第7話
やってきました召還の間。
浮遊感を感じたのでエレベーターだと思うんだけど、この質感はどうやってかえてるんだろう?閃光が走ったのは一瞬しかなかったぞ?
足下ばかりに気を取られていたら前方に人の気配を感じて視線をあげると、そこにはローブで顔まですっぽりと覆われた人がいた。
小柄なので女性なのだろう。
来たなヒロイン…
僕は知っているぞ、台本に書いてあったからな!巫女だって!
他にも似たような格好の人が数人いるが、この人たちは完全にモブキャラだろう。
だって…ねぇ…?
その巫女と思われる女性がこちらに近づいてくる。ヤバい、ちょっとドキドキしてきた。
どんなタイプの美少女なのだろうか?
一言に巫女タイプと言っても昨今はあらゆるパターンがあるからな!
巫女が僕の目の前まで来て顔を上げる、そして…
「よくぞ…」
最初の三文字しか聞き取れなかった。
いや、何を言っているんだ?なんて思わないでくれ。持ち上げて落とすと言うのは本当に効くんだ。
僕は経験ないけど宝くじの一等と1つ違いとかはメジャーなんじゃないのか?
ちなみに僕的に一番きつかったのは入試の合格発表の掲示板で僕の前後の人の番号があるのに、間の僕の番号がなかったということかな。
他には好きな女の子と仲良くなってきた時にその女の子には好きな人がいることが発覚したときとか…
いや、もうやめよう。
とりあえず何が起こったか整理するためにも説明しよう。
顔を上げた巫女の顔を見たらなんとしわくちゃなおばあちゃんだったのだ!(ババーン!!!)
…
…
いや、これっておかしいよね?
巫女だよ?第一ヒロインだよ?
勇者の旅に着いてこられるような「この国一番」の魔法使いが定石だよね?
…ちょっとまて?
国一番?
国一番ってのはどういう人の事をいうんだ?
才能豊かで博識、それで経験豊富…
才能云々は置いておこう。博識であるというのと経験豊富と言うのは=年をとっているという方程式が成り立ってもおかしくないのでは?
そう考えるとこの魔女(もう巫女とは呼びたくない)という人選は妥当なのではないのか?
さすがにリアル思考のドッキリだな!
妥当なんだろうけど、納得はできない!!!
それにこの場合は外見ロリって言うのが定石じゃないのか?
見た目はロリなんだけど…って言うのが正しい姿のはずだ!!!
「と言う事で、今から移動したいのですがよろしいですか?」
どうやら魔女の口上が終わったらしい。
僕は結局何も聞いていなかったけど、問題はないだろう。
台本でこの後謁見の間に行くって知っているからな。
「わかった」
勇者っぽく堂々と応えようと思ったのだが、どうもテンションが上がりきらずに妙に落ち着いたような声になってしまった。
まぁ、ここで美少女がいて変なテンションになるよりはマシだったのかな?
それにまだ希望が潰えた訳ではないのだ。
謁見の間、ここでは王族と謁見するのだろう。
つ ま り!王女とランデブー!?
よし、行くか謁見の間!




