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979話 やらかすタイプの使い道


〜メグミside〜




 ダメだ……働き者の無能を登用とか…………罰ゲーム過ぎる!


「そこまで言うなら、モンティート先輩が雇ってくださいよ〜」


「無茶言わないでよ。下級神ですらない僕が、転生で弱体化するとはいえ元中級神を部下になんかできる訳ないでしょう。実力差ありすぎ!」



 それを言うなら、僕なんて眷属の砂龍には彼が生まれた瞬間から負けていますよ?


 思っくそ懐かれていて裏切る気配皆無ですが、今も戦闘力的にはあの子の方が上なんじゃないかなぁ〜。



「いや、モンスターと眷属は違うから! しかし……う〜ん、どうしたものか…………」


 やはり先輩でも、あの「働き者の無能」は扱いかねるんだな。


 部下の扱いが上手い先輩でソレなら、僕がやったら大事故になりますよ!



「ダンジョンの清掃員でもやらせる? さすがに清掃するだけなら、滑って転んでウンコを被る程度の"やらかし"しかしないでしょう」


「それはオートマタでもできるし、ウッカリ感染症とか持ち帰られたら敵いませんって!」



 特定種のモンスター以外、ウチの子達は"そういうエリア"に入ることがないため、問題にはなっていないが……


 <恵のダンジョン>は危険な細菌の宝庫であり、その細菌は味方でも何でもないため、ウッカリをやらかす無能がいると疫病が流行って詰む。



 もしそうなりそうなら、回復魔法や薬を使って治療を試みるので、実際に壊滅するかは分からないけど……


 そんな徒労しかない経験はしたくないので、無能の採用は控えたいのが本音だ。



「でも、"絶対に採用される!"って心意気が魂の動きから見てとれるよ……あの無能君。もう君以外、視界に入っていないと思う」


「彼には、もっと視野を広くもって僕以外の主を探していただきたいです。熱い視線を注がれても、相手が"厄災モノの無能"じゃまったく唆らない」






 だが、先輩の言うとおり……現状、僕が採用する以外に手はない。


 彼の採用を渋って放逐すると、他の元中級神が恐れてさらに状況が悪くなり、搾取体質の上級神達に対抗するチカラを得られなくなるからだ。


 ゆえにプラマイゼロでもいいから、「タダ飯食いのウンコ製造機」程度でダメージを抑えられる形で、採用するしかないんだけど……。



「メグミ先輩! カルマとも話してみたんですが、"やらかし体質"に向いている業務、ありますよ〜!」


「えっ!? どんな仕事!? スティーブ君、詳しく聞かせてくれ!!」



「グエッ、喉が締まるぅ〜。メグミ先輩、貴方一人強くなっているんだから力加減を考えてください! しゃべる前に死んじゃいます!」


「あぁ、ゴメンゴメン」



 いけない……無能に適任な仕事を尋ねるはずが、スティーブを締め殺して僕自身が無能になるところだった。


 僕が強くなれたのは彼等のお陰でもあるんだし、物理的なパワハラは避け、スティーブの献身意欲を上げるかたちで接しなければ!



「それで、どうすればいいんだ? 命がかかった現場で味方まで巻き込んであれだけやらかす無能に、与えられる仕事って……ウンコ製造機以外にある?」


「"やらかし体質"だからこそ、あるんですよ! 僕が<水の職人>で生み出したアイテムって、一点物も多いじゃないですか。その"試し役"をさせるんです」



「あっ、そうか! 一点物だからこそ、実際に使ってみないとダメな点もあぶり出せないから、本番での初使用は危険だもんね」


 その点、やらかし体質の無能に"試し役"をやらせれば……考えうる最悪のシナリオでやらかしてくれる可能性が高いから、事前にアイテムの欠点を知れる。






「そうです! 普通の人にやらせても、普通に使っちゃうからダメなんですよ。やらかすタイプだからこそ、短時間の"お試し"でも色々炙り出してくれるかと」


「うん、それ良いね! その案採用! さっそく無能君を眷属転生させて、一点物アイテムの"試し役"を任せるよ!」



 巻き添えをくう記録係は……前世でも小細工を台無しにされて滅んじゃった、不運君でいいよね?


 彼にとっては不幸な話でしかないけど、意外と相性良さそうだし。



「それにしても、よくそんな突拍子もない案を思いついたね〜。さすがスティーブ! 社畜の鑑だ!」


「いえ、それ程でも〜。<農民>の先輩方が、働神という名の厄災化したメグミ先輩を上手く利用しているのを見て、"適材適所"って概念を学んだんです!」



 えっ、それって……僕がよりたくさん働けるように、リソースを僕に集中させ強化してくれた件について……だよね?


 厄災????



「コソッ。(こら、スティーブ君静かに! 事実だけど……本人に自覚がないからこそ狂い舞えるんだから、直接言っちゃダメ!)」


「コソッ。(すみません! 誠心誠意反省しますので、どうか働神札追加の罰だけはご勘弁を! 僕はまだ、あそこまで狂う覚悟ないですぅ)」



 ねぇモンティート先輩、どうしてスティーブとヒソヒソ話をしているの?


 スティーブ、青ざめているじゃん……大先輩だからって、パワハラしたらダメですよ!


 パワハラし過ぎて「従順でよく働く"社畜の鑑"」が潰れたら、先輩にスティーブの全業務を代行してもらいますからね!!

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
デバッガーは本当に大事だからなぁ 注意書きってのはアホのお陰で書かれてる部分もある
何も知らない人にデバッグをさせる意義がここにある。 おかしい人はほんとにどういう思考回路を経ているのか、わけわからん結果を出力するからなぁ。
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