977話 殉死は続くよ、どこまでも
ボッタクリ商品を売りつけただけで、特に頼んでもいないのにキモイ狂信者に殉死されてしまった、メグミは愚痴りモードだが……
そんなこと関係ないと言わんばかりに、ダンスルームでの殉死祭りは続く。
中級神達は、メグミが自販機で売り出した不良在庫を品定めもせず全て買い、買った後"物ボケ"感覚で使用用途を探ったため……
自身の安全まで考慮するほど、時間的にも能力的にも余裕はなかった。
まず<愚者の水飴>と<水仮面>を引き当てた中級神は、自分の姿を「闇神が好みそうなウンコの妖精」に変え……
その状態で<愚者の水飴>を口に含んで、キスによる口移しを狙って特攻!
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〜愚者の水飴〜
この水飴を口に含んだ者は、全てを食べ終えるまでの間、知能が大幅に低下し、たとえ賢者であってもゴブリンと同程度の思考しかできないようになる。
その代わりエネルギーが下半身に寄り本能のまま盛るが、頭が回らないため気の利いたナンパなどできず、ひたすらキモがられる変態と化す。
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〜水仮面〜
魔法で水をまとうと、任意の姿に自分を変えることができる。
外見変化の精度は高いが、内側は「水をまとう前の本人」そのものなので、優秀な者を真似たところで見てくれしか変わらない。
だが外見だけは完璧ということもあり、昔から政敵に冤罪を着せるための小道具として権力者に愛用され、数多の誤解を生み出してきた。
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しかし残念ながら、<愚者の水飴>を口に含んだ時点で知能がゴブリンになってしまい、魅力的に見える外見を装ってもなお……
口から飛び出る「闇神死ね!」という本音で狙いがバレ、目的(=ディープキス)を果たす前に殺害されてしまう。
ついでに長年コキ使ってきた上司に対する本音もダダ漏れになり、「とっとと死ねよ、あの老害!」とハッキリ言い切ってしまったため……
上司軍団からも粛清命令が出されて、その命令を受けたクソ神も闇神の暴行を止めず、同僚の中級神達からも見捨てられた。
またある者は、買い込んだボッタクリアイテムをどう組み合わせれば使えるか分からず、数分頭を捻らせたものの……
既存の物を使って小細工をろうし、闇神をハメようと企画した。
DIY神が生み出した「温水便座付きトイレ」の残骸に、<賢者の水>が噴射される仕組みを入れこみ、闇神が次にウォッシュレットを使う機会を待つ。
加えて、闇神専用自販機の商品取り出し口に<勘違いの水>を置き……
水分補給のために課金した闇神が、「これも買ったか?」と勘違いして飲むのを狙ったのだ!
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〜賢者の水〜
無防備な状態でこの水を浴びた者は、強制的に「<ピー>後の賢者モード」へ移行し、水が完全に肉体から離れるまで賢者(笑)となる。
水質は一般的であり粘り気などないため、タオルで拭えばすぐに復活できるのだが、賢者モード中ゆえ体を動かす気力が湧かず自分じゃ拭えない。
そのため一度被弾してしまうと、外部の介入がない限り、賢者(笑)から脱するのは極めて困難。
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〜勘違いの水〜
すごく美味しそうに見えるペットボトルの水だが、飲むと些細なことで勘違いしやすくなり、認識ズレによるミスが多発する。
効果は水が体外へ排出されるまで続くため、上手く飲ませることができれば暫くの間ターゲットがポンコツになり、勝手に自滅するため……
古来より、重要な場面で政敵を蹴落とすために利用されてきた。
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しかし残念ながら、彼の企みは、知能がゴブリンと化した同僚が殉死する前にやらかした事で潰えた。
ゴブリン神は、ボコボコに殴られて失血死する直前……本能のまま水分補給をしようと、最も近くにあった闇神専用自販機を使ってしまい……
課金するでもなく商品取り出し口に手を突っこんで、<勘違いの水>を取り出して飲み、「ゴブリン並みの知能で勘違いする無能」化して逝ったのだ。
極限の無能と化したゴブリン神は、自販機の課金方法すら分からなくなってしまい、水のニオイに釣られて簡易便器に顔を突っこみ……
ウォッシュレットから出てくる<賢者の水>を、ウォーターサーバーよろしく飲んだので、最終的には「ゴブリン並みの知能で勘違いする賢者(笑)」に。
味方の酷い自爆行為で「自分が貢献できるチャンス」を潰され、憤慨した小細工神も、賢者モードなのに盛るゴブリン神に捕まってキスされてしまい……
文句を言う間もなく同類(笑)となり、仲良く盛りながら散った。
酷い絵面だが、中級神が<恵のダンジョン>内で死んだことには違いないため、メグミの魂はその恩恵を受けて成長。
そして自爆で手駒を失った上司軍団は、「"陰口野郎"の惨めな最期」に満足しつつも、さすがに危機感をおぼえる。
想定した以上に、中級神の自爆スピードが早い。
このままでは、自分達が到着する前に闇神が窮地を脱して復活し……折角の「トドメだけ刺す作戦」が台無しになってしまう……と。
また中級神達が余計な働きをしたせいで、戦費が限界突破してしまい……その責任を取るべき彼等も、「メグミの収益」として天に召された。
『全てが、想定からズレていく!』
そんな焦燥感を抱いた彼等は、さすがに真面目モードでダンスミッションをこなして、中級神チームと合流するべく動き出す。
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作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)






