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ボッチな俺が高校生活をエンジョイしていない? そんなわけねーだろ!

作者: 魔桜

頭を空っぽにして投稿。

執筆時間15分くらいかな。

なので、頭を空っぽにして読んでもらえると幸いです。


これはぼっちな高校生男子の心情を淡々と描いた物語です。過剰な期待はしないでください。

 俺は高校生活をエンジョイしていた。

 友達が一人もいない……独りきりで。 


「なあ、昨日のドラマ観た? 有沢黒魔が主演の……なんだったけな」

「あー、見た見た。感動したよねー。私……ちょっと涙がでそうになった」

「マジ!? あー、でも俺も感動したわー。ラストであんな大どん返しになるとは思わなかったしー」


 朝の登校時間。

 HRが始まるまで、ガヤガヤとリア充どもがバカ騒ぎをしていた。

 特に、前の席で大声で話している二人の男女がさっきから耳障りでしかたない。

 はっ。

 なーにが、ドラマだ。

 所詮は、三次元だろーが。二次元の感動には劣るっつーの。何が泣けるだ。だいたいあんなフィクションで泣けるやつの神経が理解できねーよ。

 しかもなに?

 私達感情共有してます。

 仲良しですアピール。

 うぜええええええええええええええええ。

 盛ってんじゃねぇよ、クソビッチども。しかも昨日も同じような話してなかった? 楽しいの? ねえ、それ楽しいの?

 エンドレイスエイトですかって話ですよ。

 くっだらねー。

 ってか、感動の安売りすぎるだろ。感動のバーゲンセールですか? あれっ、ちょっと今のうまくね? 俺凄くね?


 昨日とか、深夜三時まで、アニメ観てたし。

 俺超有意義だったしー。

 友達?

 はっ、そんな奴とかいらねーから。話すやつとかいたら、アニメ観る時間減るし。そんなんだったら、いらねーから。


「ふっ、ぷぷぷ」


 あっ、やべ。

 昨日のマジ神シーン思い返してたら、笑いでてきたわ。

 今期のアニメ全チェックしつつ、観るアニメないから、今回で5周目ぐらいの4年前のギャグアニメ観てたわー。

 マジ、神だからー。

 まっ、マイナー作品でー、リア充どもが観るようなクソアニメと違って、ガチ傑作だしー。

 にわかは相手にならんよ。

 なーんつって言っちゃった。なーんつっって言っちゃった。


「え、何この人マジキモイんですけど。さっきから机に突っ伏しながらブツブツ言ってない?」

「あー、これ寝言。この人いっつも寝てるんだよね。それで、すんげーうるせーの。ねえ、俺と席替えしてくれない?」

「えー、そんなの嫌だしー。この人の近くの席になったら、なんか私まで寝言うるさくなっちゃいそうだしー」

「ひっでぇwwwでも、マジうけるわwww」


 いやいやいや。


 全 部 聞 こ え て る ん で す け ど ! ?


 普段はラノベの主人公の真似してつもりもなく、難聴スキルを如何なく発揮しているというのに!

 なんで、悪口だけこんな明瞭に聞き取れるんですかね!?

 なんでや!? チートや! チート!

 こいつらもなんなの?

 いつからお前らの悪口が、俺の耳に届かないと錯覚した?

 馬鹿なの? 死ぬの?


 ガタッ。ガタタ。


 しかも、足早にどこかに去っていったんですけどおおお。

 あれね。

 手塚ファントム的なあれね。

 ははっ。

 ワロス。


 ――突如。


 ゴツン、と頭に何かが当たる。


「いっ――て――!」


 なにすんだ。

 という言葉は続かなかった。

 出席簿を持った先生が、憤怒の表情でこちらを睨んでいた。

 なにやら、HRが既に始まっていたようだ。

 クラス中の視線が俺一人に集まっている。

 死ぬ。

 マジで、死ねる。


「お前は何をしてるんだ?」


 ご尤もな先生の詰問に、俺はこれだけ応える。

 苦笑いしながら。


「すいません。寝てました」

プチ活動報告

・必要じゃないと思われる小説の削除を行いました。

・R15設定をつけた作品多数。

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