987話 害悪同士の鍔迫り合い
〜メグミside〜
散々な末路を迎えて転生してきた狂信者眷属をむかえ、改めて気合いを入れなおし新人の配置を整えている間に……
討伐軍の上級神達もようやく諦めたのか臨戦体勢に入り、討伐軍と闇神の最終決戦が始まった。
<−−− ジーーーッ −−−>
「こちらメグミ。戦闘中は何が起きても加勢しなくていいから、その場で体を休めておいてくれ。決着がつき次第、全員でダンスフロアになだれ込むように」
『『『『『『『『『『はい!!!!』』』』』』』』』』
上級神同士の戦いにコチラが援軍を出したところで、戦いに巻き込まれて無駄死にするだけだし、上級神達は"捨て駒"がいると働く気がなくなる。
だからコチラの主力級メンバーは、ダンスフロアの近くにある管理室で待機させており、この戦いの勝敗がついたらすぐ突撃できる体制を整えた。
目的は、勝者の掃討。
闇神が生き残ってしまった場合、そのまま生かして返すと確実に報復されるから、何がなんでも<恵のダンジョン>から出る前に殺さないとマズイ。
そして、討伐軍の上級神達。
もし彼等が圧勝してピンシャンした状態で生き残った場合は、どうやってもコチラに勝ち目なんてないし、諦めるけど……
ギリギリの状態で数神生き残った程度なら、仕留められる可能性はある!
「(今のところ味方だけど、闇神が死んで彼等のコンディションが戻ったら、僕は食い物にされる可能性が高い! そうなる前に手を打たなければ!)」
闇神程じゃないにしろ、上級神達の性格だって極悪だし部下の扱いも酷い。
そして彼等はこの戦いで大きな出費を余儀なくされ、手駒もかなりの数失ったのだ。
だからそれを補填するために、唯一この戦いで利益を得て中級神に昇格した僕……
また僕の周りにいる、<農民><小鬼>同盟のメンバー達から搾取することで、損失を回復しようと動いてくる……と思う。
「(もしコンディション完璧な状態でプロの搾取魔に本領発揮されたら、僕等はアッという間に食い尽くされてしまう。そうなるくらいなら……)」
犠牲者は出るかもしれないが、奴等が手出しできる位置にいて弱ったタイミングで、先にコチラから仕掛けるべきだろう。
もちろん闇神との戦いが終わるまでは味方として振る舞うし、ダンジョンの設定変更機能を使ってアシストもするけど……闇属性の世界は弱肉強食。
戦争終結後に隙があるなら、遠慮なく喰わせてもらうよ!
<−−− バラッ! バラバラバラバラバラッ! −−−>
そんな事を考えていると、殺気剥き出しで向き合っていた両者の間に動きが!
討伐軍の一神が神を操り、闇神を守っている<呪いの鎧>を剥がすべく、鎧を構成する<血>を吸い取りにかかったのだ。
「(なるほど! 闇神の鎧は、物理攻撃・魔法攻撃のどちらからも身を守れる優れものだけど、液体である"下血"を核にしているから紙なら吸い取れるのか)」
紙で鎧を包んで液体を吸い取るだけなら、殴りつけている訳じゃないので、攻撃とはみなされない可能性が高い!
もし万一、このやり方でも攻撃判定が出てしまうと、攻撃した神には「排便したくなる呪い」がかかるが……
そうじゃなければ精々「肛門が痒くなる呪い」しかかからないし、そんなもん肛門周辺の感覚を遮断すればノーダメージだ。
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〜呪いの鎧・発動条件一覧〜
鎧に触れる:
肛門が痒くなる。
蟯虫に住みつかれたような痒さで、鎧を脱いで掻きむしりたい衝動に駆られる。
物理攻撃を加える:
排便したくなる。
極度の下痢が襲いくる感覚に、絶えず悩まされるようになる。
魔法攻撃を加える:
屁が止まらなくなり腸がパンプアップ。
快便者以外は数分で腸が破裂し、腹腔炎祭りへ。
神力で攻撃する:
常識を逸した排便欲を感じ、大声で「ウンコー!!!!」と絶叫してしまう。
きちんと出すまで欲求は治らない。
鎧を破壊する:
鎧の断末魔に取り憑かれ、<糞神>と同じように排便に快感をおぼえる新たな扉を開く。
また<糞神の加護>が与えられ、排便するとエクスタシーを感じ、排便できないと麻薬が切れたときのような禁断症状に苦しめられる。
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「(でも血を吸い続けたら、鎧……壊れちゃうよね? そうなると、最終的には「新たな扉を開く」ペナルティーが待っているけど……? どうするつもり?)」
身を切って道を切り開くつもりなら、それもアリだけど、他者を虐げてでも自分だけ助かるタイプの上級神が、そんな事をするとは思えない。
『おぃ、はやく召喚獣を用意しろ! どんなゴミ獣でもいい。最後の一撃だけソイツに押し付けられればいいんだから、絶対にタイミングをミスるなよ!』
『分かっている! 地獄外の領域で召喚するのは負担が大きいが……ふざけたペナルティーをくらうより、はるかにマシだからな!』
あっ、やっぱり罰ゲームは部下に押し付ける気なんですね。
お決まりの搾取ムーブで、逆に安心しました。
突然呼び出されて、<糞神の加護>を強制付与され「ウンコの扉」を開くハメになる、召喚獣A君には同情しちゃうけど……
かばってあげられる程のチカラは僕にはないので、諦めてウンコ星人になってください。
読んでくださり、ありがとうございます!
この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)
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作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)






