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密やかに想う  作者: 水城雪見
本編
41/109

幕間 森の国にて 2

一条視点。




「今日は迷宮に行かずに、真面目な話をしようと思う。君達はこの先、どうしたい?」



 鈴木と雪城を部屋に呼び、二人の顔を正面から見ながら切り出した。

 まず、座る前にも一悶着あったので、既に疲れていた。

 ここは3人部屋なので、ベッドしかない。

 なので、別のベッドに座って正面から向き合いたかったのだが、二人とも俺の両隣に座ろうとして大変だった。

 話があるからといって、何とか別のベッドに座らせ、話し合いをする体勢を作ったが、二人とも不満そうだ。



「どうしたいと言われても、わかりません」



 不満顔のまま雪城が答える。



「鈴木もか? 自分の将来なのに、何も考えていないのか?」



 黙りこんだままの鈴木に問いかけると、やはり不満そうな様子だ。



「だって、どうしようもないじゃないですか。菓子職人だけど、材料も道具もお菓子を作る場所もないし、それに、レシピなんか覚えてません。そんな状態じゃ、迷宮に入るしかないじゃないですか。将来のことなんて、考えられるわけがないです」



 普段は仲が悪いくせに、こういうときだけ、雪城も同意するように頷く。



「私だってそうです。回復術師って言っても、簡単に手に入るポーション程度の怪我しか治せないし、それでどうやって先のことなんて考えればいいんですか?」



 二人とも不安を感じていたのかもしれない。

 将来のことを突きつけられて、怖くなってしまったのか、睨むように俺を見てくる。



「それでも、何も考えず、何もしないでいたら、いつまでたっても何も変わらない。まず、鈴木。材料も道具もレシピもないって言うが、自分から調べる事をしたか? 迷宮で出るチョコレートを佐々木達が譲ってくれていただろう? 他の素材は何が手に入るのか、この街でどういった菓子が売られているのか、一度でも調べてみたか?」



 問いを重ねると、鈴木は唇を噛んで俯いた。



「雪城もだ。回復量が少ないというなら、増やす努力はしたのか? スキルを強化する方法は、佐々木と比良坂が提案してくれたはずだ。それに、回復以外の戦闘手段を考えたことはあるか?」



 痛いところを突かれたのか、雪城も黙り込んでしまった。



「誰でもない自分の人生だ。こんな事になってしまって、混乱するのもわかる。だけど、もう2ヶ月以上経った。そろそろ、真剣に向き合っていい頃なんじゃないか?」



 教師として、導く手助けができればとは思うけれど、すべては背負えない。

 結局、本人がどうにかしたいと思わなければ、俺がどんなに頑張っても意味はないのだ。

 早くそのことに気づいて欲しいと思う。

 


「先生がいるからいいじゃないですか! 私、ずっと先生と一緒にいます。何でもしますから、そばに置いてください!」


「私もです! 先生が好きだから、ずっと先生といたいです」



 雪城が言い出すと、それに鈴木も便乗する。

 立ち上がり、縋るようにこちらへくるのを、両手で制した。



「俺は、例え愛している女でも、依存されるのは嫌いだ。自分の意思も意欲もない人間に、魅力は感じない。簡単についていくと言うが、俺は春になったら旅に出るぞ? 野宿が続くかもしれない、魔物に襲われるかもしれない、ろくに食料が手に入らなくて飢えるかもしれない、そんな旅についてこられるのか? 疲れてもずっと歩き続けなければならない、そんな状態に耐えられるのか? どうしたいのか、自分に何ができるのか、よく考えてくれ。何度も言うが、自分の人生なんだぞ? これから先の方がずっと長いのに、本当に今のままでいいのか?」



 依存しないで、もっと真剣に自分と向き合って欲しい。

 そんな気持ちをこめて精一杯訴えてみたけれど、届いたのかどうかわからない。

 二人とも不満顔のままだ。



「先生は、神楽さんを探しに行きたいだけじゃないですかっ! 探しに行くのに私達が邪魔だから、そんな事をいうんでしょう?」



 鈴木に責めるように言われる。

 確かに、神楽を探しに行きたい。

 一日も早く探し出して、無事を確認したいと思う。

 けれど、そのために鈴木達が邪魔かというと、そういうことはない。



「過酷な旅になってもいいから、一緒に行くというのなら、別にそれでもいい。俺は神楽と約束したから、神楽を探す事は絶対に諦めない。例え何年かかっても探し出して、無事でいるのを確認するまでは、ずっと旅を続ける」



