裏
勇者召還の儀式が無事に終了し、この場に残っているのは自分と後輩だけだ
「変わった人でしたね」
後輩が言うことはよくわかる、私自身そう思っていたところなのだ。
冷静だったのか、パニックに陥っていたのか、どちらともとれるような行動だったのだ。
基本的にはどちらかに偏るものなのだが。
「そうね…」
召還の余韻を感じながら撤収作業をしていると後輩がそういえばと前置きをして質問してきた。
「彼が要求した能力は何だったんですか?そんなに時間かかってなかったようですけど」
「あぁ、なんかすべてを欺く能力とか言ってたわ」
見ず知らずの場所に放り出されるのだから最も必要なのは戦闘力等の自衛能力だと相場は決まっているものなのだが
「戦闘系じゃないんですか?ますます珍しいですね、もしかして戦闘能力は高い人なんですか?」
「さぁ?そこまでは管轄じゃないわよ」
そこまで言ってふと思いついた。
「もしかしたら彼、召還経験者かもしれない…」
「…ホントですか?」
驚いた様子でこちらを見てくる後輩なんか気にもせずに考えをまとめる。
「突然召還されたのにこのなんの情報も与えない部屋を見渡しただけで状況は理解した!って叫んだのよ。それだけじゃなく選んだのは補助系の能力、これは前回に戦闘系の能力を持っているからだわ」
それに…ともったいぶった様子で最後の句を告げる
「普通なら召還勇者用の武器で満足するはずなのに、あの男は重いって言って結局天界の武器防具を持って行ったじゃない」
召還勇者用の武具は人間界的には最高の武装だが、天界にあっては所詮下界の産物である。
その辺に捨てておいても良いようなナマクラ同然である。
が、天界の武具は人間界に置いては天界でナマクラ扱いされるようなものでも一流に見られるのだ。
そんな価値基準の中であの男はそこそこの武具を持って行ってしまったのである。
「もしそうだっとしたらなかなかすごい事になりそうですね、下界からしばらく目が離せません!」
書き直しました。
天界…じゃなくて展開が遅くなってしまうので1話ごとに裏を書くのやめました。
決して面倒臭くなった訳じゃないですよ!!!
展開が展開が展k(ry




