972話 無能な働き者
〜メグミside〜
木っ端微塵になったダンスルームの壁際で、上司の命令どおり直立不動で"壁の華"になっていた中級神達が、突如として自販機で和三盆を買い始め……
不思議に思っているところへ、マサルから「ボッタクリアイテムを売れ」という指示を受けたので、スティーブが生み出した不良在庫の山を放出した。
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〜童帝の宝剣〜
この剣を子種に直接当てて捧げると、儀式の対象者は一生「禁欲を守りとおせる」童帝となる。
剣が対象者の下半身を守り、男としての魅力をゼロにして異性を遠ざけるのだ。
また子種をつくる能力も失われるため、一生自慰にひたる必要がない「清い肉体」を保てることになる。
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〜至高の耳洗浄機〜
耳にセットしてマナを流すことで、水が流れてものすごく気持ちいい耳洗浄をしてくれる宝具。
あまりに心地良いため、耳洗浄中は全身脱力状態となり極度の眠気がおそう。
マナを流せない者は、魔石を埋めこむ事で代用可能なので、非魔法師でも容易く使用できる。
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〜聖なる温水便座〜
魔石を埋めこみ便器に取り付けると、聖水を生み出し洗浄で尻を癒してくれる、痔持ちにとって神のような便座。
高ランク魔石が必要になるため維持コストは莫大だが、清らかな聖水に傷ついた肛門を癒してもらえる心地よさは、金では買えない価値がある。
ただし根性が腐り果て闇に堕ちた者が使うと、ケツを聖剣でえぐられるような苦痛をともなうため、要注意!
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どれも使い道皆無で、そのくせ使用コストが嵩むゴミだったため、放出自体は歓迎だが……こんな物に需要あるの?
<聖なる温水便座>は辛うじて使えるかもしれないけど、神々しい見た目で闇属性者は警戒してステータスを鑑定しちゃうから……
無防備に使ってもらえる可能性は低いし、費用対効果悪いよ?
「あっ、でも買った! 商品説明すら見ずに、秒速で大人買いした!!」
「これが信者ビジネスってやつだ。ほらメグミ、もっと不良在庫を放出しろ! 後方で監視している上級神からストップがかかる前に、売りつけるんだ!」
「了解!」
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〜聖なるシャンプー〜
このシャンプーで髪を洗った者は、強制的に「髪を捧げる代わりに聖魔法の素質を得る」神の取引をおこなうことになる。
失った髪は二度と生えてこないが、その代わり聖魔法の素質を失うことも生涯ないため、頭髪が後退したハゲが使うとメリットだけを享受できて大変お得。
ただし準備不足の状態で適当にシャンプーしてしまうと、眉毛を始めとする「他の部位の体毛」にもシャンプー液がかかってしまい、他の部位も強制脱毛される。
毛のない卵肌になれるうえ神聖さが増すので、美容目的で女性が脇脱毛するのにも使える。
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〜処女の聖剣〜
この剣を使って儀式をおこなうと、男性に<ピー>されたとき「聖なるマナで生まれた霊剣」が、入ってきた<ピー>を切り裂き身を守ってくれるようになる。
一生男性と交われなくなるが、別の国宝級アイテムを使えば「儀式による妊娠」は可能なので、娘を大事に思う権力者にとって喉から手が出るほど欲しいアイテム。
なお……本人の意思とは無関係に使用されることが多く、一度儀式がおこなわれてしまうと取り返しがつかないため、親子仲が崩れる可能性アリ。
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〜忠臣の首輪〜
この首輪をはめると主人がキラキラ輝いて見えるようになり、正当な対価を払わずとも生涯主人に使える"忠臣"が誕生する。
しかし首輪の価格が「家臣一人の生涯賃金」よりはるかに高いため、絶対に裏切りを出してはいけない現場以外で使われることは稀。
主人が亡くなった後は、主人の遺骨が輝いて見えるようになり、遺された忠臣は自動的に「墓から絶対に離れない墓守」となる。
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流石に、ボッタクリ価格でこんなゴミは買わないはず……
「うわ、買っちゃったよ。まさに無能な働き者。加護をつけたらダメな奴も、いるんだな〜」
「そうか? 信者としては、中々の働きっぷりだと思うぞ。どうせ捨て駒なんだから、失う命も尊厳もないし……最期に、討伐軍の予算を来世の主人に捧げたんだ」
えっ、つまり……僕は頼んでもいないのに、強引に貸しをつくられて、彼等の来世を補償しなきゃいけなくなったの!?
頑張り屋かつ成果をあげられるタイプならいいけど、彼等……大丈夫かなぁ…………。
「ほら、悩むヒマがあるならとっとと商品を追加しろ! 狂信者達が待っているぞ!」
「マサル。儲かるのは事実だから殴りはしないけど、お前……他人事だと思って楽しんでいるよね?」
「ノーコメントで!」
読んでくださり、ありがとうございます!
この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)
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作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)






