辿り着いた美咲の周りは、予想通り、美咲に惚れた男だらけで、傷ついた美咲が付け込まれなくてよかったと、しみじみと思ってしまった。
大槻が傍にいて、支えてくれたおかげで助かった。
最初は、従兄妹同士だと知らなかったから、美咲の家を訪ねて大槻が出てきた時のショックは、計り知れないほどに大きかった。
『どうして大槻がここにいるんだ?』と、出かかった言葉を呑み込んで、何とか平静を装えたのは、大人の意地と臆病ゆえだ。
俺が遅すぎたのだという決定的な事実を知るのが怖くて、聞けなかった。
誘拐という非常事態だったので、取り乱したところを見せずに済んだが、待たせすぎた自覚は十分すぎるほどにあったから、情けない事に泣きが入りそうだった。
その後、神流もいるのを見て、林原もいると知り、絶望しかけていた心に希望の光が差したが、どう見ても美咲に惚れているSランク冒険者が出てきた上、既に求婚済みの王子まで出てくるし、1年半という時の長さを思い知らされた。
大槻が従兄だと、恋愛感情はまったくない保護者だとわかった時の安堵感は、とても言葉で言い表せない。
大槻のおかげで、俺がどれだけ美咲に惚れこんでいるのか、自覚させられた。
城で美咲に再会できた時、一瞬、場所も状況も忘れた。
ドレスを着て綺麗に装った姿は、誰にも見せずに独り占めしたくなるほどに美しかった。
あまりにも綺麗で女性らしくなっていて、目が離せなくて、瞬きをする間さえ惜しいと思うほどに、ずっと見つめていたくなった。
少女期の1年半は長い。
大輪の花の蕾が花開く様を、見損ねたような悔しさを感じた。
あの時、美咲を一人にしてしまった報いだと、諦めるしかないが、何とも大きすぎる代償だ。
これからはもう、目を離さずにずっと見ていたい。
さっきの、胃袋を掴む宣言は本当に可愛かった。
胃袋を掴む前に、既に心はがっちりと掴まれているんだが、それに気づいてないところも可愛いと思った。
あまりにも可愛すぎて、理性が限界で、欲望に負けてつい口づけてしまったほどだ。
啄ばむだけの子供みたいなキスだったのに、真っ赤になって恥らっている姿も可愛くて、でれでれになってしまっていたと思う。
ついでに、あれがファーストキスだったと知らされて、嬉しさで舞い上がって、思わず美咲を抱きしめてしまった。
十代の時の恋愛だって、もっと醒めていた様に思う。
美咲が相手だと、自分を保つのが大変だ。
「美咲は大丈夫ですか?」
軽いノックの後、大槻が寝室に入ってきた。
熱を出したと聞いて、心配したのだろう。
「気疲れしたんだろう。誘拐されていたわけだしな。今は、よく眠ってる」
美咲を起こさないように、小声で返す。
大槻は美咲が心地よさそうに寝入っている姿を見て、安心したように息をついた。
大槻にとって、美咲が大事な家族なんだと、その様子だけで理解できる。
「先生、向こうで少し、話をしませんか?」
美咲を起こしたくないからだろう、隣の部屋に誘われる。
離れがたい気持ちはあるが、それを口にするのはあまりにも大人気ない気がして、一度、美咲の額のタオルを冷たいものに変えてから、寝室を出た。
「大槻、もう、教師じゃないから、名前呼びでいいぞ」
言いながら、ソファに腰掛けると、最初から話をするつもりだったのか、テーブルにはお茶が用意されていた。
「じゃあ、これからはそうします。まず、確認しますが、美咲はカロンの手紙の話をしましたか?」
腰を落ち着けるなり、すぐに大槻が切り出してくる。
あの手紙の内容を、大槻は知っているのだろう。
知っていたのに、今まで直接問い詰める事がなかったのは、まずは俺と美咲で話をするべきだと思っていたからなのか。
気がかりだったのに違いないのに、素晴らしい自制心だと思う。
「話を聞いて、手紙もさっき見せてもらった。俺に妻子はいない。カロンの店に行ったときは、俺のクラスにいた月野と一緒だったんだ。もちろん、フレイとカイも同席していた。王都に辿り着いた時、行き倒れ寸前の月野を見つけて、どう見ても出産間近の妊婦だったし、一人だと言うから、放っておけなかったんだ。教会に連れて行けば、預かってもらえるのはわかっていたんだが、嫌がる月野を説得するのに時間を掛けるより、美咲を探したかった。俺がカロンの店で美咲の手がかりを掴んだのを見て、邪魔をしようと思ったみたいだな。一度店を出た後、忘れ物をしたと言って戻って、あの伝言をしたようだ」
話せば話すほど、言い訳めいて情けなくなってくる。
俺の話を聞いた大槻は、安堵したような呆れたような、複雑な表情だ。
「一条さんは、自分が桁外れに男前な自覚はありますか? 自分が女にどんな目で見られているか、少しは自覚した方がいいですよ。そうでないと、俺は安心して美咲を預けられない。一条さんは、俺と美咲が仲のいい従兄妹同士なのに、学校でまったく話すらしなかった事を、不思議に思いませんでしたか?」
それなりに整った顔をしてる自覚くらいはあるんだが、まだまだ足りないということなんだろうか?
