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お金は全ての主導権を握っている

作者: にしぇあ。


何かの拍子ですぐいなくなっちゃう

そんなことくらい分かってるけど

絶対がほしいってどこか期待して

どれだけ仲がよくても血が繋がってない

また誰かに縋っては泣いてる


血が繋がっていても心はどうだろう

私をちゃんと見てくれていた人

それはメイク中の自分自身だけだったね

でも未来でもしタイムマシンができたら

安心して、クレオパトラは私が殺す


顔が整ってないから失敗するって言い訳

そんなの社会では当然、通用しないし

内面にも問題があると間接的に言われて

またストレスで暴飲暴食しちゃった

生き方も食べ方も間違っていた

両方の意味でスタイルが悪い


喋るのも本当は得意じゃないし

明るく振る舞う呪いをかけたの

あなたの世界から私が消えないように

どれだけ取り繕っても無駄だけど

心配かけたくなくて今日も笑った


大好きな人の名前が履歴に残ってた

あの瞬間、心も同時にブロックしたし

恐らく記憶は消していたんだけど

私の人生にいた事実は変わらなかった

麻薬の香りも覚えてしまっている


嫌われてるのに離れたくなくて

沢山プレゼントあげちゃった

今この苦い思い出は幸福の前借り

一緒にいてはくれないらしい


尻に敷いてとことん甘えたフリするけど

プライドが高いから美人を選んで

こっちの優しい気持ちを蔑ろにして

君は幸せになっていくんだよね


なりたくない子供になってしまった

常に嫉妬深くて依存心があるから

病気みたいになって普通じゃなくなって

それでも欲しいものをくれたから

あなたの前では華でいられたのにな


昔からいつも上手く貰えなかった

愛のケーキを本当は食べたかったけど

食中毒になるのが怖くて強がっちゃった

毎回、毒を吐くのだけは得意だけど

先に悪口を言って自己防衛したつもり?

次はお前の番だって気付いてないね


悪役なのに味方になってくれるから

また勘違いして姫になったの?


小心者だから周りに誰かいるだけで

気が大きくなって気持ち悪いね

ここにいることを否定されたくなくて

必死に縋ったあの頃の私


繋がっていたことが嬉しかったから

肌に触れてみた、ただそれだけ

さっきのはちょっと違うかもね

不幸が皆と同じだったらいいのに


当たり前に人はいつか離れていくけど

お金とだけは相思相愛になれた気がする

確かに、仕事中は辛いこともあるけど

稼ぎは私に安心感を与えてくれた


お金は私を満たしてくれる


白馬に乗った王子様なんて時代遅れ

今の時代の王子様はただの紙切れなの

私が唯一、お姫様になれる瞬間は

キラキラしたものを買えた時だけ


美しいものたちに囲まれて

美味しいスイーツを食べて

美意識を常に高めていて


美しいより鬱くしいだったとしても


醜いの対義語が似合う存在でいたいの

汚い身体と心を隠して戦ってきたから

いつだって世界は汚くて醜いから

なるべく綺麗なところだけを見ていたい


ただ可愛くなりたいしその象徴でありたい

レモンタルトが似合う女の子になりたい

カシスオレンジを飲んで褒められたい

ミルクティー割りが許されて生きていきたい

マシュマロが嫌いを長所にしてみたい


別にお洒落な猿人なんかじゃない

自信がない自身に酔うことにしただけ

努力しても辛くなるだけだったし

限界があるって知りたくなかったから


コンシーラーなんかより

コントローラーを握っていたかった

よくあるブランドの手鏡よりも

顔が映らない画面を見ていたい

ファンデーションなんかしなくたって

仮面はいつでも被ってるよ

アイシャドウは色眼鏡の間違いだよね


毎日、漫画とにらめっこして

必死に現実世界から逃げている

そっちの方が性に合ってると思う


それでも私が例の魔法少女になるよ

毎日ちゃんと起きて顔面塗装もするし

過酷なダイエットや服選びもやり遂げるし

やりたくないことだってソツなくこなすよ

君がいてくれたらの話だけどね


私が見ていた景色や感じた物事とか

呪縛になってしまった酷く汚い言葉も

なにもかもが全部、嘘だったらいいのに


面倒臭いしお金で解決できたらいいのにな


寝たくないけど明日はなにをしようかな

電車や屋上に用は無いから行かない

天国に行ってもきっと幸せになれない

永遠に働くしか選択肢はないよ?


今日も孤独と稼ぎから逃れられない

お金しかいらない、欲しくない

その姿勢も含めて愛し愛されたらな

それらが偽りの地獄の始まりだとしても

お金は全ての主導権を握っている


¥_.

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