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密やかに想う  作者: 水城雪見
本編
33/109

26.年越し




 亮ちゃんたちと再会して、毎日が目まぐるしくて、あっという間に年が暮れた。

 途中でアルさんも帰ってきて、私が亮ちゃん達と再会できた事を、とても喜んでくれた。

 最初は、アルさんに感謝しつつも警戒していたみんなも、アルさんの飾らない人柄もあって、すぐに仲良くなった。

 元から、Sランクの冒険者であるアルさんを尊敬していたみぃちゃんは、特に懐いている。

 みんな迷宮に連れて行ってもらったり、一緒に遊びに出かけたり、とても楽しそうだ。

 みんながあまりにも楽しそうなので、やっぱり、男は男同士がいいんだと、ちょっと寂しくなってしまった。


 まだ揃わないものもあるけれど、部屋も随分整って、一部屋は靴を脱いで、みんなで寛げる部屋にした。

 じゅうたんやラグを敷いて、クッションを置き、真ん中に大きなローテーブルを置いた部屋は、家にいるときはみんなが集う部屋になっている。

 伝言板代わりのノートも置いたので、みんなの予定もわかりやすくなった。

 アルさんも、みんなの中に自然に混ざっていて、家族みたいな感じになっている。





 こちらでも年越しのパーティーのようなものはあるようなので、大晦日にあたる日の夜は、お世話になった人達を招く事にした。

 アルさんは一緒に住んでいるので、シェリーさんとディアナさん、商業ギルドからはアーネストさんとミシェルさんを招待した。

 シグルドさんとディランさんも誘ったのだけど、家族で過ごすそうで断られてしまった。

 よく考えたら、シグルドさんは寒いのに赤ちゃんと奥さんを連れてくるのも大変だろうし、残して一人だけ楽しむのも気が咎めるだろうし、こられないのも当然かと気がついて、申し訳なくなった。

 お詫び代わりに、エミリアさんと食べられるように、パウンドケーキを差し入れておいた。



「エ~ビフラ~イ♪」



 変な節をつけて歌を歌いながら、みぃちゃんがエビフライを揚げている。

 よほど食べたかったみたいで、みぃちゃんはアルさんと一緒に、南の島まで1週間かけてエビを買いに行ってきた。

 今も、手先が器用なのを生かして、手伝いをしてくれている。

 さすがにお節を作るのは材料的な意味で無理だったので、今回は洋風のオードブルになった。

 エビフライのほかにも、クリームコロッケやミラノ風カツレツ等を揚げるだけにしてある。

 サラダはポテトサラダと大根で和風サラダを作って、他にも男性用に肉料理を数種類用意した。

 もちろん、パンも大量に焼いてあって、亮ちゃんのリクエストでアンパンやメロンパンまで作ってある。

 

