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989話 パクリ戦法


〜メグミside〜




 腹黒すぎる心の声が聞こえてくるのはさておき、上級神達は「捨て駒による試行錯誤」ナシでも、<呪いの鎧>の攻略法を思いつき……


 チームワーク良く、紙をベタベタと鎧に貼りつけて血を吸い取り、鎧を弱体化させ始めた。



「なんだ、やれば出来るじゃん! 最初から今みたいにキビキビ働けよ!」


「そりゃあアイツ等、一応"地獄世界のトップまでいった超エリート"だし。搾取癖さえ消えれば、有能なんじゃねぇの? 知らんけど」



 鼻クソをほじりながらそう呟いたマサルは、僕が手に持っていた指令用マイクを奪い、ダンスフロアの側で待機中しているウチの主力陣を宥めてくれた。


 待機しているメンバーの中には、その"試行錯誤"のために容赦なく使い捨てられ、殉職してコチラの陣営に加わった元中級神も混ざっているからね。



 その時は彼等も「殉職チャンス!」と意気込み、ノリノリで狂信者転生したので、死んだこと自体に後悔はないはずだが……


 それでもやはり、元上司が自分達の命を無意味に使い潰した現実を直視させられるのは不快であり、発散できない状況だとイライラがつのるようだ。






「とはいえ……過程はどうあれ、上級神達が<呪いの鎧>の攻略法を手にした事に変わりはない。闇神は、どうリカバリーするんだろう?」


 敵・味方を抜きにして冷静な視点で見ても、これでハッキリと討伐軍が優勢になった。



 なんせ闇神は、集団リンチを防ぐために時間を割いてつくった鎧を、壊される寸前なのだ!


 タイマンなら勝負は分からないし、闇神もクソ神のリソースを奪って回復したことで「まだ戦える状態」ではあるけど、数の差はどうしようもない。



「あっ、アイテムボックスから下痢便を取り出して"鎧の補強"を始めた。<血>って儀式系の術式と相性がいいから、<便>じゃ代替できないと思うけど……」


「ないよりマシって感じだろう。奴が<糞神>である以上、下痢便でもそれなりには代替できる可能性が高いし、何より"僅かながら"血が混ざっている」



「血? あぁ、そうか! ブリり過ぎて肛門爆発した結果、排泄時に下血が混ざっちゃったのね。なるほど、それで補填か。でも、時間稼ぎが精々じゃない?」


 だってアレじゃ、失われた下血を補うことはできても、鎧の破壊を食い止める抜本的な対策にはなっていないもの。



 闇神は散々ブリっていたから、アイテムボックスに保管された「下痢便の在庫」はまだまだあるだろうけど、いずれはそれも尽きて終わりがくる。


 つまり討伐軍有利な状況は変わっておらず、闇神の行動は、ただの時間稼ぎにしかなっていないのだ!



「どうするのかなぁ?」


「分かんねぇ。けどアイツ生き汚ぇし、何とかして起死回生の一手を見つけようと足掻くんじゃね? そうやって、ここまで堕ちてきたんだしさ〜」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 マサルの予想どおり、鎧の血を剥ぎ取られ絶体絶命のピンチにある闇神は、まだ諦めていなかった。


 手持ちの「下血混入下痢便」で時間稼ぎし、その間に次の手を打って生きながらえ、討伐軍の上級神達が仲間割れするルートに賭けたのだ。



「(今は利害が一致したのかチームワーク良好だが、所詮は"潰し合い"がデフォルトの連中。長期戦に持ちこめば、敵自滅による不戦勝の目は残る!)」


 討伐軍の上級神達がこれまで繰り広げてきた捨て駒戦法や、内輪モメの痕跡があまりにも見苦しすぎて、「もう二度と起こらない」とは思えず……


 この場で命や将来を捨て自刃する意味を、見出せなかったからだ!



「(逆転して優勢になるような、奇策じゃなくてもいいんだ。一方的に不利な状況から抜け出し、勝負を長引かせる事さえできれば……奴等は仲間割れで滅ぶ)」


 たとえ闇神不利の状況であっても、"圧倒的劣勢"から"やや不利"くらいまで持ち直されてしまえば、討伐軍側には大きなプレッシャーがかかる。



 そしてそのプレッシャーに耐え、チームワーク良好な状態を継続して勝ち切る事など、あの上級神達には不可能だろう。


 ……と、闇神は見積もっているのだ。






「(だが、その打開策が思いつかない! 何がっ、何がある!!)」


 鎧の破壊を遅らせながらプスプスと屁が漏れるほど強く力み、頭を捻らせた闇神は、結果として"ある結論"に辿り着いた。



「(そうだ! 他のアイデアも、メグミやその周辺の奴等からパクればいい! 対策されたとはいえ、この鎧も案としては悪くなかったしな。またパクろう!)」


 上級神としてのプライドなど、ウンコと一緒に便器へ流してしまった……と言わんばかりのパクリ戦法を、採用したのだ!



「(とすると……メグミの"嫌がらせ攻撃"を代表する、自販機以外のもの……<働神の加護札>があるな。ふむ、これならパクれるぞ!)」


 コス過ぎる思考を経て「<糞神の加護札>バラ撒き戦法」にたどり着いた闇神は、さっそく手持ちの紙に下痢便を付け加護札を生み出した。


 効果以前に、物理的に臭くて嫌がられる代物なのだが……その辺は、鋼メンタルで叩き潰す算段である。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
メグミのやり方が超効率的だから、劣化版でもそこそこの結果は出せるんだよね
気づいちゃった…。最悪な加護札に!メグミさんの加護札より最悪!wこれは、現場が荒れますねw
性格ドブ煮込みでもマジで底力あるよなぁ… こういう使えるとこはパクリでも何でも使うって姿勢だけは正直尊敬できるわ。性格ドブ煮込みだけど。 呪鎧だって半ば攻略されてるとはいえど、打開策を練るための時間…
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