美咲の保護者に近い大槻に、交際を反対されるのは困るから、もっと真剣に考えた方がいいのかもしれない。
校内での大槻と美咲は、クラスが違うというのを抜きにしても、まったく交流がなかったように思う。
二人ともとても目立つ生徒だったから、もし、従兄妹同士なのが知られていたら、もっと噂になっていたに違いない。
まったく何も聞いたことがないということは、きっと隠していたんだろう。
仲が悪いならともかく、仲がいいのに隠していたとなると、確かに不思議だ。
「従兄妹なのを隠していたんだよな? 何か理由があったのか?」
俺が尋ねると、大槻は苦い表情でため息をついた。
よく見れば、美咲と同じ色合いの髪と瞳で、雰囲気がとてもよく似ている。
同学年ではあるが、兄妹だと言われても、納得できそうなほどだ。
「小学生の時、俺を好きだという女子達に、美咲はいじめられてました。あいつは我慢強いから、俺に何も言わないで我慢してて、美咲がカッターで切りつけられる事件があって、それでいじめが発覚しました。俺と美咲は、中学から私立に入りましたけど、その事件以降、学校ではほとんど話さなくなりました。俺には、それしか、美咲を守る方法を思いつかなかった。俺のせいで美咲を傷つけるのは、絶対に嫌だった」
まだ、大槻の傷は癒えていないのか、淡々と語りながらも、表情はとても辛そうだ。
自分が原因で、大切な家族が傷つけられたら、ショックは大きいだろう。
大槻と美咲は、産まれた時から一緒に育った、家族同然の従兄妹同士だと聞いた。
美咲も、カッターで同級生に切りつけられたなんて、どれだけ傷ついた事だろう。
暴力を受けた時に怖いのは、体の傷よりも心の傷だ。
俺が過去に付き合った彼女達も、嫌がらせを受けたりしていた事があったから、大槻の気持ちを、少しは理解できる。
そう何人も彼女がいたわけではないが、好きな相手が、自分のせいで傷つけられるのは、本当に辛い。
「転生してからも、美咲は、俺達のせいで、嫌味ややっかみをぶつけられる事も結構ありました。できるだけ守るようにしていたけど、完全には防げなかった。俺達でさえそうなんだから、一条さんと付き合うとなれば、もっと大変です。美咲が貴族の養女になろうが、一緒に転生してきた奴らにしたら、元同級生なんです。美咲の身分なんて何の意味もない。反対に一条さんの身分は、大抵の女にとっては魅力的なんです。王子というのは、実態がどうであれ、一緒にいれば、苦労せずに贅沢な暮らしが出来る、そう思われても仕方がない身分です。その上、一条さんの容姿は、同性の目で厳しく見ても極上なんですから、色目を使わない女が珍しいと思ってください。それくらい自意識過剰でいないと、一条さんの場合はダメです。美咲がほしいなら、美咲以外の女につけ入れられる隙を作らないでください。今回のカロンの手紙を美咲が読んだとき、それはもう酷い嘆きようで、美咲の心が壊れるんじゃないかと思いました。仲のよかった母親が死んだときでさえ、あんなに泣かなかった。俺が声を掛けても全然届いてなくて、ジゼルみたいに死ぬんじゃないかと怖かったですよ」
懇々と説教するように語っていた大槻が、最後は、美咲の様子を思い出したのか、顔を青褪めさせる。
それほどに辛い思いをさせていたのだと、さっき、美咲から話を聞いたときとは比べ物にならないほどに、強く実感させられた。
「ジゼルって、バレエのか? 身分を偽った婚約者のいる貴族に裏切られて、衝撃のあまり死ぬ村娘だったよな? 酷く泣いたというのは聞いたんだが、そこまで深刻に受け止めていなかった」