 デザートはシュークリームにマカロン、苺をたっぷり使った生ケーキにレアチーズケーキと、リクエストされるままに作った。

 お店で出す料理の試食も兼ねようと、パスタも数種類作ったので、こちらでは見ない料理ばかりになっているはずだ。


 立食形式にするので、一番広いホールでテーブルをくっつけて、室内の飾りつけは亮ちゃん達がやってくれた。

 椅子やソファを壁際に並べて、休憩できるようにしてある。

 デザートと飲み物のテーブルだけ、ちょっと離しておいた。

 冷たい方がいいデザートは、少し遅らせて出すつもりだ。

 鳴君が氷魔法を使えるので、たくさん氷を出してもらっていて、飲み物は程よく冷やしてある。

 まだ未成年が多いけど、大人も参加するし、お酒も用意しておいた。

 炭酸は普通に手に入ったので、フルーツジュースとあわせてみたら、とても飲みやすくて美味しくなっていた。



「カグラ様、お招きありがとうございます」



 以前から知り合いだというシェリーさんとディアナさん、それからミシェルさんも連れ立ってやってきた。

 みんなそれぞれにおしゃれをしていて、とても素敵だ。

 シェリーさんがお土産代わりのお花を持ってきてくださったので、亮ちゃんに生けてもらう。

 亮ちゃんのお母さんはフラワーアレンジメントの講師をしていたので、花瓶に普通に生けるのなら、私より亮ちゃんの方が上手だ。

 鳴君が3人のコートを預かってくれたので、私はホールに招きいれて、とりあえずは椅子を勧めておいた。

 まだアーネストさんが到着していないのだ。

 約束の時間は、6時の5の鐘の頃だったから、まだ少し早いのだけど。



「もうしばらくお待ちくださいね。そろそろアーネストさんもいらっしゃると思うので」



 一言断ってから、一度2階の部屋に下がり、ディアナさんが仕立ててくれた服に着替えた。

 思ったよりも料理に手間取って、支度する時間がなくなってしまった。

 料理中は汚すといけないからと、普段着だったけれど、今日は新しい年を祝うお祝いだから、きちんとしなければ。

 いつもは垂らしたままの髪も、両サイドを編みこんで、後ろで一つにまとめておく。

 アクセサリーが何もないけど、それは仕方がない。

 階段を下りていくと、来客を知らせるノックの音が響いた。

 玄関にいた鳴君が扉を開けてくれる。



「こんばんは。急ですまないんだが、客が一人増えても大丈夫か? 私の知人なんだが、構わないだろうか?」



 アーネストさんが玄関から入ろうとせずに尋ねてくる。

 断られたら、知人らしき人を送り返すのかもしれない。



「立食形式ですし、料理は余るほどありますから構いません。ようこそお越しくださいました。外は寒いですから、中へどうぞ」



 アーネストさんを中に招き入れると、後ろから立派な体格の中年の男性が入ってくる。

 お父さんと同世代くらいだろうか?

 40代半ばくらいの貫禄のある人だ。

 戦う人でもあるようで、肩幅が広く、しっかりと筋肉のついた鍛え上げられた体つきをしているのが、仕立てのよさそうな服の上からでもわかる。

 それでいて近寄りがたい感じはしなくて、目は好奇心できらきらと輝いているような、そんな雰囲気の人だ。

 茶目っ気のある大人といった感じで、好もしい。



「こんばんは、お嬢さん。突然押しかけて、大変申し訳ない。私は、ラルスといって、アーネストの友人だ。これはせめてものお詫びの印に受け取っていただきたい」



 手にしていたお酒らしいリボンつきのボトルを差し出され、「ありがとうございます」と、笑顔で一度受け取ってから、そばにいた尊君に預けた。



「初めまして。カグラと申します」



 こちらの作法はわからないので、丁寧に一礼してから、鳴君がコートを預かったのを確認した後に、ホールへと案内した。

 二人を連れてホールへ入ると、アルさんが驚いた様子で口をパクパクとさせている。

 ラルスさんはもしかしたら貴族なのかもしれない。



「皆様、お待たせいたしました。今年は皆様のおかげで、こうしてお店を持たせていただき、大切な家族や友人とも再会することができました。心よりお礼申し上げます」



 一度言葉を切り、感謝をこめて一礼すると、いつの間にか斜め後ろに並んでいた亮ちゃんも、合わせて一礼してくれた。



「お礼代わりに、ささやかではありますが、故郷の料理を用意させていただきました。ごゆっくり寛いで、楽しんでいただけたら幸いです。新しい年もお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願い致します」



 挨拶を終え、もう一度頭を下げると、拍手が沸き起こる。

 古風なおばあちゃんに育てられたので、基本的にこういった場では表に立たずに、一歩下がった位置で控えるように教育されている。

 だから、挨拶なんかは亮ちゃんの方がよほど慣れていて、私は余り慣れていないから、とても緊張してしまった。

 けれど、ここは自分の店なのだから、甘えてもいられない。

 頼るところは頼って、自分でやらなければならないところは、しっかりとやらなければ。



「美咲、慣れないのに、よく頑張ったな。俺はお前が誇らしいよ」



 ストレートな言葉で亮ちゃんに褒められて、嬉しくて笑みが零れた。

 髪が乱れないようにか、労わるように優しく頬を撫でられて、くすぐったさに小さく肩を竦めながら、顔を見合わせる。



「お前らは、本当に仲がいいな」



 飲み物を手にアルさんがやってくる。

 アルさんも一緒に暮らし始めてから、毎日のように仲がいいと言われてる気がする。



「家族ですから。あ、美咲にお酒は飲ませないでください」



 まだ早いと、亮ちゃんがアルさんの持ってきたグラスを取り上げる。

 過保護だとは思うけれど、お酒は飲めないので、素直に違う飲み物を取りに行くことにした。



「カグラ、これは全部、店で出す料理か?」



 飲み物を取り、グラスのない人はいないかと、視線を巡らすと、アーネストさんが料理のお皿を手に近づいてきた。

 ここしばらく顔を合わせる機会が減っているけれど、元気そうだ。



「揚げ物は出さないかもしれません。エビフライは、ランスの市場でエビが手に入らないので。南と取引のある商人さんが仕入れてくれるといいんですけど」



 エビフライと言っても、どれのことやらわからない様子なので、一緒にテーブルに行き、一つ一つ、料理の説明をした。



「パスタはソースを変えれば種類を増やせるので、パスタとパンは必ず出すことになると思います」



 ディランさんに作ってもらったトングで、皿にトマトソースのパスタを盛り、やはりディランさん特製のフォークを手に、パスタの食べ方を教える。

 この辺りには麺類がないみたいだから、教えなければ食べ辛いはずだ。

 