 これだけは絶対に譲れないから、二人を見据え、きっぱりと言い切る。

 今の俺に、神楽との約束以上に大切なものはない。



「よく考えて欲しい。お前達は俺を好きだと言うが、それは依存じゃないのか? 身近にいる大人に頼りたい、そういう気持ちがまったくないと言えるか? どんなに好きだと言われようが、俺がお前達をそういう意味で好きになることは絶対にない。それでもまだ、ついていきたいと思うか? 安定した安全な生活を捨ててでも、一緒にいたいと思うのか?」



 俺が問いを重ねると、二人とも泣き出してしまった。

 俺は二人を慰めるでもなく、ただ見守った。

 泣くだけ泣いて、少し冷静になって、考えてくれたらと思った。

 街の中は安全で暮らしやすい。そのことは、この街に辿り着くまでに、旅を経験した二人にはよくわかるはずだ。

 例え粗末でも、清潔な宿で安心して眠れる事がどれだけ貴重なのか、わかっているからこそ、旅について行くのではなく、俺をこの街に引きとめようとするんだろう。


 雪城の方は、どうしたものかと思うが、菓子のレシピなら、俺は少しは覚えているものがあるから、鈴木は何とかなるかもしれない。

 小さい頃は、母親のおやつ作りの手伝いをよくしたものだった。

 一人暮らしも長かったので、そこそこ自炊もしていたし、パンケーキくらいならレシピなしでも焼ける。

 この辺りではバターが手に入りづらいから、苦労はあるだろうが、何か一つ、こちらにないレシピが何とかなれば、菓子職人としてやっていけると思う。

 宿の厨房を見せてもらったが、魔道具があるおかげで、元の世界と似たように料理できるはずだ。

 オーブンもあったし、冷蔵庫もあった。



「ちなみに、菓子のレシピなら、俺も少しはわかる。雪城も迷宮に入るのが嫌なら、違う仕事を探せばいい。何も無理に冒険者でいることはない。やってみたい仕事でも、できそうな仕事でも、何でもいいから言ってくれれば、勤められそうなところを探すのは手伝う」



 二人が泣き止んだのを見計らって切り出した。

 菓子はレシピさえあれば何とかなる。

 雪城だって考えようで、仕事はあるだろう。

 それこそ、ちょっとした治癒術を使えるなら、子供を預かるような保育園とか、怪我がたえないような場所での、治療要員とか、何か探せばあるかもしれない。

 本人のやる気次第だろう。



 少し一人で考えるように言って、部屋に戻した後、俺は調べ物をする為に出かけることにした。

 厳しい事を言うのは、気が重い。

 好意を向けてくれる相手を、好き好んで傷つける趣味などない。

 ただ、過去の経験で、きっぱりと断らなければ、余計に拗れると学んだだけだ。

 憂鬱な気持ちのまま冒険者ギルドに行き、資料室の鍵を借りた。

 ここには迷宮の資料が揃っているので、菓子に使えそうな素材を落とす魔物がいないか、調べたかった。

 母が作ってくれたのは、焼き菓子が多かった。

 クッキーやマドレーヌ、シフォンケーキ、ガレット、パイもよく焼いてくれていた。

 ただ、シフォンケーキ以外は、どれもバターを使うはずだ。

 パンがあるのだから、小麦粉は普通にあるだろう。

 卵も砂糖もあるのは間違いない。

 この3つがあれば、スポンジケーキは焼ける。

 少し、卵を泡立てるのが大変かもしれないが、俺の知るレシピだとベーキングパウダーは使わない。

 いくら魔道具の国でも、ハンドミキサーはないだろうか?

 これは、後で比良坂の師匠に聞いてみるか。

 生クリームがあるのか知らないが、あればデコレーションはできるだろう。

 なくてもチョコレートが手に入るのは確実だから、溶かしたチョコレートに手を加えて掛けるとか、生地に混ぜるとか、何か方法はあるはずだ。



「鈴木は、何とかなる気がするな……。後は雪城か」



 ノートに、使えそうな食材を落とす魔物の名前や、生息場所を書き移しながら、悩みこむ。

 何といっても、この世界の情報がなさ過ぎる。

 図書館はあっても、どれを調べれば欲しい情報が手に入るのか、それすらわからない。

 6人でいてもこれほどに大変なのだから、一人きりの神楽は、もっと大変な事だろう。

 相談する相手もなく、何もかもを一人でやらなければならない。

 それがどれだけ大変なことか。


 目を閉じて、たおやかな彼女の姿を思い浮かべた。

 修学旅行の帰り、バスの中で話をした時のことを思い出す。

 京都らしいとても素敵な雑貨屋さんがあったのだと、嬉しそうに話していた。

 お土産をたくさん買ったので、弟達に早く逢いたいと、一刻も早く家に帰ることを、待ち望んでいる様子が微笑ましかった。

 あちらで、人生最後に話した相手は、偶然にも神楽だった。

 鈴木がバスに酔ったというので、席を譲り、補助席を出して座った、その横に神楽が座っていた。

 鈴木が元々座っていた席と替われば、周りは姦しい女子生徒ばかりだったから、それを避けて補助席を出したけれど、最後に話せたのが神楽でよかった。


 心から逢いたいと思う。

 ここまで強く誰かに逢いたいと思うのは、初めてかもしれない。

 安易に逢えない距離が、そう思わせるのだろうか?

