【200文字小説】尽くすタイプなんです
献結子は悔しげに顔を歪めながら恨めし気に呟いた。
「何よ、ついこの間してあげたばかりなのに、また私を求めるというの? 『お前が必要なんだ』なんて全部ウソ。貴方はただ、私のカラダだけが目当てなんだわ……! そうなんでしょ? 私にはわかるんだから!」
ドン! と苛立たしげにテーブルを叩く。
しかし彼女が見つめている、日本赤十字から送られてきた『献血お願いします』葉書は、何も答えてはくれないのだった。
先々週、成分献血に行ってきたのですが、僅か二週間後に『できれば三月くらいに献血お願いします』葉書が送られてきました。よっぽど不足しているのですね。その葉書を見て唐突に思いついた話です。
オチがわかりにくかったらゴメンナサイ(^^;




