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976話 加護札眷属


〜モンティートside〜




 手酷いパワハラを受け続けて壊れてしまい、半ば逃げるように「来世での労働教入信」に賭け、<働神の加護札>を張り命を散らした中級神達。


 彼等の魂は<恵のダンジョン>に吸い込まれ、リソースの大部分を"処理手数料"として抜かれたうえで、メグミ君の元へ運ばれたわけだが……


 マサル君に「責任をとれ」と言われた結果、嫌々彼等を眷属として転生させたメグミ君の狂神っぷりも加わり、とんでもない逸材に仕上がった。



「(実力だけなら、リソースの大半を抜かれた現在でも僕より上。知能不足のデバフで格落ちして、互角ってところか? しかし、まぁ……これは…………www)」


 頼まれた訳でもないのに、生まれて早々深々と土下座の姿勢をとり、メグミ君に態度で"絶対服従"を示す彼等は、本当にこんな来世を望んでいたのかな?



 転生でリソース量が逆転した結果、メグミ君の方が格上になっちゃったから、実力主義の神界では「服従して当然!」なのかもしれないけど……


 ここまで(転生前の)年齢に差があると、パワハラ疲れと加護札の影響で脳が逝ったとしか思えない。



「(メグミ君が情けで残したリソースも、"少しでも主人に多く捧げたい"と言わんばかりに、いつでも没収できるよう頭上に掲げちゃっているし……)」


 転生させるならさせるで、前世の記録は消去して色々リセットしてあげた方が、まだマシな形で世に出られたんじゃないかな?


 これじゃあ、ヴァルハラを目指して現在進行形で命を散らそうとしている、加護札キョンシーの中級神達と大差ないレベルのマゾだよ。






 そして彼等は、メグミ君の視線が向いた瞬間……チャンスと言わんばかりに自己紹介を始め、どの狂いっぷりを見せつけた。


『ご主人様、前世の記憶をそのままに転生させてくださり、誠にありがとうございます! この<ジュンショク>、命に賭けてご主人様のために働き〜〜〜〜』



 メグミ君しか生み出せないはずの<働神の加護札>を、なぜか自己生産できるようになり、頭髪の代わりに生やしまわっている<ジュンショク君>。


 この子の素体は、<忠臣の首輪>を闇神にハメようとして逆にハメられ、メグミ君への愛を叫んで粛清された「自認:殉職者」だな。


 主人認定されたメグミ君が彼の殉職を望んでいなかったという、根本的なズレはあるが……その自己犠牲精神は、転生後も色濃く残っている。



『ご主人様、私の存在もお知りいただきたく! 私の名は<ヤリスギ>。ご主人様の為なら、どんな任務でも徹底的に遂行致しますので、使い潰してください!』


 自ら「使い潰されたい」宣言をした次の子は、頭髪ではなく尻尾のように「自己製産した<働神の加護札>」を生やした、<ヤリスギ>という名の眷属。



 彼の素体は……ボッタクリ価格で売りつけた不良在庫を捌くべく、全身脱毛でツルピカ肌になり、<処女の聖剣>で尻を護ったうえ闇神に特攻した……


 あの、オンナノコ風味なマゾ眷属か。



「(あの尻尾型の加護札って……まさか、尾骶骨じゃなくて<ピー>から生えている? いや、さすがに考えすぎか。印象で彼の尊厳を貶めちゃダメだよね)」


 だけど妙にあの「加護札の束」、聖属性を帯びている気がするんだよなぁ〜。


 メグミ君も一応勇者だから、眷属転生でその恩恵を受け聖属性が強化されたのかもしれないけど……眺めるだけで、尻がキュッとなり冷や汗かいちゃうよ。






「(残りの一体は、<聖なる温水便座>を使って簡易トイレを自作し、闇神のケツ浄化と引き換えに散った……哀れな中級神だよね? 彼は……)」


『私の名は<メグミン>と申します! ご主人様と似た名を賜わりましたこと、誠に嬉しく思っており感謝の気持ちでいっぱいです!』



「(なるほど。一番"加護札に侵食されちゃった子"なのね。たしかにトイレ戦法って、メグミ君が一番やりそうな作戦だもんなぁ〜)」


「えっ、ちょっと待って! 僕、自分ソックリの名前なんて与えたつもりないんですけど!?」



 メグミ君はそう叫んでいるが、加護札が仕事をしすぎて勝手に命名されたんでしょう?


 その加護札の生みの親はメグミ君なわけだし……製造物責任をとって諦め、<メグミン>も可愛がってあげなよ!



「(この子は、特定の部位から加護札を生やすのではなく、アクセサリーのようにオシャレに全身から生えているな)」


 加護札で編まれたペンダント・腕輪・靴下……ピアスの代わりも、当然「メグミ印がデカデカと入った加護札」。



 他二体と違ってセンス良く着こなしており、加護札によって脳を焼かれず知性が残ったことが伺える。


 まぁその代わり、メグミ君のファッションセンスやイタズラ心を受け継いでしまい、容姿もどことなくメグミ君っぽくなっちゃったけど。



「どうしよう? 僕……何かを間違えた気がする…………」


 今さら己のやらかしに気付いたメグミ君が、絶望のあまり膝をおりブツブツと愚痴り始めたけど、もう手遅れだから諦めよう!



 大丈夫だって!


 彼等より「ヤバイ成分」が凝縮された"創造主"の君でも、致命的な事にはならずここまでやってこられたんだから、(メンタル面以外は)どうにかなるよ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
爆裂魔法撃ちそうなやつがいるな
これはヒドイ(笑) 接近戦じゃうかつに殴れない3名だな、おい。 そしてトイレDIYは殉職してたのか。地味に成果上げたからの差別化?ビジュアル的には多分1番マシだし。 この調子でもう何名か増えるんだ…
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