「こうして、フォークに巻きつけるようにして食べるんですが、食べ辛いですか?」



 私がアーネストさんに説明していると、女性陣も集まってきて、見よう見まねでフォークにパスタを絡めだす。

 取ってみたはいいけれど、食べ辛かったらしい。



「カグラ様、このクリーム色のソースはコショウがきいていてとても美味しいです」



 亮ちゃんのリクエストのカルボナーラを食べて、ミシェルさんが嬉しそうに微笑む。

 クリーム系は女性には好まれるのではないかと思っていたけど、間違いなさそうだ。

 他の二人も、器用にフォークを使いながら、パスタを食べている。



「私はトマトソースの方が好みだ。少しピリッと辛いのがいい」



 アーネストさんはペスカトーレが気に入ったみたいだ。

 今日は、みぃちゃんが魚介類をたくさん買い込んできたから作れたけれど、お店に出せないのが残念だ。



「それも魚介を使うので、南から材料が入ってくれば作れるのですけど。仕入れに行ってもらうこともできるんですが、そうするとコストが高くなりすぎるんですよね。儲けに走るつもりはありませんけれど、経費しか出ないのでは困りますし。それと、妥当な値段もわかりませんので、その辺りも含めて、後日また相談させてください」



 お店を経営するからには、丼勘定というわけにもいかない。

 簿記はやったことがないけれど、きっちりと帳簿もつけて、経営するつもりだ。

 こちらで使われている帳簿に関しては、実家が商家のアルさんが詳しかったので、色々と教えてもらった。

 価格などは、適正がまったくわからないので、今の内にアーネストさんにお願いしておく。



「それは構わない。カグラの好きなときにギルドに来るといい。いつでも時間を空けよう」


「いつでもはダメです。先客がいたり予定があるときはそちらを優先してください。ご好意はありがたいのですけど、特別扱いをされていると誤解されるのは嫌なんです。アーネストさんは仕事に私情を挟んだりはしないのに、それを理解できてない人もいて、もどかしいんです」



 商業ギルドに用事があって出向いたときに、嫌な噂話を聞いたり、直接嫌味を言われたりしたことがある。

 カロンさんのお店は、平民街では一等地にあるから、それを私のような年若い料理人が手に入れたことを、嫉む人も中にはいるみたいだ。

 アーネストさんがカロンさんと交渉してくれたのは確かだけど、ちゃんと自分の力で手に入れたのに、アーネストさんがギルドマスターの地位を利用して買ってやったのだとかいう噂もあって、腹が立って仕方なかった。

 その噂は、当然ながらアーネストさんのところにも届いているようで、苦い表情になる。



「商業ギルドにも益があることだから、最優先しているんだが、理解できない者も多いらしい。カグラが店を開けば、どんな馬鹿でも実力で手に入れたのだとわかるはずなんだが」