俺は馬鹿だ。
結婚を嫌がって泣いてくれたのが嬉しいなどと、よく言えたものだ。
美咲の性格を考えれば、どれほど辛くても、過剰に申告する事などないのはわかりきったことなのに。
大槻に指摘されるまで、まったくそれに気づかなかった事に、思いっきり凹んでしまう。
少しは成長できたかと思っていたんだが、女が絡むとダメ過ぎる。
「すまなかった。俺は反省と覚悟が足りないようだ。正直なところ、やっと再会できたのが嬉しくて、美咲に甘えていた。あまりにも優しく許してくれるから、すんなりとそれを受け入れてた。大槻が指摘してくれて助かったよ。これからは十分注意する。できるだけ他の女には関わらないし、関わる時も、第三者に頼む事にする」
生徒が困っていたら、多分放っておけない。
けど、俺が直接でなくても、教会関係者に頼んだり、フレイとカイを通して助けたり、そういうことが出来るはずだ。
今までも、美咲以外はいらないということを示していたつもりだったけれど、これからはもっと徹底する事にしよう。
俺が反省を示すと、大槻は漸く表情を和らげてくれた。
「頼みます。美咲は他の男じゃダメみたいですから、きちんと守って、幸せにしてやってください。俺は、一条さんと再会して、一条さんになら美咲を任せられると思いました。妻子がいるというのが、誤解で本当によかったと思っています。美咲は、何でも自分でやろうとする悪い癖があります。甘えるのが下手で、人を頼るのも下手で、馬鹿みたいにお人よしですが、優しくて一生懸命な奴です。大人びてるのは見た目だけで、中身はまだ子供ですが、そのうち、一条さんに釣りあうくらい成長すると思います。俺の自慢の大事な従妹なんです。美咲の事をよろしくお願いします」
座ったまま、大槻が深々と頭を下げる。
ほんの短時間の話だけで、大槻がどれだけ美咲を大事にしていたのか伝わってきた。
俺を信じて、大切な家族を託そうとしているのが、痛い程に感じ取れた。
生半可な気持ちでいたらいけない。
再会して、俺にとって美咲がどれだけ大切なのか実感できたのだから、大切にしなければ。
「大槻、頭を上げてくれ。こちらこそ、よろしく頼む。美咲はまだ若いから、ゆっくりと関係を深めていければいいと思っているけれど、俺の気持ちはもう決まっている。絶対に大切にすると約束する。俺は恋愛に関しては、鈍感らしいから、気がついたことがあったら、指摘してくれると助かる。今後ともよろしくな」
今まで美咲を大切に守ってきた大槻に、感謝の気持ちをこめて俺も深々と頭を下げた。
大切にしてきた大槻の分も、これから俺は頑張らなければいけない。
責任を感じるけれど、その重みを心地いいと思う。
美咲に関することなら、何でも許容できてしまいそうだ。
「俺達がこんなに真剣にあいつの事を思ってるのに、あいつ、能天気に寝てるんですよね」
寝室の方を見遣って、大槻がわざとらしくため息をつく。
硬すぎる空気を変えてくれるつもりなんだろう。
前から思っていたが、大槻は外見だけでなく、中身も大人びている。
まだ10代だというのに、同世代の友人と話すのと、同じように話せる。
「大槻、敬語、やめないか? 名前も一条でも知巳でもどっちでもいいから、呼び捨てでいいぞ。俺はお前の事を、目下とは感じていないから」
敬語なしで、対等に話して欲しくてそう言った。
まだ10代でこれなんだから、末恐ろしい。
成長が楽しみだとも思う。
「じゃあ、遠慮なく一条と呼ばせてもらう。名前呼びは、美咲が焼きそうだ。あいつ、結構やきもち焼きだから」
あっさりと口調を変え、冗談まで言う。
