表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽りの英雄  作者: Klein
9/10

第8話

(8/29)ちょっと足しました、話は変わってないです。


人とは成長するものである。パターンもある程度経験すれば読めるようになる。

わくわくしながら謁見の間へ向かっているときにふと僕は気づいたのだ。

このドッキリの仕掛け人はやけにリアル志向だ。いや、魔法とか言ってる部分は置いといて。

そしてこちらの期待を見事に外してくるのがうまい。

つまり「王女とかいないんじゃね?」ってことに

テンドンっていうのは度が過ぎれば面白くもなんともないけど、適度な回数ならば安定した効果を発揮する。

あぁ、あり得そうな話でテンション下がってきた。


「つきました、準備はできていますので…」


魔女の声が聞こえたので顔を上げるとでかい扉があった。

豪華なのだけれど、セットっぽい安っぽさがない

ずっと思ってるけど、どんだけお金がかかっているんだろう?

有名人でもなんでもない僕をだますためにこんなにお金かけちゃって神は大丈夫なのだろうか?

あ、ちなみに神ってのは仕掛け人のことね。世界観に合わせてみたよ。


もしかしてこれは本当に異世界に来てしまったとか?


まさかね、ないない…


ギギギと扉が開いていく

貴族や騎士がずらっと並んでいるのだろうか?それとも王族と近い人たちだけだろうか?

ちょっと緊張してきた…

この期待とそれを否定する感じはバレンタインデーのそれに似ている。

別にチョコレートをくれる当てがある訳でも何でもないので当然当日に僕は何もない事は頭ではわかっているのだけれど、「もしかしたらあの娘が僕にチョコレートを…」なんて期待してしまう感じだ。


バレンタインデーと言えば、小学生のころ僕は足が速くなかったためにやはりバレンタインデーとは無縁の生活を送っていたのだが、小6のとき(足の速さがそこまで重要でなくなってきた頃に)ついにチョコレートをもらえそうな事件が発生したのだ!

しかも好きな子からね!

が、前日の「終わりの会(小学校のHR)」で担任が発した一言で僕は地獄にまで突き落とされた…


「明日は学校に関係ないものを持ってきてはいけません」


小学生に先生の言いつけを破るような考えがあるわけでもなく、僕のチョコレートは闇に消えたのだった…

くそぅ、あの担任め…コノウラミイカニハラサデオクベキカ…


広がっていく隙間

大丈夫、予防線も張ったし僕はちゃんと覚悟出来ている。


徐々に見えてくる向こうの景色


っっっ!!!

いやさ!予想はしていたけどさ!

それでも予防線を張っているってだけで実際は期待してたよ王女殿下!!!

なんで並んでいるの男ばかっりなんだよ!

玉座の後ろに控えてるの王子っぽい人しかいねぇよ!!!

もうがっかりだよ!


今まで感じていたバレンタインデーみたいなそわそわ感返せよ!!!

気のないフリしていたって本当は期待していたんだよ!

わかる?わかるよね?


あー、王様みたいな人がなんかしゃべってる…

はいはい魔王魔王、魔王を倒してきますよ…


「ということで帝国からこの国を守ってほしいのだ」


え?

帝国?台本の無駄に凝った設定集によれば帝国って新興国家だけど人間の国って話だったような…


「って、魔王じゃないのかよっ!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