第4章―混―
恋物語です☆切っても切れない2人の絆。
それがまさに「ラブ&ピース」・・・。
★あらすじ★
ケイという3年生に告られた、ラン。
しかしランはそれを後悔していくことになる・・・。
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~次の日~
学校に行くとき、家の前には・・・
ペンではなく
・・・
ケイがいた。
ケイ 「おはよう!!ランちゃん!!」
ラン 「あ・・・れ・・・?」
ランはなにかおかしいような気がした。
ケイ 「どうしたの?早く行こうよ。ほら後の席に座って」
そしてランはケイの自転車の荷台に乗った。
ケイ 「昨日楽しかったよね」
ランはうなずく。
ケイ 「また行こうね」
ランはうなずく。
ケイ 「今度は…映画でもいく?」
ランはまたうなずいた。
それからケイが何回も話しかけても、ランはうなずくだけ。
なにか変・・・とケイは思った。
そしてついに自転車が止まった。
ちょうど海沿いを走っているときだった。
((キキッ))
ラン 「・・・?・・・どうしたの?」
ケイはこっちを向いた。
ケイ 「ランちゃん・・・どうしたの?さっきから様子おかしい。何かあったの?」
ランは口元がきつくなった。
こんな時に(ペンがいないから)なんて言ったら・・・
―ダメダメ・・・。私・・・自分で決めたんだもん。ケイと付き合うって―
ラン 「あぁ、昨日寝るの遅くてさ!ちょっと寝不足みたいで・・・」
ランはウソをついた。
ケイ 「そっか、大丈夫?」
ランはうなずいた。
教室に行くと 入り口の近くにペンがいた。
ペンは、ランに気付くと・・・・近づいてきた。
ペン 「ラン・・・・・・・おはよ・・・・・・」
ペンがそっと言ってきた。ランは、ドキッとした。
そして何も言えなかった。
―なんで・・・・なんであたし・・・ペンに返事ができなかったの!?―
ペンは購買に行ってしまった。
ケイ 「じゃ、中休みね。」
ケイはランに手を振った。
~放課後~
エミ 「ラン!!今日・・・ケイと帰るの?」
エミがランの肩を触った。
そしてランがうなずいた・・・。
エミ 「そっか・・・ペンとはもう別れたの?」
ラン 「・・・・・・・・・・・・・・・」ランは黙った。
エミ 「そっか」
エミが歩いて行ってしまった。
ランは・・・立ちすくんだ。
ラン (あたし・・・なんでケイと付き合うことになったんだろう・・・・・・
あの日、そう あたしがケイに告白された日。
息切れしてたペンが屋上に来たんだよね・・・?
ペンはあたしと帰りたくて・・・・・・・・・・・・
走って探してたの・・・?)
ケイ 「ランちゃん!ここにいたんだね、早く帰ろう?」
ケイが来た。
しかしランは固まったままだった。
ケイ 「・・・ランちゃん?帰ろ?」
ラン 「あたし・・・今日ひとりで帰る。ばいばい!」
そしてランは急に走り出した。
ケン 「えっ!?ランちゃん!!!??ちょっと待ってー」
ケンが追いかけてきた。
ランが立ち止まった。
ケイ 「ランちゃん!どうしたの・・・ハァ・・・ハァ・・・」
ラン 「あたし・・・」
ラン 「あたし、ケンとは付き合えないよ・・・っ・・・」
ランは涙がこぼれた。
ケン 「・・・・え、なんで?」
すると
『・・・・・』
ランの携帯が光った。
『ペン』と書いてあった。
ラン (ペン!?)
ラン 「は、はい・・・」
すると向こう側は荒々しいような音をしていた。
?? 「あぁ!!!!ランちゃん!?私!ペンの母だけど!!ハァハァ・・・あのね・・・!!!」
ランはまた足がすくんだ。
ペンの母 「ペンが事故にあったの!!!!!!!!!!ゼェゼェ。」
ラン 「え・・・・・・・・・・・・・・?」
ランは携帯を落とした。
ラン 「え、うそ・・・・。どこで・・・・・」
ランは携帯を拾った。
ペンの母 「そうねぇ・・・!!!!どこかはわからないけど・・・・!!!!」
ペンの母 「携帯を持ってたんだけど!!ゼェゼェ そのー!!!!」
なんだか急いで走っているようで 言葉が出てこないようだ。
ペンの母 「えっとー!!!電話かけようとしてたみたいで!!!」
ラン 「・・・誰にですか!?」
ペンの母 「えぇ!!??さっきから・・・!!!!」
ペンの母 「あなたに電話かけてたみたいなんだけど・・・!!!来なかった!?」
ランはわからなかった。前授業中に携帯をこっそり使うために着信音をOFFにしていたからだ。
今はちょうど携帯を手に持っていたから気がついたのだ。
いつもならバッグに入っているので光っているのもわからない。
そして電話が切れた。
救急病院はたしか学校から徒歩10分の所だ。
ケン 「ランちゃんどうしたの!?なにかあった!?」
ラン 「ケン・・・。ごめんなさい。ペンが事故った。」
ケンは驚いた。
ケン 「そっかぁ大変だね・・・。あ、そうだ!新しくできたそこにある喫茶店行かない?」
ランは涙があふれた。
ラン 「ごめんなさい、ケン。あたし・・・・・・・・」
ケン 「どうしたの?まさか・・・ペンを想っているの!?」
ケンは急に怒り出した。
ケン 「なあ!ランちゃん!いつも思ってたんだけど、ランちゃんってまだぺンの事好きなんでしょ!
わかってたよ・・・けど、僕・・・辛いんだ!ランちゃんがずっとペンの事引きずるの!
悔しいんだよ!」
するとランは携帯を落とした。
ラン 「ケン・・・ごめんね。あたし・・・ペンを忘れられない。
ケンがあたしの事・・・好きなのはわかったの。すごく優しい人なんだなってわかった。」
ケンが下を向いた。
ラン 「けどやっぱり・・・ペンとラン・・・そうあたしとペンはみんなにはわからないような絆があ
るの・・・。
ケンにはわからない!!!!!みんなが言ってるように――――――――
あたし達は“ラブ&ピース”なの!!!!!」
そしてランは走って行ってしまった。
~続く~
楽しんでね♪