確かに、さっき可愛いやきもちを焼かれたのは、何となくわかった。
美咲にやきもちを焼かれるのは、素を見せてくれているようで、嬉しくなる。
「顔、緩んでる。イケメンが台無し」
容赦なく突っ込まれ、真顔を作るが、美咲を思うだけで蕩ける。
今まで経験した事がないくらい、溺愛してると思う。
歳が離れているからなのか、美咲が何をしても可愛いと思ってしまう。
「やっと再会できて、可愛い美咲を堪能中だから諦めてくれ」
時間が経てば、でれでれしないのかというと、そこはちょっと自信がないが、そう言っておく。
「まぁ、いいけどな。目の前で臆面なく惚気られれば、ほとんどの女は引くだろうし。で、今後の事だけど、ラルスさんと美咲の養子縁組が終わったら、ランスにみんなで帰る予定だ。美咲と結花は馬に乗るのは無理だと思うから、馬車で帰るつもりだ。一条は今後はどうする? 美咲の店は大きいし、和成と結花が結婚してコテージに移ったから、部屋は従者の分もあるんだが、一緒に暮らすか?」
大槻が今後の予定を話しながら、伺うように俺を見る。
美咲がランスにいるとわかってから、今後どうするかは、俺も少し考えていた。
美咲奪還の計画を練るうちに、ラルスと意気投合したので、ランスの街のことも少し聞かせてもらっていた。
「それなんだが、美咲の店に近い場所にある貴族街の屋敷を一つ、ラルス殿から譲り受けることにした。美咲の店に、いきなり俺が従者付きで入り込むのも気が引けるしな」
美咲の店に一緒に住んでいるやつで、美咲に惚れている男もいるようだから、無神経に同居するのも悪い気がする。
ずっと傍にいたいが、それは今でなくてもいい。
それに、恋愛初期くらいは、待ち合わせてデートする楽しみとか、あってもいいだろう。
後は、俺がランスにしばらく腰を落ち着けるとなれば、草原の国から執事と従者がやってくる。
草原の国との行き来は大変だが、領地に関する報告書などが送られてくるようになるだろう。
場合によっては、侍女も派遣されるだろうし、そうなった時に、全部美咲の店で受け入れてもらうわけに行かない。
「あぁ、確かに、一緒に住んでる内の二人は、美咲に惚れてる。俺がガードしてたから、口説く隙はなかったが。後は、一条も知ってる通り、クリスが求婚して断られてる。それと、商業ギルドのギルドマスターのアーネストも、美咲に求婚してるが、こっちは放置気味だ。店が開店してからは、あまり接点がなかったからな。でも、俺の見るところ、一番諦めが悪いのはアーネストだ。あれは一筋縄ではいかない。今は大人しいのも、機を見ているんだろう」
思いがけない名前が大槻の口から出てきて、驚いた。
アーネストと言えば、ユリアの兄だったはずだ。
何やら一筋縄ではいかない男のようだが、ユリアの兄と考えれば、それも当然かと納得できる。
「アーネストって、アーネスト=マクダネル? ハーフエルフの男か?」
俺が確認するように尋ねると、まさか知っているとは思わなかったのか、大槻も驚いたようだ。
森の国でアーネストの妹に世話になったことや、手紙を預かっている事などを、手短に説明すると、想像もできないような偶然がおかしかったのか、大槻が笑った。
「広いんだか狭いんだか、わからない世界だな」
しみじみと言う大槻の言葉に、俺も同意して頷いた。
変なところで繋がりがあるものだと思う。
その後、話の流れで、アーネストとラルスが昔なじみだと聞いて、それにも驚かされた。
人の縁とは面白いものだ。
再登場後の一条のイメージが、がらがらと崩れる音が聞こえるようです。




