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984話 狂信者vs呪いの鎧




 闇神が生み出した<呪いの鎧>は、メグミの自販機を真似して、「くらったら恥ずかしさで外を歩けなくなる」呪いカウンターを仕掛けていた。


 しかし彼の呪いには、幾つかの致命的な問題がある。


 その一つ……自ら死を覚悟した狂信者には、ケツの痒みや排便欲なんて関係ないということ。



 あと数秒で死ぬのにケツを掻いたり腹部膨満感で苦しむ、悠長な奴などいない。


 つまり彼の呪いは、逃げ遅れて詰む直前、運良く「殉職チャンス」を掴んだ中級神達とは、極めて相性が悪いのだ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜呪いの鎧・発動条件一覧〜


鎧に触れる:

肛門が痒くなる。

蟯虫に住みつかれたような痒さで、鎧を脱いで掻きむしりたい衝動に駆られる。


物理攻撃を加える:

排便したくなる。

極度の下痢が襲いくる感覚に、絶えず悩まされるようになる。


魔法攻撃を加える:

屁が止まらなくなり腸がパンプアップ。

快便者以外は数分で腸が破裂し、腹腔炎祭りへ。


神力で攻撃する:

常識を逸した排便欲を感じ、大声で「ウンコー!!!!」と絶叫してしまう。

きちんと出すまで欲求は治らない。


鎧を破壊する:

鎧の断末魔に取り憑かれ、<糞神>と同じように排便に快感をおぼえる新たな扉を開く。

また<糞神の加護>が与えられ、排便するとエクスタシーを感じ、排便できないと麻薬が切れたときのような禁断症状に苦しめられる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 また、もう一つ致命的な問題が……


『『『『(あんな呪い、腸と肛門をくり抜いてから特攻すれば無効化できるじゃん)』』』』



 生に執着のある者は、生存に必要な器官である「腸」や「肛門」を大事にするが、狂信者達は殉職したいのであり……


 パワハラにまみれた現世には、もう興味ないのである。


 つまり生存に欠かせない消化器官を取っても、短期生存に問題ないならそれでOKという解釈になり、躊躇せずくり抜いてから突進していった。



 それを見せられた上級神達は、ムダに生々しいモツが近くに転がり嫌なニオイを発したため、攻撃を受けた訳でもないのにモチベーション激減。


 そして……



「我々は命を捨てて特効する気などないから、『腸』も『肛門』も要るんだが。ちゃんと我々でも再現できる対策を考えろよ」


 今後も生きる気のある者にとっては、再現性皆無な案を叩き出して特攻した中級神達を見て、呆然と突っ込むしかない状況に。



 だが文句を言おうにも、すでに中級神達は突撃した後であり……頼んでもないのに、自販機で買ったボッタクリアイテムを併用しているため……


 もう後戻りできる状態になく、殉職して<恵のダンジョン>に吸い取られるのを待つばかりだ。






 一方、鎧の効果を無効化されるとは思っていない闇神は、中級神たちの特攻を歓迎していた。


「(クククッ、ようやく私にも運が向いてきた! 中級神とはいえ4神ものリソースを吸えば、もう一段階回復できる!)」



 メグミの自販機にトラウマを刻まれた反動で、「それを真似た<呪いの鎧>は完璧だ」と考えてしまい……


 中級神達がモツを切り落としてから特攻した意味を深く考えることなく、「餌がきた!」感覚で迎えうってしまったのだ。



 追い詰められていたところからクソ神を倒して大幅な回復を遂げた闇神が、調子づいてしまうのも無理はない。


 だが……当然、腸も肛門もない殉職志願者達に呪いがかかるわけもなく……中級神達の攻撃は直通し、闇神は驚きで防御もままならぬまま全てをくらった。



 とはいえ、所詮は格下の攻撃……クソ神のリソースを喰って回復した闇神には、効かない。


 無意識のうちに鎧の下に結界を張り、中級神達の魔法連撃を弾いた闇神は、一瞬慌てたものの後方にある「生々しいモツ」を見て全てを悟る。



「チッ! そういう事かよ!」


 ダテに、長年闇属性派閥のトップとして君臨した訳じゃない。


 冷静になって状況を俯瞰すれば、闇神とて「鎧が無効化された理由」くらい察せるのだ。






 そして……パワハラ上司の命令どおり鎧の欠陥を暴き、特攻を成功させたものの……代償として"大事なモノ"を捨てた中級神達は、既に死を覚悟している。


 というか、さっさと死んで「メグミの下僕」に転生したいのだ!



 彼等の目には「上手いこと自販機で買ったアイテムを使って手柄を立て、そのまま死ぬ」という、殉職チャンスしか映っておらず……


 「討伐軍の勝利」や「後ろに控える上級神へのバトン繋ぎ」は、カケラも意識されていない。



 だからこそ、特攻をキメた後の攻撃は単調になり……ひたすら、自販機で買ったボッタクリアイテムを有効活用しようと試みる、既出パターンに戻った。


 こうなると闇神は、先ほど逝った中級神達の対処でいくらか経験しているので、対処方も自然と思いつきイージーモードになる。



 だからと言って、闇神は秒速で中級神達を抹殺したりしない。


「(コイツ等、生き残る気がねぇ! ある意味チャンスだが、コイツ等の相手をしているうちに鎧の強化案を考えないと……。このままじゃ穴が残っちまう!)」


 対処できるからといって無双すると、その背後に控えている上級神達が、「鎧に対する策」を持った状態で突撃してくるからだ。



『『『『(早く逝きたい!)』』』』


「(もう少し時間を稼がないと!)」


 こうして、勝ちたいのか負けたいのか分からない時間稼ぎバトルが勃発し、戦況は一時膠着する。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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