 お店の売り上げの8%は、税金として商業ギルドに納めなければならない。

 商業ギルドを経由して、すべての店主は領主に税金を払っていることになる。

 8%というのは、他の街と比べると安いらしい。

 だから、ランスの街の市場や商店街は活気がある。



「難しい話は来年にして、今はお料理を楽しみませんか? カグラ様、あの白いソースはどれに使えばよろしいんですか?」



 シェリーさんが場の雰囲気を変えるように割って入り、タルタルソースの使い方を聞いてくる。

 エビフライに掛けて食べるのだと、実際にエビフライをお皿にとって、タルタルソースを掛けてから渡して説明した。

 アーネストさん達も、同じようにエビフライにタルタルソースを掛けているのを見ながら、私も食べてみる。

 さくっとした衣と、甘みのある大きなエビが美味しくて、タルタルソースともよくあっていた。

 クリームコロッケとミラノ風カツレツにはトマトソースを掛けるように勧めた。


 見てみれば、料理も随分減ってきたみたいだったので、厨房に行き、冷蔵庫で冷やしていた苺のケーキとレアチーズケーキを切り分けた。

 色々食べられるように、一切れを小さくしておく。

 他にもミルクプリンや果物を使ったゼリーを、小さな器に作ったものをワゴンに乗せ、ホールに運んでいく。

 デザート用にあけていたテーブルに持ってきたデザートをのせると、歓声があがった。



「カグラ嬢。これもあなたが作ったのですか?」



 ずっと料理を食べていたラルスさんが近寄ってきて、好奇心を露わに尋ねてくる。

 機嫌はよさそうに見えるので、料理は気に入ってもらえたようだ。



「はい。全種類楽しめるように、小さめにカットしておきました。よろしかったらお取りしましょうか?」



 言いながらお皿を取り、すべての種類のデザートを見栄えよくお皿に盛り付けていく。

 ケーキバイキングには、たまに行っていたので、なれた作業だ。



「見目も美しい。どれも見たことのないものばかりで、心が躍ります」



 お皿を受け取ると、さっそく小さなフォークで苺のケーキを口に運んだラルスさんが、驚きで目を見開いて固まってしまう。

 こちらには生クリームでデコレーションした生ケーキは見当たらないから、驚いたのかもしれない。

 個人的な好みで甘すぎるのが好きではないので、生クリームは甘さ控えめにしてある。



「――これは、素晴らしい! ……いや、こちらもいい。チーズがこのようにふわっとするとは……」



 レアチーズケーキを食べながら唸るラルスさんを横目に、みんながデザートに群がってくる。

 亮ちゃんはシュークリームをいくつもお皿に乗せて、ご満悦だ。

 よほど食べたかったらしい。



「カグラ、この丸いのはなんだ? 挟まっている酸味のあるクリームが、とにかく美味いな」



 アーネストさんはベリーソースのマカロンが気に入ったみたいで、追加をお皿にのせている。

 マカロンという名前と使っている素材などを説明すると、アーネストさんが唸るように頷いていた。

 お菓子なんて食べ慣れている転生組も、久しぶりということもあるのか、あれやこれやと皿に取り、争うように食べている。

 取り損ねている人がいないか目を配りながら、飲み物を手に壁際のソファに腰掛けた。

 余り透明度の高くない窓ガラスの外を見れば、白いものがちらついていて、年に数度しか降らないという雪が降り始めたのだとわかる。

 館の中は、魔道具で適温に調整されているので寒くはないけれど、暖炉もあるので、今日は暖炉に火が入っていた。

 スープは、できるだけ冷めないように、暖炉の近くのテーブルに置いてあった。



「カグラ、お疲れ。やっぱり、リン達は間に合わなかったな。手紙が届いているといいんだが」



 デザートの皿を手にやってきたアルさんが、労いの言葉をくれる。

 ゼファードはここより北にあるらしいから、雪も多いだろう。

 寒い中、二人が無理をしていないといいなと思う。



「アルさんがいなければ、手紙を届ける事すらできなかったんだもの。だから、アルさんは気に病まないでね? 年が明けたらきっと、逢える筈だから、開店準備をしながら待つの」



 アルさんはとても優しいから、二人のことが気がかりなんだろう。

 手紙を出してから、まだ一月くらいだから、届いたかどうかさえ不確かだ。

 一日も早く届くように、祈る事しかできない。

 


「それより、デザートは食べてくれた? 苺のケーキ、おいしかったでしょ?」



 アルさんの好みにあうだろうと、自信満々で尋ねると、笑顔で頷かれた。

 どうやら気に入ってもらえたらしい。



「あれはふわっと柔らかくていいな。また今度作ってくれよ。足りない材料があるなら、いつでも採りに行ってやるから」


「Sランクの冒険者にコケッコ退治は依頼できないわ」



 冗談めかして笑うと、アルさんもおかしそうに笑い出した。

 コケッコはEランクの貴重な討伐クエストの一つだから、Sランクが出張ってたら恨まれてしまう。



「美咲ちゃん~、亮二が一人でシュークリーム食べきっちゃいそうだよ。また作ってくれる?」



 争奪戦に負けたのか、みぃちゃんが肩を落としてやってくる。

 子供がおやつの取り合いをしているみたいで、おかしくなってしまった。



「バニラビーンズがないから物足りないけど、それでよければいつでも作るわ。エビフライは堪能できた?」



 あれほど食べたがっていたエビフライだったから、きっと食べたに違いないとは思っていたけど、聞いてみると、満面の笑みで頷かれた。



「堪能した! しっぽまで食べた!」



 そこまで食べつくされたら、エビも本望に違いない。


 みんなで楽しく話をしながら、年末の夜は更けていった。

 お開きになるまで談笑は続き、親睦を深めることができた。



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