 それとも、神楽だからなのか?

 多分、答えは再会するまで見つからない。



「失礼。邪魔をしてしまったかしら?」



 資料室の扉が開き、その気配で目を開けると、エルフの女性がいた。

 波打つ赤みがかった金の髪に、グリーンの瞳の美人だ。

 髪も目も、森の国では珍しいものではないが、際立って美しい人だと感じた。



「いいえ、大丈夫ですよ。調べ物はもう終わりましたから」



 資料を見に来たわけではないのか、隣の椅子に近づいてきたので、「どうぞ」と、椅子を引いて勧める。

 ここは鍵がなければ開かないのだから、鍵を持っていないのに入ってくるとしたら、急ぎの調べ物か、先客に用事があるかどちらかじゃないかと思った。

 調べ物ではないようだから、俺に用事があるのだろう。



「あなた、転生者よね? 私も父が転生者なのよ。だから、話をしてみたくてきたの」



 率直に聞かれて、頷きを返した。

 やはり、俺に用事があるという推測は当たりのようだ。

 森の国の住人が転生者に親切な理由は、転生者との間には子供ができやすいからと聞いたことがある。

 彼女の父親も、どういった経緯かは知らないが、この地で結婚したのだろう。



「話と言われても、興味を引くようなことを話せるのか、わかりませんが。とりあえずは、初めまして。俺は一条知巳と言います。一条が家名です。お名前をお伺いしても?」


「トモミ? 私はユリアよ。ユリア=マクダネル。父が転生者だから、外見はエルフのように見られるけれど、ハーフエルフなの。どうぞ、よろしくね」



 手を差し出され、握手を交わす。

 淑やかな美人といった雰囲気だが、一筋縄ではいかないようなそんな雰囲気もある。

 ハーフエルフだから、歳よりも若く見えるだろうし、人生経験が段違いなのかもしれない。



「今、何か失礼な事を考えなかった?」



 鋭く問われて、「いいえ?」と、笑顔で返す。

 やっぱり、見た目通りじゃない。



「ユリアさんはこの街にお住まいですか?」



 世間話というわけでもなく問いかけると、顔を顰められた。

 そんな事をしても美人は美人だ。



「ユリアでいいわ。敬語もいらない。だって、あなたと仲良くなりたいと思ってきたのよ? ちなみに、今はこの街に住んでいるわ。実家は別の街だけど、帰る予定はないから、何かない限りはずっと引っ越さないと思うわ」



 ストレートな言葉は、含みを持たされた感じはまったくなくて、純粋な好奇心だけを感じた。

 転生者に興味があるからというのは、本当だろう。

 転生者に好意的なこの街の住人なら、頼まれずとも親しくなりたい。



「春になったら俺は旅に出るが、それでもよければ。俺の教え子達は、この街に残るだろうから、よかったら彼らとも親しくしてやってくれ」



 俺の言葉に、「もちろん」と笑顔でユリアが頷く。

 やはり、俺個人と言うより、転生者に興味があるというのが正しいようだ。



「複数の転生者が一度になんて、今まではなかったはずなの。でも、考えてみたら、一人って辛いものね。当然の事かもしれないわ。私の父は、母と仲が良くて幸せだと言うけれど、それでも、故郷の思い出を分かち合える相手がいないのは、とても寂しいと言っていたもの」



 死んだと聞かされても、死んだ時の記憶はない。

 そんな状況で一人で異世界で生きていくことになり、他に誰もいないとなれば、とても辛いだろう。

 今回の集団での転生は、そういった過去の事情を考慮しての事なのかもしれない。

 


「お父さんはどこの生まれかわかるか?」



 ユリアの容姿に日本人らしい雰囲気はないが、エルフの血が濃く出ているらしいから、判断がつかない。

 


「イングランドって言ってたわ。私の目の色は、父譲りなの」



 誇らしげに言う様子から、父親を尊敬し、愛しているのが伝わってくる。

 いい親子関係が築けているのだろう。



「俺の祖母が、ユリアのお父さんと同じ国の生まれだ。俺は3つの国の血が流れてる」


「何て偶然なの! あぁ、あの忌々しい雪がなかったら、お父様にあなたを紹介できたのに。この世界で、転生者が故郷と繋がりのある人と出会えるチャンスなんて、0に等しいのよ」



 本当に心から忌々しいといった様子がおかしくて、つい笑ってしまう。

 俺が笑うと、憤慨したような様子を作りながら、頬を赤らめていた。

 多分、間違いなく俺より年上だと思うが、可愛らしい人だと思う。



「生きていればチャンスはあるだろう。転生者は長生きだと聞いたし。俺は果たしたい約束があるから、雪が解けたらすぐに旅に出るが、お互い生きていれば、いつかまた逢える事もあるさ」



 機会があるならば、転生者だというユリアの父親に逢ってみたいと思う。

 同じ国の血を引いているというだけで、少しでも慰めになるのなら、話をするくらいなんでもない。



「この世界の人は、基本的にあまり旅はしないのよ? 行商人か冒険者くらいだわ。特にこの大陸は、外の魔物が強いから、街から出たがる人は少ないわ」



 街の中がどれだけ安全で暮らしやすいか、しばらく滞在してみただけでよくわかった。

 多分、冒険者でも好き好んで旅をするのは、ほんの一握りだろう。



「例えどんなに危険でも、どんなに大変でも、逢いたい人がいるんだ。本当は雪が積もる前に旅に出るつもりだった。今となっては、教え子達を俺の事情に巻き込まないですんだから、雪に閉じ込められて良かったと思っているんだが」



 最初こそ、神楽を探しにいけないことに苛立っていたけれど、旅の大変さを知り、街の暮らしやすさを知るごとに、彼らを巻き込まないでよかったと思えるようになった。

 邪魔だから置いていくんじゃない。

 苦労させたくないから置いていくのだと、あの二人が理解してくれるといいんだが。

 


「女性なら、この国の食事情、特にデザートに関しては詳しいか? それと、治癒術師が勤められるような場所があるのなら、教えて欲しいんだ」



 せっかくのチャンスだから、疑問に思ったけれど調べようがないことを聞いてみた。


 デザートに関しては、果物や、果物のコンポートのようなものが多く、焼き菓子はあまり人気がないようだ。

 ユリアの話だと、焼き菓子は堅くてぼそぼそとした食感で、あまり美味しくないようだった。

 そんな世界で、シフォンケーキかスポンジケーキが焼けるのなら、評判になるんじゃないだろうか?

 だが、まずは、試作する場所を何とかしなければならない。


 治癒術師の職場は、小さな診療所のようなところか、城の騎士団の医務室のようなところになるらしい。

 どちらにしても、今の状態では、見習いとして勤めるのが精一杯だろう。

 もう少し職業レベルを上げて、回復できる回数を増やさなければ、まともに仕事にならない。

 いろいろと話をしたけれど、5の鐘が鳴ってしまったので、明日、また逢う約束をして別れる事にした。

 この街の不動産事情を聞きたかったけれど、夕食の時間が迫っていて、タイムリミットだったのと、不動産を扱う商業ギルドに、直接行ったほうがいいということになったのだ。

 魔道具師の工房のついた家を購入するとしたら、どれくらいの金額が必要なのか、目安が欲しかった。

 今もできるだけ迷宮に通って資金を貯めているが、どのくらい足りないのかがわからない。

 場合によっては、手持ちの物で、魔道具師の興味を引きそうなものか、貴族の欲しがりそうなものを、売り払う事も考えた方がいいかもしれない。

 といっても、修学旅行の帰りだったから、たいした物は持っていなかった。

 せいぜい腕時計くらいだろうか。

 しかも、時計が必要ないこちらでは、珍しいという以外、何の意味もない代物だろうから、たいして値もつかないかもしれない。

 後は、母にお土産で渡すつもりだった簪は、売れるかもしれない。

 まぁ、売るとしたら簪だ。

 腕時計は、成人祝いに祖父からもらった思い出の品だから、できれば、手元に置いておきたい。

 それに、旅に出れば、時間を知る方法がないのだから、時計は必要だろう。


 知巳という俺の名前をつけてくれたのは、父方の祖父で、小さい頃から随分可愛がってもらった。

 死んだ実感はまったくないが、早死にして悪いことをしてしまったとは思う。

 あの情の深い祖父をどれだけ哀しませたかと思うと、仕方のないこととはいえ、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

 況して、まだ高校生の子供を失った親の気持ちを考えると、やり切れないものもある。

 自己満足でしかないが、手の届く範囲だけでも、親御さんの代わりにできる限りの手助けはしたい。

 もしかしたら、俺よりもずっと、生徒達の方が逞しく生きているのかもしれないが。


 宿に戻ると、比良坂達は帰ってきていた。

 日永が久しぶりに笑顔を見せていて、ホッとする。

 何がしかの進展はあったのかもしれない。

 6人でそろって食事をしながら、日永達の話を聞いた。

 ほんの少しだけ、状況がいい方向に変わった気がした。



ユリアはアーネストの妹です。

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